キャッシュフローで株を見る|二番底で勝負する私の財務6段階判断法

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二番底はいつしかやって来ます。

その日に備え、銘柄研究をせざるを得ないこの状況。

景気悪化の底から回復する企業には、それなりの理由が存在します。

ファンダメンタルで銘柄を選別し、大底でガッチリホールドするためには、キャッシュフローを理解する必要があります。

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キャッシュフローはひと癖ある指標

キャッシュフローとは、Cash Flowと書く英語。

直訳すれば「現金の流れ」となります。

会計用語でもあり、現金の流出入を判断するため、四季報にも必ず記載されている情報です。

売上、利益などの語と混同しがちであるため、ひと癖ある判断材料と言えます。

ですから、図表化してイメージしやすくするのが賢い方法です。

キャッシュフローをイメージでとらえる表

現金流出入のイメージ
営業CF本業関連
投資CF資産(設備・株・不動産など)関連
財務CF資金繰り(借入・返済など)関連

ここで、CFとはCash Flowの頭文字。

人生はファイナンスの連続

営業CF、投資CF、財務CFのうち、財務と言う言葉が今一つピンと来ないと言う方、少なくはないでしょう。

財務とは英語でファイナンス(Finance)であり、「ファイナンスをした」などと言う人もいます。

この場合には、お金を借りるなどの資金繰りをしたのだな、とイメージすることができます。

キャッシュフローのプラス・マイナス

プラスの場合マイナスの場合
営業CFキャッシュ増キャッシュ減
投資CF
財務CF

キャッシュフローにはプラスとマイナスがあります。

プラスの場合は現金の増加を、マイナスの場合には減少を意味します。

この増加・減少は1年間の分です。

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キャッシュフローの具体的なイメージ

営業キャッシュフロー

営業CFプラスの場合本業でキャッシュ増
マイナスの場合本業でキャッシュ減

投資キャッシュフロー

投資CFプラスの場合設備・株・不動産を売ってキャッシュ増
マイナスの場合設備・株・不動産を買ってキャッシュ減

財務キャッシュフロー

財務CFプラスの場合資金借入でキャッシュ増
マイナスの場合資金返済でキャッシュ減

キャッシュフローが+であれば良いとは限らない

現金と言う物は、本業で増えればそれに越したことはありません。

ですから、営業CFはプラスが王道。

しかし、

  • 資産を売り払って現金が増える場合
    (投資CFがプラス)
  • 借入により現金が増える場合
    (財務CFがプラス)

には注意が必要です。

何でもかんでも現金が増えれば良い訳ではありません。

  • 営業CF
  • 投資CF
  • 財務CF

のそれぞれがプラスである場合、マイナスである場合の各パターンを列挙し、その意味を考えることがファンダメンタル理解の第一歩です。

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営業キャッシュフローがプラスの場合の意味4パターン

意味(例)営業CF投資CF財務CF
1資金集めをしている
2財務改善をしている
3借入→投資
4健全である

1.資金集めをしている

  • 営業CFがプラス:本業で現金増
  • 投資CFがプラス:資産を売って現金増
  • 財務CFプラス:資金借入で現金増

の場合、本業で現金増にも関わらず、資産を売り、借り入れを行って資金を集めていると想定できます。

2.財務改善をしている

  • 営業CFがプラス:本業で現金増
  • 投資CFがプラス:資産を売って現金増
  • 財務CFマイナス:資金返済で現金減

の場合、本業で現金増の上、資産を売り、資金返済に回していると想定できます。

3.借入→投資

  • 営業CFがプラス:本業で現金増
  • 投資CFがマイナス:資産を買って現金減
  • 財務CFプラス:資金借入で現金増

の場合、本業で現金増の上、借り入れを行い、投資の方にお金を回していると想定できます。

4.健全である

  • 営業CFがプラス:本業で現金増
  • 投資CFがマイナス:資産を買って現金減
  • 財務CFマイナス:資金返済で現金減

の場合、本業で現金増の上、投資を行い、返済も行う健全な状態であると想定できます。

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営業キャッシュフローがマイナスの場合の意味4パターン

意味(例)営業CF投資CF財務CF
5資産売却&借入でジリ貧
6資産売却→返済でジリ貧
7借入→投資で背水の陣
8本業回復で健全化可能

5.資産売却&借入でジリ貧

  • 営業CFがマイナス:本業で現金減
  • 投資CFがプラス:資産を売って現金増
  • 財務CFプラス:資金借入で現金増

の場合、本業で現金が減少した上、資産を売り、借り入れを行い、厳しい状況に直面していると想定することができます。

6.資産売却→返済でジリ貧

  • 営業CFがマイナス:本業で現金減
  • 投資CFがプラス:資産を売って現金増
  • 財務CFマイナス:資金返済で現金減

の場合、本業で現金が減少した上、資産を売ったお金を資金返済に回している、苦しい状況を想定することができます。

7.借入→投資で背水の陣

  • 営業CFがマイナス:本業で現金減
  • 投資CFがマイナス:資産を買って現金減
  • 財務CFプラス:資金借入で現金増

の場合、本業で現金が減少したところで、借り入れのお金を投資に回し、しのいでいる状況を想定できます。

8.本業回復で健全化可能

  • 営業CFがマイナス:本業で現金減
  • 投資CFがマイナス:資産を買って現金減
  • 財務CFマイナス:資金返済で現金減

の場合、本業で現金が減少したところで、投資を行い返済も行っており、本業が回復すれば健全化も可能な状態を想定できます。

以上、各パターンの意味を考え、財務情報を調べつつ、株の銘柄選定においてさらに一歩を踏み出したいところです。