相場上昇の恩恵にあずかるのは中長期の人だけ

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短期筋は恩恵少ない

当方、上昇相場は何度も経験してきました。

しかし、必ずしもその恩恵を受けてきたわけではありません。

なぜなら、短期筋だからです。

全力して相場が上がればそれは大儲けでしょうが、短期の場合は必ずしもそうはなりません。

ある銘柄は上がり、またある銘柄は上がらない。

それらのトータルでようやく利益が残るか?

それとも残らないか、その程度であります。

すなわち、まったく全力にはなってはいません。

せいぜい資金の4分の1くらいで持っているのと同じ。

この4分の1と言う具合は人によって違います。

なぜ4分の1か?

大やられしても取り返せる程度のポジ、そして分散。

そのため、全力投資とは程遠い結果となるのであります。

このようなやり方ですと、相場がいくら上げてもその恩恵を十分に得ることはできません。

当方、上げでも下げでも買いで取っていくスタイルです。

上げ相場と下げ相場を何回か繰り返し、しかも勝ち続けないと、中長期投資の人と同等の利益は出ません。

一発大やられを防ぐためにこうならざるを得ないのであります。

上がらない銘柄はいくらでもある

どんなに相場が良くなっても、そうそう大喜びとはなりません。

相場は上がっているのに自分の持ち株だけ下げているなんてことも多い。

今の相場は主力の値がさハイテク株ばかり上がっています。

このため、それらを中長期で持っている人だけが大喜びしている状況です。

先物買いの人は相当玉がデカくないと儲かりません。

なぜなら、指数の値動きは本来小さいからです。

先物をレバをかけ中長期で持っている人は少ない。

これは今後さらなる大相場が来ても同様です。

上がらない銘柄を必死に持っている場合には、下手をすると相場の大天井までいくらも儲からない。

その上、相場が終わると大損する、そんなことさえありえます。

ストポ連発はなかなか来ない

相場によってはストップ高連発、などと言うのもあります。

小型株に資金が来て、ストップ高張り付きとなる銘柄が多発するのです。

最近ではこのストップ高張り付き銘柄は数銘柄~10銘柄程度と言う場合が多い。

しかし、本格的なストポ相場ともなれば、これが50とか100銘柄くらいにまで膨れ上がる場合があります。

そういう場合には短期筋もおいしい思いができます。

しかし、そんなことはたいてい一過性です。

途中で大やられとなり、トータルで儲からない場合もあるので、それほど大騒ぎすることではありません。

運が良ければ儲かる、その程度です。

相場は基本読めない

相場は上昇も下降も基本読めません。

リーマンショックと言えば2008年、年初にはほとんどの専門家が相場上昇を見立てていました。

これは当方、リアルタイムで某経済紙を読み込んでいたため、はっきり記憶しています。

あんなにとんでもない下落相場となったのに、それを読めた人はいなかったどころか、その真逆。

リーマンショック後も、その戻り、すなわちリバウンド相場が当面続くと見られていました。

しかし2011年には震災があり、その見立てはコテンパンに腰折られました。

相場は基本、読めやしないのです。

コロナショックにおいても、そこまでの下げ、あのV字回復を言い当てるものは誰一人いませんでした。

今回の相場上昇も同様。

今後、上だか下だかわかりやしないのです。

下を予想する専門家が多いので、上ではないか。

当方はそう見立てています。

直近では、米国のデフォルトの話をする専門家が少なくありませんでした。

このため、当方、こいつは上だなと直感しました。

なぜそう思ったのか?

相場上昇の燃料は、担がれた人が提供する仕組みだからです。

基本読めない、だからこそ裏切られた人が燃料となり相場は動くのであります。

サプライズこそが相場急変動の原動力です。

上がったら下がるはない

ここまで上がったのだから、そろそろ下がるだろう。

この考えも怪しい。

上がったら下がるとして、空売りを仕掛ける人がいます。

バランスを取る考え方、これは一般社会の常識であるかもしれませんが、相場では全く当たりません。

相場とロケット打ち上げとの違いは、燃料の補充具合です。

残燃料から軌道計算をする、相場ではそのようには上手くいきません。

なぜなら、気づけば新たな燃料が自動的に補充されます。

しかもこの燃料は思いもよらず長きに渡り補充される可能性があると言うことです。

例えば、都心の街には高層ビルがたくさん立っています。

こんなにビル群が立ち並び街が整備されたのだから、そろそろ打ち止めになるだろう。

そんなことはありません。

燃料は無限に投下され、街は際限なく刷新され成長していくのであります。

相場も同様です。

無限に燃料が補充されるどころか、さらに加速し拡張する流れ。

相場も街もそう運命づけられています。

そんな中、空売りを仕掛ける、これはあくまで一時的な下げを狙う行為であります。

ショートとは良く言ったもの。

短期の局所的な下げを狙いに行く、この意識がないままにショートを仕掛けるのは危険であります。

ショート勢の利幅は買い勢のそれに比べれば圧倒的に薄い。

それどころか相場の燃料にされかねない、そんな厳しい展開もあるよ、と言う話であります。

できることはただ相場についていく、相場のことは相場に聞く、と言う態度であります。

逆張りは切れない

例えば、界隈をざっと見ただけでもわかります。

逆張りの引かれ玉、すなわち空売りを仕掛けて大幅含み損になった玉をまだ切れずに持っています。

逆張りはそう簡単に切れない、そんな罠。

耐えていれば戻る、勝率は高い、だからナンピンをしてまで耐える。

ショートは極めて短期筋でなければならないのに。

相当担がれてもまだその玉を持っている、そんな筋は多い。

相場が思いのほか上がる理由です。

これはヘッジファンドも同じで、空売りに消えた名うてのトレーダーなど、相場の語り草であります。

日経はいまだ新高値の急騰チャート。

そろそろ下がるだろう、こんな時に空売りを仕掛けるべきか否か?

今一度、相場のことは相場に聞く、その言葉を冷静に受け止めたいところです。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

もうちょっと持っていれば大勝ちだったのですが。

とっとと降りてしまいました。

相場はいかにも上げ相場と言う感じになってきました。

もちろん、当方、空売りなど考えてもいません。

なにせ、相場はスッ高値の頂点が一番上がるのです。

最後の一押し、にょっきり大陽線、ここでガツンと儲けたい。

主力の新高根更新、電機、機械、重工など輸出株、新興のアレな株、いろいろ買い持ちポジ厚め。

下げたら尾張。