いま同値で降りられるならすぐ降りろ

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ド素人の感慨。

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相場はじゃんけんシステム

相場とはじゃんけんに似ています。

じゃんけんとは3すくみ。

グー・チョキ・パーの3種の出し合いです。

相場の場合には、含み益・プラマイゼロ・含み損の3つ。

このプラマイゼロの状態を同値と呼ぶことがあります。

相場においては、この同値は含み益・含み損への移行状態ととらえ、そのままホールドを決め込む人が多い。

しかし、これが大きな間違いなのであります。

確かに含み益に移行できれば正解。

ところが含み損となったならば、それは負けに等しいのであります。

含み損は負け

含み損を耐えて勝つなど、とても褒められたものではありません。

それは単に運が良かったに過ぎない。

ひとたび含み損になれば、その後はどうなったかわかったものではないのであります。

当方、含み損の上塗りで泥沼から抜けられなくなったことがどれだけあったことでしょう。

ナンピン・すかんぴんもあるよ。

一番安全なトレード方法とは、含み損は負けと考え、含み損即損切りに徹することであります。

当方、これをマイ・ルールとしております。

そもそも、トレードとは同値で十分なのであります。

同値で十分

取引手数料が安くなった昨今では、同値で降りても痛くも痒くもありません。

確かに時間は無駄にしてしまったかも知れない。

しかし、ふところは痛んでいません。

同値で降りられたならば、トレードの経験が積めたと考え、御の字でしょう。

そんなことより、含み損に引きずり込まれることの方が遥かにまずい。

含み損は相場の泥沼であります。

それに比べ、同値は何度繰り返してもよい、実に安寧な領域と言えるのであります。

同値は何度繰り返してもよい

同値すなわち、含み益でも含み損でもない、プラマイゼロの状態は、実によろしい。

何度繰り返しても負けとはなりません。

それどころか、なぜ同値になったのか、どうすれば含み益に持って行けたのかを考える余裕があります。

これに対し、含み損になってしまうと、とてもではありませんが、そんな余裕はなくなります。

いつ切ろうかな?

もう少し待てば戻るよな?

だって逆張りじゃないものな?

順張りだものな?

いつもこれで勝ってるものな?

などと、はてなマークが連発し、挙句に胃が痛くなり、無為に時間だけが過ぎていき、最終的に大損の可能性もあり、ナンピン買いで大難破の可能性もあると言う、何にも得のないトレードとなります。

相場においては、持ち続けてよいのは含み益の玉だけなのであります。

ホールドは含み益だけ

ガチ・ホールドを決め込めるのは含み益の玉だけです。

含み益であれば、その益を伸ばすこともできるし、最悪同値で降りることもできるのであります。

すなわち、全てのトレードの成功原因、それこそが含み益であります。

含み益のないところにトレードの成功なし。

当方、朝に含み損であれば即刻損切をし、値上がりを待つことはしません。

と言うことは、当然ながら、夕に含み損を持ち越すこともない。

まことに精神衛生上よろしく、実際、これを徹底してからは大損をすることがなくなりました。

すなわち、結論は、

  • 今同値で降りられるなら同値で降り
  • ホールドするのであれば含み益の場合のみ
  • 含み損なら即刻損切りをせよ

と言うことであります。

いつも含み損となる理由

にもかかわらず、いつも含み損となって、うんうん唸っている人がいます。

なぜそうなるのでしょうか?

この理由はいろいろ考えられます。

一つには、相場の分析が足りないと言うことが挙げられます。

分析をせず、感覚に頼ってトレードをしている場合が多い。

誰とは言いませんが、某相場ユーチューバーなどがその例です。

彼の言葉を借りますと、

「このチャート上がりそうじゃん」

「下がりそうだよね」

などと言う表現が頻繁に出てきます。

本当に上がりそうで、下がりそうなのでしょうか。

おそらくは分析が足りない。

良く調べてみたら、ちっとも上がりそうでも下がりそうでもない、なんてことが往々にしてあるものです。

すなわち、常識の嘘であります。

常識の嘘

世の中は常識の嘘であふれています。

最初にその常識は当たらないと主張した人物は奇人・変人の扱いを受けます。

ところが20年・30年の時を経て、じわじわと、どうもこの常識は嘘らしいと言うことが広まります。

同調圧力の強い日本では、奇人・変人の扱いを受けると面倒なので、最初は皆黙っている人が多いのであります。

この結果、常識の嘘がなかなか修正されないと言う訳です。

相場も同様。

平気で理屈にも何にもならない屁理屈がまかり通っているのであります。

これを防ぐには、まず自分でよく調べることであります。

人に何と言われようと、よく調べる。

そして自分の結論を出す、と言うことであります。

握力をどこで使うか

買いが鬼のように入るタイミング。

相場において、それは大方決まっております。

天井素っ高値。

そこでは信じられないくらいにポンポン買いが入る場合があります。

底で我慢するより、天井で我慢せよ。

なぜそう考えるのか。

買いが入るタイミング

そもそも買いが入りやすいタイミングとはどこか。

この疑問を長らく考えてきました。

意味のわからない、強引な買い。

これなくしてグイグイ上げはありえません。

異常でしょ、この買い。

そんなタイミングはたいてい天井圏。

何でこんな素っ高値で買いが入るのか。

その理由は当方にもわかりません。

しかし、握力を使うなら素っ高値。

ナンセンスなルールのように思えますが、まんざら的外れでもないのであります。

握力を使うなら

利を伸ばし、損を小さくする。

これを実行するためには、含み益となった玉を何としてでも維持する必要があります。

素っ高値では常にこの戦いが繰り広げられています。

上がっている玉は外してはいけない、放置しろ。

そして下がっている玉を切れ。

この説は相場の本質を捉えています。

利を伸ばす、それが全て。

利幅を稼ぐのが相場の鉄則なのであります。

利幅を稼ぐ

上がっているなら切ってはいけない。

だとするなら、素っ高値では降りてはいけないと言うことになります。

日足の右肩上がりチャート。

ここで必死に玉を抱えていなければならないのです。

そして、これこそが利幅を稼ぐことの難しさです。

利確したい心を抑え、あくまでホールドし続ける。

素っ高値・天井圏は相場に取り組む以上、易々と降りられない、必死の勝負どころであります。

とは言え、リスクもなかなかにして存在します。

天井圏からの鬼のような特別売り気配。

その可能性もゼロではないのであります。

どうにもならなくなったら

当然ながら、どうにもならなくなったら損切るしかありません。

食らったら仕舞い。

そうなる前に降りなければなりません。

と考えますと、やはり安値圏から持ち越すことが大事。

安値で買うほど、高値で我慢することができます。

含み益が少ない、あるいは含み損の状態では、そうそう持ちこたえることはできません。

安く買い、高く売る。

この基本を考えれば、当然のことです。

当方のトレードルールは、実に自分に厳しい。


さて、本日の結果は、スイングプラマイゼロ。

同値降りであります。

もう少し持てば、勝てたのですが。

今同値で降りられるならば同値で降りろ、この鉄則を守ったのであります。

本日も利益なし。

すがすがしいお財布すっからかんの状態であります。

今月利益すっくねーなー。

そろそろ一発、ドカンとお願いします。

ノーポジ。