直近数カ月で得たデイトレードに関する知見。
12項目に渡る個人的な感慨まとめ。
株式投資とは時間軸が短くなればなる程、行き着く所はあくなき利益の追求です。
儲からなければやる意味を見出す事は難しくなります。
立ち塞がる壁をいかに打開すれば良いのでしょうか。
1.最も危険な手法が一番儲かる → デカ玉アウト
「あれ何でオレこんな株買ってるんだ?」
「もうこんなトレード絶対にしません!許して!」
インした瞬間、思わず叫びました。
デイトレードをやっていれば、こういう体験、したことありますよね?
最も危険な手法、それはナンピンです。
ナンピン買いで「相場の神様、許して!!」
株あるある。
(ナンピン買いとは、値下がり局面で買い増しをし、買付単価を下げる方法を意味します。)
いつのまに玉がデカくなったら最後
投入金額が大きくなったが最後、買い付け単価以上に値上がりすれば大きく儲かりますが、下がったら終了。
イチかバチかの大博打になってしまいます。
デカ玉、アウト。
これに上手く対処する方法は、一極集中トレードをしない事につきます。
2.ナンピンは常に極小ロットでやる
最もリスクが高い手法は最も儲かる。
とするならば、手をこまねいて「見てるだけ」に徹すれば良いのでしょうか?
そこにチャンスがあるなら、インしたい。
そう考えるのが短期売買参加者の常。
リスクが高い場合にはロットを下げる。
これは普遍的リスクコントロールの手法です。
(ロットとは売買の単位、ワンショットの金額を意味します。)
そして、順張りと逆張りでは逆張りの方がリスクが高いと考えています。
そう考える理由は下表などによります。
順張り・逆張りの比較表
順張り | 逆張り | |
確定までの時間 | 短い | 長い |
損切り貧乏 | あり | 少ない |
一括買い | 多い | 少ない |
一括売り | 多い | 少ない |
損切り法 | 早い | 遅い |
指し負け | 多い | 少ない |
利幅 | 伸びる事もあり | 狭い |
利幅伸ばし | たまにできる | あまりできない |
損切りコントロール | やらざるを得ず | 耐えてしまう |
ナンピン頻度 | 少ない | 多い |
参戦頻度 | 多い | 多くはない |
勝率 | 高くない | 高い |
あくまで私の個人的見解。
表中の結果は各個人によって変わります。
それぞれが自分なりにまとめ直す必要があるかも知れません。
3.逆張りの方がリスクが高いわりに頻度が低い
逆張りは
- ナンピンする頻度が比較的高い
- 損切りを耐えてしまう傾向がある
- 勝率が比較的高い傾向に誘引される
- 含み損から耐える為にやれやれ売りになる
などに結びつきがち。
リスクが高くなる事が多いにも関わらず、参戦頻度が低い傾向。
だから「その一回」に賭けてしまう事になります。
「このナンピンでやったるで!」と。
ですから、なおさら玉は大きくすべきでないと考えています。
ましてやレバを掛けるのはアウトであると。
4.すぐ切るからこそレバを上げられる
レバとはレバレッジ(「てこ」と言う意味の英語)。
てこで資金の何倍もの金額をぶん回す事。
信用全力二階建てなどと言う言葉がありますが、そんな状態ではすぐ降りなくては危なくて仕方ありません。
すぐカットできるからこそ、レバを上げられるという事です。
大きな玉は少しでも下がったら躊躇なく切る。
これ短期売買の基本。
ですから、よりリスクの高い逆張りにおいては、さらに玉を小さく。
5.チャンスが少ない手法=コスパが悪い
参加する機会が少ないと言う事は、待ちの時間が長くなり、コストパフォーマンスが良くないトレードになりがちです。
順張りよりも逆張りのほうがチャンスが少ないのなら、コスパは悪いと言う事になります。
実際の話、猛烈に値上がりする銘柄と爆下げする銘柄の数を比べると、どちらかと言えば値上がりの方が多いような。
これも個人的見解に過ぎませんが。
と言う事で、私は順張り、値上がりにつくトレード重視です。
インするチャンスが少ない手法である逆張りは、単独ではコスパが良くない。
そんな結論。
6.チャンスは多ければ多いほど良い
デイトレにおいては、時間当たりの参戦頻度、つまりいかに待ちの時間を少なくするかがコスト・パフォーマンスに関わる重要な課題となります。
待っている時間は短ければ短いほど良いです。
もちろん、待ち時間が長い分、爆益が取れれば良いです。
しかし、そのようなトレード、実際的でしょうか?
大きく値上がりする銘柄は、毎日の値上がり率ランキングを見ていれば、いくらでも沸いて出てきます。
ここで根本的な問題が出てきます。
そもそも、株の値上がりはなぜ起こるのでしょうか?
7.株はなぜ値上がりするのか?
短期売買目線の私に言わせますと、株が値上がりする理由は
「買ってから売るまでに時間がかかるから」
です。
人は誰しも買ってから売るまでに時間がかかる
どんなに急いで買い・売りを済ませようとしても、現実問題、時間がかかります。
買ってから売るまでの微小な時間差をΔT(デルタ・ティー)としますと、
そのΔT を0にすることはできません。
物事には順番がありますから、順序に応じて無視できない時間差が存在します。
このΔT がどんなに微小な時間であっても、大勢の人々が同じような行動を取れば、ΔT の寄せ集めが発生します。
「ΔTの寄せ集め」が値上がりと言う現象に寄与する。
これ、マイ理論。
空売りの場合も同じではないのか?
売りから入って買い戻す場合。
その場合も確かに同じようなΔT の寄せ集めが発生します。
しかし、買いから入る人と売りから入る人では、前者の方が圧倒的に多いです。
これは一般的に言われている事であって、どんな場合にも必ずそうだとは言い切れませんが。
概ねの場合においては
「買いから入る人々のΔT の寄せ集め」>「売りから入る人々のΔT の寄せ集め」
です。
爆上げする銘柄の方が爆下げする銘柄より多い印象となる理由、それはそこにあるのかも知れません。
8.大勢いれば0コンマ何秒の差も積み重なる
売買代金ランキングなど言うツールが、どの株ツールにも備わっているこの時代。
売買高イコール値上がりの源と考える短期筋にとっては、願ってもない状況。
毎日懲りずに爆上げする銘柄が続出するのは、それだけ多くの人が相場に参加していると言う証し。
となれば、素直に値上がりにつく手法重視もやむなし。
人が人を呼び、買いが買いを呼ぶ。
その結果、マイ理論によれば、毎日必ずと言って良いほど爆上げする銘柄が続出する訳です。
そして、上記6で述べたコスト・パフォーマンスの問題からすれば、売買の時間軸は短ければ短いほど良い。
9.コスパ至上主義なら時間足は短いほど良い
売買にまつわる時間足が短ければ短いほど、同じトレードを反復する時間的余裕が生まれます。
少しずつ利益を積み重ねられるなら、回数は多いほど良いです。
となれば、参考にするチャートの時間軸は短いほうが良い事になります。
現時点では多くの証券会社の株ツールで、1分足や5分足を見ることができます。
とある証券会社では1分足より短い時間軸のチャート(◯◯秒足)を見ることができるそうです。
私もその証券会社を使おうかな?
10.コスパ重視の取引方法
コスパ重視なら、試行回数を増やす必要があります。
たまに一回だけのトレードでドカンと取るのも良いですが、果たしてそれがいつも可能でしょうか?
特殊なチャート形状を探すか?
まれにしか出て来ない特殊形状のチャート。
その出没を待ち、大きく利を伸ばす方法。
しかし、その一回で利が伸びなかったらどうするのでしょうか?
そもそもまれにしか出ないチャートです。
その時ダメだったら、次回は先。
と考えると、特殊な形状のチャートを探した所で、コスパには優れていない。
同じようなチャートで勝てるようにして、何度もトライする方が良いのです。
そのほうが現実的。
11.チャートなんて皆同じ?
「チャートなんて皆同じではないか?」
そんな考えに取りつかれました。
常勝のデイトレーダーは、同じ試行を反復しているのかも知れません。
そう考えると、
- 銘柄なんて上がっていれば何でも良い
- チャート千本ノックの意味の無さ
- 上がっていれば何でもいいんだ
- 売買高があれば何でもいいんだ
- 手法なんて存在しないんだ
私、投げやりになっているのでしょうか?
12.「手法など存在しない」の背景にあるもの
いろいろな所で様々な人々がこう言います。
手法など存在しないと。
しかし、上記のような試行錯誤を経て、この「手法不在論」に思う事は以下です。
「手法など存在しない」=「手法はどこにでも落ちている」
ではないかと。
チャートなんて全部同じ。
全ての可能性においていくらか勝てそうな局面にインする事。
ダメだったら即、切る。
「この株価にタッチしたら損切りしよう。」
そんな事を考えているから損切りが遅れるのであると。
速攻、損切るさ。
(ガッチャとはGotcha、「わかった」の意味の英語。)
下がったと思ったら切れば良い。
考えてはダメなんだ。
切れよゴラ!
そんな思いの今日この頃です。
グダグダとなったところで明日の相場に向かいましょう。