天井3日底100日とは、言い換えればチャンスは極めて限定的だと言うこと。
100のうちの3をピンポイントで当てなければならない、それが相場であります。
3%以下、極めて限定されたチャンスを取る方法。
これに対する当方の思いは、以下の通りであります。
チャンスの相対量
チャンスは全体にばらついて存在するものではありません。
どこかに固まって落ちている。
局所的かつ偏在的。
だからこそ難しい、それが相場です。
パレートの法則、あるいは80対20の法則と呼ばれるものがあります。
この法則によりますと、トレードの80%の利益は、20%のチャンスから生み出される。
そういうことになります。
しかし、当方の感触では、これは正しくない。
相場においては100対3の法則、これが正しい。
天井3日底100日の格言、そのままです。
当方の相場用語ではこれを、チャンスの極超限定性と言います。
すなわち、100分の3のチャンスであるからこそ、つかめない。
逆に言えば、100日のうちの3日をつかめれば、それで万事解決なのであります。
個別の上がりも同じ
個別株の値上がりも同様であります。
100対3の法則が見事に適用されている場合が多いのです。
ゆっくり、じわじわ上がると言うよりは、ある瞬間に一気に上げてしまう。
小型株であればあるほど、その傾向は顕著です。
そして、一気に上げた後は、もうたいして動きやしません。
爆下げすることさえあります。
だからチャンスを取れないのであります。
すなわち、このワンチャンをどうしても取りに行かなければなりません。
極超限定性を取りに行く。
そうしなければ、非常に遠回りな、効率の良くないトレードとなるのであります。
ではどうすれば良いのか?
極超限定性を取る方法
100対3のうちの、3を研究する他ありません。
そこに全てがあります。
当方、そのコンセプトに従い、分足チャートを研究したこともあります。
結果、かなり難しいことがわかりました。
なぜなら、分足レベルではそもそも値動きが速すぎて、100分の3のチャンスをつかめないことが多いのです。
前場が2時間半、そのうちの100分の3ですら、つかまえるのが難しい。
ですから、もう少し長いスパンで見る必要があります。
当方の結論では、3日間、計15時間のうちの100分の3です。
現在、当方が追い求めているのは、その極超限定性であります。
そして、頭と尻尾はくれてやれ、この格言も正しくありません。
頭と尻尾ですら、極めて難しいのであります。
胸だけ取る
胸だけ取れればよろし。
頭と尻尾をくれてやり、胴体だけ頂く?
ぜいたくを言ってはいけません。
胴体をまるごと頂くなど、肉食動物からすれば余りある量の食料となります。
そうではなくて、胸だけ、心臓だけ狙いに行く。
相場の心臓をわしづかみにするのであります。
それだけで、十分な利益を手にすることができます。
頭と尻尾の格言は、欲をかくなと言う意味ですが、実は格言が本来、欲張り過ぎなのであります。
100分の3で良いのです。
すなわち、限定の中の、さらに限定部分が頂ければよい、と言うことになります。
相場の心臓
ピンポイントで相場の心臓をわしづかみにする方法。
ところが、この相場の心臓、在りかがはっきりしません。
目には見えないのです。
ですから、そこを探りにいく必要があります。
結論を言いましょう。
当方の感触では、相場の透明な心臓の在りかは、
- IPO
- 低位株
- 新高値
にあります。
ここをむぎゅっと掴んで、あとは握力であります。
たったそれだけのこと。
ぜひ、100分の3のチャンスをもぎ取りに行きたい。
日々、そんなことを考えています。
今月の相場振り返り
本日の結果は、スイング勝ち。
微益。
下げた銘柄が利益を削りました。
しゃーないなぁ。
今月は、結果から見れば、かなりやり易い相場でした。
やっている最中は必死で、いつものように難しく感じられていましたが。
やり易かった理由は、爆下げ銘柄が結構出て、しかも着実にリバることが多かったこと。
一撃爆下げ、直後に爆上げ爆戻し、気づいたら底から倍。
そんな銘柄もありました。
部分的にしか乗れませんでしたが。
あとは、低位がそこそこ上がるものが多かったこと。
低位は、上げる時は平気であっと言う間に10パーやそこら行きますので。
そのあたりで利益を出せると、もうその月はOK。
余計なことをやらなければそれでよし。
やはり、本当のチャンスだけ月に何回か取るのが効率よろしい。
毎日平板に取って積んで行くのは、手間がかかる上に難しく、その割にたいして儲かりません。
早い話、一撃10パー抜くのが一番良い。
デイは年々難しくなってきていたのが、ここに来てさらに難しくなっている気がします。
ロットを入れたら即やられる感じ。
アルゴのせいでしょうか。
こんな状態でザラバ時間を延長されても意味なしです。
米株が弱くて日本株が比較的強いと言う、今までにないパターンも大きい。
当方、実は米株だけ見てトレードをしていました。
日経チャートはほぼガン無視。
米下げ買いの米戻しで利益確定。
そして、やはり下げてくれた方がやり易い。
株は下で買って上で売るだけですので。
リーマンショックの時には、2008年の中盤から一気に3カ月で爆下げしてしまいましたが、ああいうのはもう来ないんでしょうか。
コロナショックの時も危なかったですが、ある時点から猛然と戻しました。
米国がガッチリ政策を打って来るのが強い。
そこに日本も遅まきながら追随しますので、それで着実に戻してしまいます。
と言うことで、米国の反応を見ながらやるのがよろし。
感覚的なものだけれど。
今月はチャンスがいろいろあったのに、部分的にしか取れなくて、残念なくらいでした。
来月はもっとグイっといきたい。
低位ばっかり、あとIPOなど買い持ち。