前場の損益がプラス。
それで終えれば良いものを、後場でドカンとマイ転。
このパターン、あまりに多すぎです。
なぜでしょうか。
デイトレーダーとしては、まずは後場のマイナス転落を避ける、それに第一歩。
後場にやられまくる展開は御法度です。
なぜ前場の利益を後場に飛ばすのか
確かに前場はプラス。
寄り付き直後の30~40分で儲かることはそこそこ多い。
しかし、後場にそれを全て飛ばしてしまう。
短期売買をするものなら、多くの人がそれを体感していることでしょう。
一日のトータルがマイナスの日のうち、8割くらいは後場にマイナス転落。
あるいは損の上塗りをしている、それが正直な印象です。
状況がここまで明らかなのに、同じ失敗を繰り返してしまうのは、なぜなのでしょうか。
おそらく、前場の30~40分で儲けた額が少ないせいかも知れません。
こんな額では、とてもじゃないが今までの損を取り返せないと。
そんな焦りが同じ失敗を生み出すのです。
後場の魔の時間帯とは何か
前場のコツコツ・スキャは、概ね30~40分ほどの間の売買です。
いくら勝率が高くても、利幅が薄い。
このため、相対的に損切り分のウェイトが上がってしまうことになります。
そして、その焦りで後場、なおいっそう余計な手出しをしてしまい、いらぬ損失を出してしまうのです。
これは、相場がどうだとか、方向感がどうだとかの話ではありません。
単に前場で利幅が取れていないと言う問題です。
そして、下手をするとこんな悪循環の中で、永遠に後場のデイトレに手を出し続けては、一発大損切りを繰り返す。
これはなかなか恐ろしいことです。
後場の逆張り
出来高が結構上がっていて、デイトレーダーが群がっているような小型株。
そんなチャンス銘柄が午後2時以降どんどん下げ、壊滅的なまでに急落すると言うことは良くあります。
売りが売りを呼ぶ展開と言うのでしょうか。
そして、午後2時以降、リバウンドを取るためにインしたトレードでは、ロクな目にあったことがありません。
後場の逆張りは極めて難しい。
どうも前場の早い時間より、リバウンドが小さい、あるいはない、と言うのが多い。
下げたところで膠着し続け、気づいたらさらに下がると言うような。
では、後場に空売りをすれば良いのではないかと言うと、それも違います。
どんどん下げて、さらに下がりそうな株は、もともと空売りのできない株か、売り禁になっている銘柄であることも多いです。
後場は「難易度」、「博打度」、ともに上がってしまう印象。
後場やめる作戦を押し通せるか
前場で「利幅」が薄くしか取れないのだから、そこであきらめるなり、手法の方向転換をして然るべし。
前場の勝ちがショボイなら、後場はやめましょうよと。
後場に一発マイ転・大損切りのパターンは、デイトレーダーとしてアウトです。
何も言い訳をせず、認めるしかありません。
素直に前場だけで勝負し、勝ち逃げできる。
それがデイトレーダーの第一歩であるのかも知れません。