暴落の経験則とその手法

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暴落でえらい目に合った話

リーマンショック

当方にも相場が楽しかった期間があります。

リーマンショックが来るまではそうでした。

しかし、人はとんでもない目に合って初めて、現実を理解します。

当時、通勤・帰宅時の毎日の電車で日経新聞を読み、ネットのニュースサイトを見て、思いをめぐらす日々。

経済ニュースと相場との突き合わせを行っていました。

そして、2008年の秋。

当方の暗黒時代が始まったのであります。

東日本大震災

「もうこのへんで下げ相場は勘弁してほしい。」

そんなことを考えながら、仕事と相場の間を行ったり来たりする日々が続いていました。

リーマンショックの痛手も冷めやらぬ2011年、今度は東日本大震災が発生。

そのまま身動きが取れず。

都内はとんでもない渋滞。

携帯電話は不通。

職場の業務は立ち往生。

都市機能停止

事態は相場どころではありませんでした。

しかし、それでも東証はクローズしませんでした。

日本の底力と言えるでしょう。

何が起こっていたのか?

その時、テレビで官邸からの緊急中継がありました。

金曜の震災から週が明け、午前11時過ぎだったと記憶しています。

東北地方の大きな被害に加え、原発の抜き差しならない問題が浮上しました。

異様な地震の揺れが、執拗なくらいに繰り返される中。

昼休みに駅前に行くと、株価が表示される電光掲示板の前で、呆然と立ち尽くす人がいます。

情報を仕入れる

そんな時、ツイッターで時々刻々と新しい情報が更新されているのを目の当たりにしました。

東北地方や、その他の被害状況がリアルタイムで流れます。

テレビのニュースでは、確定した正しい情報を出さんとする意図のためか、新しい情報がなかなか入りませんでした。

震災初日の夜、テレビでは、犠牲者が3人、あるいは5人などとやっていました。

これでは、何がどうなっているのか、まるで察しがつきません。

火災が起きたようだ、その程度でした。

世情に疎い私も、この時、さすがにツイッターの利便性を理解しました。

そして、東京の郊外では地域ごとに交代で停電。

夜は真っ暗闇。

数日の間は、極めて多数の東証1部、主力の大型株が軒並み物凄い下げ。

あり得ないほどの数の株が、ストップ安に張付く状況もありました。

情報への依存を卒業する

以降、当方、某匿名掲示板からツイッターへと、情報収集の軸足を移しました。

現在ではネットでニュースを探す際、ツイッターのリンクからニュースサイトへ飛ぶことが多い。

経験則上、テレビは見ません。

ザラ場で何か気になることがあれば、まずツイッター内の検索窓から情報を探します。

ただし、その情報はあくまで受け流します。

情報でトレードすることは、その頃、もはや卒業したのであります。

震災後、長らく胃が痛くなるような、異様な状態が続きました。

原発では、国家存亡の危機にすらなりかねない、逼迫した状況が続いていたのであります。

大損したくらいで済んだ当方は、まだ良かった、と言えます。

追いかけるからやられる

リーマンショックの下げのピーク時には、頭を抱え机に突っ伏す。

東日本大震災では、それを通り越して青ざめ、もう少しで泡を吹く寸前。

じっとしているだけで胃がムカムカするため、胃薬を携帯していました。

世の中を追いかけているようではまだまだです。

経済ニュースを見たり、相場の変動を見て面白いなどと感じているようでは、初心者の域を脱せられていない。

相場には鉄の意志が必要です。

その心で当方、爆下げした主力株を拾っていきました。

これにより、やられをかなり取り返すことができたのであります。

なぜ拾うことができたのか?

その答えは、以下のようなものです。

暴落を乗り切る買い方

情報を無視する

暴落においては、短期売買の場合、値段が下がったと言う事実を最も重視します。

なぜ値下がりしたか?

そう考えることはあまり意味がありません。

なぜなら、その時点で、答えは出ないからです。

下がったものは下がったのであり、それ以上でも以下でもない。

値下がりの理由に拘泥していては、買いを入れられないのであります。

はっきり言いましょう。

情報は無視する必要があります。

「情報が」「材料が」などとやっていては、あの震災の最中に買っていくことはできません。

なぜなら、正確かつ最新の情報は、その時点で、手に入りません。

後になってやっとわかることです。

そして、当方のような短期筋が大勢いるからこそ、相場は寄り付くのであります。

短期筋が引っ込んでいたら、ただ特別売り気配が続き、ストップ安張り付きのまま、どうにもならないこととなるでしょう。

空売りの買い戻し?

そんなものは、あの売り枚数の中では意味なし。

相場勘の正解

相場勘とは、すなわち経験則です。

本質的な解決ができない場合(理由が判らない場合)、それ以外の要素で判断し、手を打つ。

例えば、

「この人は既に20分間怒りまくっている。

なぜそんなに激怒しているのかはよくわからない。

しかし、そろそろ収まる頃だろう。」

20分で収まる、この判断には科学的理由がありません。

単なる経験則です。

当方、激怒している人が20分以上、激怒し続けているのを見たことがありません。

20分を過ぎた時点で、その怒りは一旦やむのです。

最悪の場合、ぶん殴られるかも知れませんが、だとしても、20分で一旦終わる。

しかし、せっかく20分経ったのに、ご丁寧に下手な詫びを繰り返すとどうなるか?

かえって怒りの矛先が収まらなくなり、振り出しに戻るのであります。

すなわち、また20分間の激怒が繰り返されかねない。

そのパターンに気づかない人は多い。

経験則が足りないからです。

相場も同様。

下手な手を打つくらいなら、様子を見ている方がよろしい。

矛先が収まるであろうタイミングは、単なる経験則です。

にもかかわらず、材料だ、情報だ、などと言っていては為すすべがなくなります。

そして、意味もわからず謝り倒すばかりでは、かえって相手は怒りの矛先を収めるに収められない。

相場で言えば、暴落でやられ、リバウンドでもやられる。

ダブルでやられて脱出できず、泣き面に蜂の状態となる、と言う訳です。

当方の買い手法

すなわち、暴落の中で買いを入れる、この判断には必ずしも科学的根拠はいりません。

必要なのは経験則であり、相場勘です。

否応なしにこれに気づかされたのが、リーマンショック、そして東日本大震災であると言えます。

以後、当方、数銘柄の株に分散して買いを入れるやり方を続けています。

このやり方は短期トレード、銘柄をすぐに乗り換えます。

これは指数全体を買う方法だと考えています。

では、なぜ日経先物やETFを買わないのか?

個別株の方が、より短期で降りられるからです。

先物やETFでは、変動率が小さい。

個別株が多少リバウンドしても、動かないどころか、下がっていることさえあります。

このため、手じまいが遅れることが多い。

個別株の方が、早く決済することができるし、値動きも大きいので上手く行く。

タッチ・アンド・ゴーで対応できると言う訳です。

タイミングは20分

いつなんどき買うべきか?

この答えは、上述の20分間に相当します。

20と言う数字が大事なのではありません。

経験則からタイミングを実測値としてつかむ。

20分経ったので、怒りは収まる筈だ。

こっちが何かを仕掛けるのではなく、自然に収まるのを待つ。

個別株に買いを入れ、短期のリバウンドを狙う、その手法の要諦はそこにあります。


さて、本日の結果はノートレ・ノーポジ。

相場は確かに下げている。

指数は間違いなく下げたのであります。

しかし、個別株はそれほど下げていません。

出来高も高まっていない。

すなわち、怒りの20分間は過ぎてはいない。

ここは待ちの一手。

相場が勝手に矛先を収めてくれるのであるからして。