相場は壮大な実験場であります。
実験を繰り返し結論を得る。
このことによってしか勝ちを手にすることはできない。
そんな当方の感想。
そう思う理由は以下であります。
相場のテスト勉強
相場はテスト勉強の準備ではありません。
例えば、
円の面積=半径×半径×3.14
子供の頃、無理矢理教わり、意味もわからず覚えた公式。
なぜこんな式になるのか。
その理由を考えていては、テスト勉強の準備としては、あまりよくありません。
なぜなら、そんなことをしていては、子供として、遊ぶ時間がなくなってしまうからです。
目先の準備を間に合わせると言う側面だけで言えば、考えるよりも覚える方が先決であります。
しかし、このスタイルで大人になるまで過ごしてしまうと、相場においては困ったことになりかねません。
なぜなら、誰も相場の公式を教えてくれる人はいないからであります。
そもそも公式が存在しない。
公式と相場
公式らしきものは存在します。
しかし、それはあくまで相場の一般論でしかないのです。
他人から聞いたような一般論で儲かるほど、相場は甘くありません。
その意味で、相場は人生より厳しいと言えます。
人生においては、就職がある種のゴールである時代もありました。
良い会社に入りさえすれば、ある程度、人生の安定が保証される。
残念ながら、その時代は過ぎ去りつつあるのであります。
そして、相場においては、そもそもそんなレールの上を歩くシステムは存在しません。
正確に言えば、一部の、最初からおカネ持ちの人が長期投資をするなら、配当を得て、一定収入を確保することができます。
資金と(人生の残りの)時間が余っている人にとっては、相場の上にレールを敷くことも不可能と言えなくもありません。
しかし、そんな人は極めて少数派であります。
聖杯の公式
こと短期売買に至っては、自分で手法を発見し、道を切り開く必要があります。
相場はマネーがうなりを上げる鉄火場であります。
求められるのは公式の暗記ではありません。
円の面積公式など、何の役にも立たないのであります。
なぜなら、多くの人が知っていることだからです。
そうではなくて、誰もがまだ知らない事実。
新たな公式をみずから発見し、利益を出し続けることが求められるのであります。
いわば、紀元前の数学者が一生をかけてまとめ上げた業績。
それと同じことを相場の中で再現し、利益を生み出すことによって、その証明をし続けなければなりません。
利益と言う名の証明であります。
相場の証明
くだんの円の面積公式においては、円をケーキをカットする時のように細かく切り分け、並べ替えて、長方形の面積として計算しているのであります。
しかし、これは子供向けの説明であり、厳密なものではありません。
正確には、微積分の計算が求められ、円周率πがなぜ3.14159265358979…であるのか、その証明から始めなくてはならないのであります。
そんなことをしていては、まさに時間の浪費であります。
限られた人生の時間内において、相場の証明をする。
いわゆる相場の公式、すなわち聖杯を探し出す。
そんなことが、人生と言う名の期限内において、可能であるのか否か?
聖杯の条件
相場の荒野においては、聖杯を探し出したものだけが無から有を生み出し、法外な利益を得ることができるのであります。
聖杯を手にするに必要なものは、腕力であります。
公式の暗記でもなければ、相場の常識や一般論を覚えることでもありません。
アルキメデスやピタゴラスと言った偉人たちのように、粛々と調べ上げ、証明し、法則をまとめ上げる必要があるのであります。
とんでもない。
そんなこと、できるわけがない。
それが当方の最初の感想であります。
相場の荒野で途方に暮れたせつな。
相場の報酬
ある日、ふと気づいたことがあります。
紀元前の偉人たちは、みずから成し遂げた業績によって、莫大な報酬を手にすることができたのか?
その答えはノーであります。
彼らが手にしたものは、後世に名を残すと言う名誉であります。
法外な報酬など、望むべくもなかったのであります。
しかし、現代の相場においては、業績=報酬であります。
相場の公式、すなわち聖杯を手にすれば、おカネ持ちになれる。
相場が報酬を与えてくれる。
そういうことであります。
儲けちゃおうかな。
名誉は残らないかも知れないけれど。
そんな危険な誘惑が駆けめぐった昨今。
さて、本日のトレードは、デイなし、スイング負け。
スイングは、ほぼプラマイゼロに近い感じで、何とか降りることができました。
日経先物が下げ、かなり焦りましたが、1~2銘柄の大幅ギャップアップにより、トータル助かりました。
大損していたかも知れない局面でトントン。
儲かってないのに儲けた気分であります。
デイも自重しノートレ、本日の報酬はなし。
どこが法外な報酬やねん。
どこが相場の公式やねん。
まだリバウンド相場は続くと見て、アレな株いくつか持ち越し。
上がるやろ(適当)。