プット・コールを単体でトレードするなら、株のデイトレードに近い。
しかし、近いようで全く別物でもあります。
難易度は高いけれど、使いこなせれば鬼に金棒です。
株とオプションを対比しつつ、双方の難しさと対処法をあぶり出しました。
深夜の屑オプ・デイ
金曜の夜、ダウがギリギリ耐えている感じの日足。
分足を見ていても今にも崩れそう。
コールを外したり、プットを買ったり、一転コール買ったり。
何度も繰り返してしまうことがあります。
「ダウ、崩れるでしょ。」
誰でもそう思う感じの雰囲気ですが、なかなか崩れません。
何度も下手クソ売買を繰り返していると、7万円くらいの損はすぐ。
そうなると、何とか取り返そうという話になります。
「ここから買いを入れて耐えるって、あり得ないでしょ。だったら下でしょ。」
こんな自問自答を繰り返しながら。
全体相場を的確に予測することは不可能
不可思議な急反転など日常茶飯事。
そこは運です。
そして、やってくるのが8割くらいの確率で下に行きそうな局面。
あくまで勘ではあるけれど。
何度も行ったり来たりを繰り返して、思いとは逆にに反転してくることも多い。
厚めにオプションを買い持ち中。
本当に困った。
こういうのって結局は運。
経験則的にこっち方向だって思っても、その通りになるかならないかは最後までわからない。
結局、逆に行かれたら損切りして逆に張るしかない。
行って来いを繰り返されると、オプ買いはアウト。
たちまち腐ってきます。
(腐りとは、オプ買いの値段、つまりプレミアム価格がじわじわ下がること。)
屑オプションでやってはいけないこと
前日の大引け時点でコール・プットの双方の買いポジション。
決めたらそれを貫徹しなければなりません。
オプションになれていないと、それを忘れてしまうことが多い。
値段の安い屑コール・屑プットは損切りが非常にやりづらいです(特に深夜12時以降)。
株で言えば、1~30円くらいの出来高の薄い、1円刻みの板と同じ。
買ってすぐ同値で降りることは難しい。
1円は必ず引かれる(損する)感じ。
しかも屑と言うだけあって板が薄く、特に深夜12時を過ぎると板が飛んでいることも結構あります。
そうなると、平気で5円抜かれます。
金曜の夜、建玉5~7枚程度でガチャガチャ取引し、損益イーブン。
そこから再度損した挙句、コールとプットを間違えると言う誤発注が出たりします。
深夜は感覚がおかしくなるのです。
すぐ気づいたけど、板が薄くてどうしようもない。
いきなり爆損をぶっとばしたり。
たいていはそこで戦意喪失。
深夜2時・3時の板飛びで、損切りで数円抜かれて終了。
25円の2~3円くらいは平気で抜かれ。
やられの率は株よりひどい。
オプションは株とは違ったコツがいる
株の何倍もやられます。
これを繰り返してはマズイ。
低位のクソ株でデイトレしたほうが、手数料が安い分マシ。
低位のクソ株は、出来高が盛り上がっている銘柄に入ることが多いですので、出来高があるだけさらにマシです。
オプション売買は、深夜で頭も冴えていない状況が多い。
板スカスカ。
オプション独特の知識と経験
株とは違う知識と経験が求められるオプション。
株の感覚でのぞむと大ヤラレします。
実は、株に手を出す前に、オプションをマスターしておくと良いかも知れません。
そこから株に行くのです。
オプションの知識と経験で、全体相場と値動きの関係性がしっかり頭に入ってから、株へ。
そういう人は少ないでしょう。
実際に資金を入れる前に、投資のキモを頭に叩き込んでおくには良い方法です。
ただし、最優先事項は、大損を食らって早くに退場してしまうのを防ぐこと。
実際に資金をぶち込むのは、なるべく後回しにしたほうがよろしいのです。