ファンダメンタルズをどう考えるか。
これは相場において大事なテーマであります。
中長期投資であれば、ファンダメンタル重視が良いのか。
と言うことは、短期ならファンダ無視?
結論から言いますと、当方の場合、ファンダメンタルズをあまり気にすることはありません。
短期でも中長期でも。
その理由は以下のようなものです。
ファンダ優勢に負ける
ファンダメンタルズが良いのに、株価が暴落。
当方、そんな株は何度も見てきました。
ひどい銘柄ですと、ファンダが一見何も問題がなくて、そのままドボン。
上場廃止となった銘柄もありました。
2015年、某空運株。
この銘柄の財務状況、当時の概略は
- 総資産700億円超
- 自己資本比率50%弱
- 利益剰余金はプラス
- 有利子負債0
と、形式上、問題なし。
空運はディフェンシブセクターに分類されます。
ディフェンシブセクターとは、比較的景気動向に左右されない、安定した企業群を意味します。
しかし、その日はやってきました。
民事再生手続き開始の申し立てが決議され、上場廃止決定。
ファンダ優勢の負けであります。
このような例は相場において、ままあることです。
逆に、明らかに財務がまずい状況であるにも関わらず、生きながらえている企業もあります。
すなわち、ファンダで相場は成らず。
ファンダに相場は成らず
超優良企業の株価が10分の1以下となる、そんなことも何度か見てきました。
某インフラ系大企業の株がその例です。
この銘柄は過去、世界で最も優良な銘柄とまで言われていました。
財務良し、高配当、ここに就職できれば安泰。
誉れ高いこの超優良株は、今だに低迷中。
無配株であります。
すなわち、どんなに財務や評判が良くても、ひとたび事が起これば、全てが消し飛んでしまう。
まさしく相場の一寸先は闇。
この闇においては、ファンダメンタルズなど役に立たないのであります。
ファンダはいわば、お守りに過ぎません。
お守りを握っていても、事故にあう時はあうし、ケガもするのであります。
ファンダの逆張り
ここで登場するのが、ファンダに逆張りをすると言う手法。
例えば、財務が悪く、無配の株をあえて買っておく。
状況が改善されれば、株価はまず上がります。
特に無配から有配となれば、株価は急上昇するでしょう。
しかし、これはハイリスク・ハイリターンな手法です。
そのままドボンの可能性も、なきにしもあらずなのであるからして。
上級者限定の危険な手法ではありますが、相場とは、長期ではたいてい上がるものであります。
ここに一つ乗っかりたい。
すなわち、当方にとって、ファンダとは逆張りするものなのであります。
その企業がつぶれなければ、ですが。
ファンダの値動き分離
どこをどう見ても冴えないファンダメンタルズ。
そんな銘柄に限って、値上がりの具合は良いものです。
この株、なぜ上がるのだろう、そんな銘柄こそグイグイ上がり続けてストップ高。
そんなことが実に多い。
逆に言えば、ファンダが良いのに低迷、何年も下がり続ける、なども日常茶飯事。
失われた30年においては、そんなことばかりでした。
この失われた時代、終わったのですよね?
キッシー相場において。
いやな汗が流れてきました。
はっきり言いましょう。
ファンダメンタルズなど、相場での利益には無関係なのであります。
なぜなら、値動きとファンダメンタルズはかけ離れている。
その良い例が好決算発表後の暴落であります。
これを相場用語で、材料出尽くし、などと呼びます。
なんとでも言える出尽くし
出尽くしと言う語を駆使すれば、なんとでも説明がつく。
上がろうが下がろうが、言い訳できるのであります。
まことに都合が良い、相場の常であります。
好材料が出て、株価が下がる、これをあなたは先読みできますか?
すなわち、一つの事象と値動きの間には必ずしも相関性はありません。
むしろ逆に動きさえする。
では、何のためにデータや材料があるのか?
煽るためです。
囃し立て相場を何とかしよう、そんないやらしい魂胆がどこかに見え隠れするのであります。
助兵衛ですな。
そうではなくて、値動きにただついて行く、そんな男に私はなりたい。
さて、本日の結果はスイング負け。
主力株持ち越しでは、米株下げに対抗できません。
そもそも、グイグイぶっ飛んでいるIPOを買えていない時点で負けなのです。
あの銘柄は、うとうとしていて買い逃しました。
毎度ですな。
とは言え、本日は思っていたほどにはやられず、円安の影響を感じました。
次行きましょ、次。
低位その他、アレな株買い持ち。