誰しもハマる相場の病。
相場では、ノーベル賞受賞者でさえ平気で大負けを喫します。
ましてや弱小個人なら…。
毎日が怖すぎる。
相場の闇のスパイラルにハマりました。
念じたら確率は上がるのか
じゃんけんは念じたら勝てる。
子供の頃、そう信じていました。
じゃんけんの前に指をあっちこっち折り曲げて、陽に手を透かして見る。
勝利のインスピレーションを得るためです。
それで私、実際に勝っていましたから。
念じたら確率は上がるのでしょうか?
じゃんけんで勝つ確率は3分の1。
しかし、確率には揺らぎがあります。
大数(たいすう)の法則と言って、試行回数を積み重ねないと確率は3分の1に収束しません。
絶対への依存
サイコロを振る時、念じた場合と念じない場合で差は出ないのでしょうか。
そんな実験をしている人はいません。
やばい人だと思われますから。
相場に向かっていると、そんな疑問に取りつかれることがあります。
何回もじゃんけんをして、おかしくなってしまうのかもしれません。
どんなにデータを調べ上げ、確率に基づいて行動をしても、絶対はない。
この不確かさ。
何と恐ろしいことでしょうか。
高度な金融工学を駆使した者たちも、このために破綻しています。
ロングタームキャピタルマネジメントのお話、ご存じですか。
確率の病に破綻する
統計における最適解をはじき出し、アルゴリズムに乗っ取り自動で売買をする。
かつてノーベル経済学賞受賞者を呼び集め、世界各国の資産家から巨額の資金を募って暴利を得ていたヘッジファンド。
彼らも確率の揺れに裏をかかれ、破綻しました。
とんでもないレバを掛けていたからです。
なぜ、レバを掛けるのでしょうか。
わずかな確率にベットをする時、玉が小さければ当然に利益が少なくなります。
そうなると、回数で稼がなければなりません。
両建ても行います。
そうなると必然的に手数料その他、必要経費による負けが起こります。
時間的コストも大きい。
結果が出るまでに長い時間待たなければなりません。
つまり、小さい玉では効率が悪すぎるのです。
ですから、玉をデカくせざるをえません。
じゃんけんを100回やる人がいないのは、手間の割りに利益が少なすぎると解っているからです。
100%を求め、最適解を求めれば求めるほど、ワンショット金額は増大します。
それでパンパンにポジションが大きくなったところに、アジア通貨危機。
100万年に1回のアレが起きてしまったのです。
玉がデカくなる病
弱小個人のデイトレにおいても同じです。
やればやるほど玉はデカくなります。
時間が無駄ですから。
手数料は安くなったとは言え、コストはかかっています。
時間を割いてトレードをしている時点で、タダじゃない。
日に1万円しか稼げないのなら、バイトをしたほうが早い。
バイトなら大損しませんので。
結局、効率の問題で、玉はデカくならざるをえないのであります。
確率依存→玉がデカくなる→念力→破綻→最初に戻る
すなわち相場の闇のスパイラル。
これにハマっちゃぁオシマイよ、と。
さて、本日のデイトレ、損益は+1.4万円。
トレード回数1、損切りなし。
自分で出した売り板をビビッて下げてしまいました。
それでも売れたから良かったです。
IPOも迷った末入れず。
大損が怖くてインできない。
入ってれば、もうちょっと利益はのび太。
しかし、間一髪インしなくて助かった銘柄もありました。
こっちにインしていたら、確実に大損でした。
あぶないなぁ。
他にスイング微益。