相場においては、トレードを評価することが大事になってきます。
これを軽視して、うまくいく相場はありません。
儲かったらそれでよいとか、損したからだめだった、と言うような短絡的な評価がまずいのであります。
トレードの評価について、当方の思う所は以下となります。
微損は勝ち
微損は勝ちであります。
なぜか?
負けるが勝ちとは、おかしいじゃないか、そんな声が聞こえないこともありません。
当方の相場観によれば、含み損は負け、微益は負け。
しかし、微損は勝ちなのであります。
含み及び確定後の損益の評価をまとめますと、当方の場合、下表となります。
含みの状態 | 確定後 | |
微益 | 勝ち | 負け |
微損 | 負け | 勝ち |
評価は、含みであるか、確定後かによって変わります。
含みの状態であれば、含み損が小さくとも、それは負けであります。
そして、全てのトレードを微損で降りる場合、これはそれほど恐れるに足りません。
大きな値幅を一撃取れれば、回復できるからであります。
しかし、含み損を耐え、大きく負けてしまっては、その理屈も成り立たなくなります。
上表にはそんな意味が込められています。
微益は負け
微益をコツコツと積み立てていく。
これは堅実なようでいて、評価としてはあまり高くありません。
なぜなら、へそくり益で相場は成らず。
微益に終わったトレードなど、負けたに等しい。
従って、なかったものとして、計算の外に置くべきであります。
そんなものはある時、相場の悪魔によって、強引に持っていかれてしまいます。
にもかかわらず、これを大事に思い、慈しむ心が間違っているのであります。
相場の悪魔は、まずエサをまき、浮き足立たせておいて、こちらを丸呑みにしようという魂胆であります。
以下を見れば明らかでしょう。
すなわち、微益に釣られる烏合の衆、これが最も相場に食われる可能性が高いのであります。
次のチャンスは先にある
そもそも、次のチャンスはたいていの場合、先にあるものであります。
これを、当方の用語で、月2のチャンスと呼びます。
月に2回じゃ、そりゃぁ、なかなか出会えないよ、と。
月間営業日は20~23日程度ありますので、おおよそ20分の2のチャンスであります。
すなわち、10回に1回、大きく勝つ。
これを嫌がり、楽をしようとしても、そうそう上手くはいかないものであります。
焦って小物のエサに食いつき、大物に息の根を止められないように。
これが相場のテーマであり、生き残りのすべであります。
大儲けこそ守れ
そして、月2のチャンスを待ち、値幅をしっかりゲットした場合。
大きく勝った時こそ、守りに入るべきであります。
爆益後に気が大きくなって、無駄な手を打ってはなりません。
大儲けを死守するのであります。
なぜこれが大事かと言いますと、相場とは、つわものどもが夢の跡。
バブル崩壊、諸行無常に関するお話であります。
大儲けしたのに、多くの人は身ぐるみ剥がされてしまう。
それどころか、借金まみれになる者も少なくありません。
大儲けが守れなかったのであります。
大きく勝ったならば、どんな犠牲を払っても、それを守るべきであります。
微損は勝ち、したがって、臆することなく降りる。
次なるチャンスを待つために。
さて、本日のトレードは、例によってスイング負け。
頑張ればプラスにはできた、しかし含み損では頑張らない、この精神。
とりあえず微損でカットしておきました。
微損なので、評価としては勝ちであります。
ええ、そうですとも。
豪語しつつ、顔面がぴくぴくしとる。
「いつ勝てるんだよ?」、それ言っちゃだめ。
適当買い持ち。