常に相場を観察しチャンスの時だけ出動。
私の場合これができるようになるまで時間を要しました。
早く結果を出したいが為にかえって遠回り。
早く儲けたい!
そんな野望は無残にも玉砕。
デイトレーダーの休日とは
株の超短期売買におけるコツ。
一言で言うなら、私の知り得る限り、以下の一点に尽きます。
- チャンスの時にのみ出動する
従って、チャンス以外は「休むも相場」。
毎日が休日状態。
「ご隠居(いんきょ)かよ?」
そんな声も聞こえて来そうですが…。
しかし、デイトレーダーの仕事の半分以上は、ただ相場を監視すること。
残り半分弱がデータの集計です。
ご隠居上等。
私に限ってのことかも知れませんが、そう考えています。
休んでばかりなら楽なのではないか?
楽に思えるのは最初の数週間だけ。
以後は
- 「儲からない」
- 「大損した」
- 「時間を無為に過ごした」
など、葛藤と自己呵責(かしゃく)の日々になる可能性も…。
チャンスの時にのみ出動するデイトレードとは
自分が買ったらすぐ上がりそうなタイミング。
それをひたすら探し、ピンポイントにそこだけ出動。
私の場合、少しくらい「チャンスかなぁ?」と言う場合はパスします。
「間違えたら切れば良い」は嘘?
一日に数千円の利益でも、一カ月20数営業日積み重ねれば、トータル10万円弱くらいは行きます。
と言うことは、頻繁に数千円分の小さい損切りをしていたら、どうなるか明らかです。
一発ドカンと大勝ちすれば良い?
確かにそれが出来る人はそれで解決です。
私にはそれができた試しがありませんと言うだけです。
モニターを見ているだけなら他の事(仕事)ができるのでは?
- トレード中に時間が空いているなら有効活用すれば良い?
確かにその考え方にも一理あります。
しかし、私の考え方は以下。
- 他の事を気にしながらデイトレは難しい
- 一泊二日のスイングなら多少できるが結構厳しい
- やれる時には集中し休む時は一切手を引くのが無難
これら3点についてご説明します。
1.他の事を気にしながらデイトレは難しい
2019年の夏は遠方に住む親族が倒れ、その対応に奔走しました。
午前のみ時間が空いている日はありました。
しかし、ほとんどデイトレードに集中することは出来ませんでした。
「10:30AMで切り上げよう」はなかなか上手くいかない
手が空いた時にデイトレをした日もありました。
しかし、早く切り上げようと思っている時に限って、なぜか玉が外せていない事もありました。
相場は自分の都合に合わせて動いてはくれません。
「早く切り上げなければ」などと考えていると、インもアウトも甘いタイミングになりがちです。
鉄の意志があれば、そのようなコントロールも不可能ではないでしょうけれども、おすすめはできないです。
2.一泊二日のスイングなら多少できるが結構厳しい
当方がサラリーマンをしていた時には、引け指し発注で大引け買い、翌日の寄り付きに成り売りのスイングトレードを繰り返していたことがあります。
儲かることもありましたが、トータルで考えるとストレスの原因にもなり、とてもおすすめできる手法ではありません。
「投資銀行の高給トレーダーに、そんなやり方で対抗できる筈がない」と言う説もあります。
3.やれる時には集中し休む時は一切手を引くのが無難
結論としては、デイトレードはその日集中できる環境にある場合にのみ参加し、それ以外の場合は一切手を引くのが無難です。
デイトレのメリットは、手を引いたら一切相場から離れられる事です。
スイングでは必ずしもそうは行きません。
私も今回は、8月のうち正味2週間程度はほとんど相場の事を忘れていました。
(夜に日経平均のチャートくらいは確認していましたが…。)
株は手を出さなければ損はしません。
中途半端な手出しは無用と考えています。
2019年8月【月次集計】成績表
空欄はトレードを見送った場合を意味します(単位:万円)。
スイング | デイ | |
8月1日 | 1.1 | |
8月2日 | -1.9 | |
8月3日 | (土曜) | (土曜) |
8月4日 | (日曜) | (日曜) |
8月5日 | -2.4 | |
8月6日 | 0.4 | |
8月7日 | 0.3 | 0.0 |
8月8日 | 0.2 | 0.0 |
8月9日 | 0.4 | |
8月10日 | (土曜) | (土曜) |
8月11日 | (日曜) | (日曜) |
8月12日 | (祝日) | (祝日) |
8月13日 | ||
8月14日 | ||
8月15日 | ||
8月16日 | 0.1 | |
8月17日 | (土曜) | (土曜) |
8月18日 | (日曜) | (日曜) |
8月19日 | 0.4 | |
8月20日 | 1.7 | |
8月21日 | -1.1 | |
8月22日 | 0.8 | |
8月23日 | 0.0 | |
8月24日 | (土曜) | (土曜) |
8月25日 | (日曜) | (日曜) |
8月26日 | -0.8 | -0.8 |
8月27日 | -0.3 | |
8月28日 | -0.2 | |
8月29日 | 0.6 | |
8月30日 | 0.9 | |
8月31日 | (土曜) | (土曜) |
合計 | 1.2 | -1.8 |
-0.6 |
デイトレはバラツキを拾うゲーム
この一カ月と言うもの、引けてからその日の相場を振り返ると、「チャンスを逃した」と思う頻度が多かったです。
デイトレは一定空間に広がるバラツキの偏りを拾いに行くゲームです。
チャンスとは均一にばらけて存在する物ではなく、いつのまにやら偏るのが常。
高額の宝くじが2回当たった人もいます。
幸運は偏っているのです。
一定空間に偏在する幸運 および 「無の空間」とは
偏在する幸運を拾うためには、何もない「無の空間」を含めて全体を見渡す必要があります。
したがって、時間を区切って限定的に相場に参加するとなると、結果として「無の空間」だけを探索して終わりになる場合もあり得ます。
「無の空間」に取り残された8月
日々、チャンスを拾う旅に出て、空間の隅々を探索する。
それがデイトレードなのかも知れません。
今月は「無の空間」から脱出することができなかった、残念ながらそういうことになります。
来月以降は、何とか相場の見えざる手にすがりたい気持ちです。