テニス錦織速報|フェデラー・ナダル・ジョコビッチに負ける4つの理由

この記事は約9分で読めます。

常に世界ランキング上位につけている錦織圭選手。

あと一歩のところで毎回惜しい結果が多いKei Nishikori。

世界の頂点を極めるには、あと一押しほしいところ。

ベスト4に残れないのはどうしてなのか?

日本では敵なしの錦織選手。

その彼がなぜ勝てないのか?

考えてみました。


スポンサーリンク



1.錦織選手は一番の武器がそのまま弱点である

(1)フォアハンド、なぜミスる?

世界で戦うテニスプレイヤーは、皆、フォアハンドが武器です。

バックハンドが武器だと言う選手はあまりいません。

しょせんがバックハンド。

錦織選手も大事な局面では、フォアハンドで決めに行きます。

ところが、錦織選手の場合、このフォアハンドで決めに行った際に、ネットにかけたりアウトになる場合があります。

武器がそのまま弱点?

スポーツ好きの人なら、錦織選手のフォアハンドを見て、何かを感じるはずです。

若干荒っぽい動き。

肩が開きすぎていると言う指摘も…。

ご本人も気にしているのか、左手で体の回転を抑えるような動きも…。

日本の部活動、あるある…

日本で細かく指導されているうちに、いつのまにか平凡な選手になってしまうなんて説も…。

フォームはきれいだけど、勝てなくなると…。

あらゆるスポーツに言えることですが、必要なのはきれいなフォームと言う訳ではありません。。

フォームがどうあれ、才能が大事。

それはスポーツ界の一面の真理です。

自分の良い面を伸ばす必要があります。

自由感あふれる米国に旅立つプロスポーツ選手が多いのは、そのような理由もあるかも知れません。

米国の環境下で花開いた錦織選手。

実は、一番の武器となるフォアハンドで、肝心な時にミスが出ると言うのは、皮肉な話です。

(2)バックハンドはしょせんバックハンド

誰もバックハンドへ回り込まない

テニスではプロでも素人でも、フォアハンドにまわりこんで打つ機会が多いです。

そのほうが力が入りやすいからです。

バックハンドでは、打点について融通が利きにくいと言うデメリットもあります。

バックハンドでは打点の遅れは許されない

フォアハンドの場合、相手側コートに対し、後方の手でボールを打ちます。

このため、打点が遅れても何とか無理矢理に返せる場合が多いです。

しかし、バックハンドでは相手側コートに対し、前方の手で打つ形になります。

このため、打点が遅れて食い込まれた形で打つことは、かなりやりにくいです。

両手打ちのバックハンドの場合であれば、多少は何とかなります。

しかし、結局はバックハンドよりもフォアハンド。

誰しも大事な局面では、フォアハンドに回り込んで打つことになります。

両手打ちだとリーチが短くなる

両手打ちバックハンドと片手打ちバックハンドのリーチの差。

両手打ちのバックハンドでは、ボールに近づく時に半歩分、コートの中央に戻る際に半歩分、合計1歩分の歩数を多く走らなければなりません。

たかが1歩分とお思いでしょうが、1試合のトータルではもの凄い歩数をロスすることになります。

両手打ちのバックハンドはこのような理由で、足が速いことが求められるのみならず、体力の消耗も激しいことになります。

(3)サービスの爆発力が…

サービスはフォアハンドと並んで、もっとも攻撃の要となる重要なショット。

時速200km以上のサービスであれば、それだけで勝ちに近づきます。

有無を言わさず相手をねじ伏せることができる訳です。

ところが、錦織選手、今一つ、サービスでの爆発力がありません。

ひょっとすると、サービスの確率を上げるために、手加減をしている可能性があります。

錦織選手自身が考えて選択している戦略だとするなら、やむを得ないことなのかも知れません。

しかし、攻撃の最大の要であるサービスに迫力が不足しているのは、世界のトップ5に入るプレイヤーの中では若干痛手となります。

(4)グリップの厚さ

錦織選手はとてもグリップが厚い選手です。

テニスの厚いグリップ・薄いグリップ

グリップが厚いと、フォアハンドで力が入りやすくなります。

グラウンドストローカー(コート後方で打ち合う選手)に多いグリップです。

(5)グリップが厚いとネットプレーが苦手になる理由

ネットプレーでは通常、薄いグリップで対応します。

そのほうがあらゆるボールに対し、即座に対応することができます。

敏捷性(びんしょうせい)が求められるネットプレーでは、いちいちグリップチェンジをしていたら間に合わなくなります。

フォアハンドのボレー、バックハンドのボレー、スマッシュ。

少なくとも3種類のショットに即座に対応しなければなりません。

“ネットプレーヤー専業” のような選手は、あらゆるショットを薄いワングリップで処理します。

薄いグリップのほうが、リーチも広いです。

錦織選手のようにグリップが厚い選手は、グラウンドストロークのフォアハンドで力が入りやすく、有利になります。

しかし、それと引き換えに、敏捷かつ繊細さが求められるネットプレーが苦手になる傾向があります。

2.錦織選手はベースラインプレイヤーである

ベースラインプレイヤーとは、グラウンドストローカーとほぼ同義で、コート後方での打ち合いを多用する選手を指します。

錦織選手はグラウンドストローカーです。

(1)フルスイングを多用する

錦織選手のフォアハンドでは、割と大きいスイングでラケットを思い切り振り回すタイプの選手です。

素人目からすると、豪快で爽快感があります。

球速も速く、特にフォアハンドでは回転過多気味のトップスピン主体です。

コーチのマイケル・チャン氏や、熱血漢、松岡修造氏も同様のタイプの選手でした。

このフルスイング気味のフォアハンドについては、豪快なショットが可能である反面、肝心なところでミスが出るデメリットもあります。

体力の消耗と言う意味でも、負担は大きいです。

(2)体力の消耗

グラウンドストローカーがコートカバーをする範囲

グラウンドストローカーがコートカバーをする範囲

ネットプレーヤーがコートカバーをする範囲

ネットプレーヤーがコートカバーをする範囲

グラウンドストローカーが、ネットプレーヤーに比べてどのくらい体力が消耗するかは、コートカバーの範囲を考えれば分かります。

錦織選手はフルショットで2時間、あるいは3時間以上、走り回ります。

テニスはダッシュ&ストップを延々繰り返すスポーツです。

長距離走ではありません。

全力のダッシュです。

テニスツアーは年間を通して、矢継ぎ早にトーナメントが開催されます。

どのくらい消耗するかは、想像に難くありません。

当然、ケガをする確率も、体力の消耗に応じて高まります。

運動不足気味の人がテニスでラリーをしたら、20分で息が上がって動けなくなります。

3.錦織選手は右利きである

あらゆるスポーツにおいて、左利きの有利さは良く語られるところです。

テニスでも同様です。

残念ながら、右利きである錦織選手は、この利き手によるメリットはなし。

彼がもし左利きであったなら、それだけでメジャータイトルで優勝する確率は高まっていたと思います。

テニスでは、ボールの回転方向による左利きのメリットも良く知られています。

(1)テニスプレイヤーの左利きメリット

利き手によるサービスのボールの軌道(レシーバー側から見た場合)

利き手によるサービスの違い

左利きのサービスはたいていの場合、ボールの回転方向により、図のような変化をします。

縦回転あるいは横回転をかけるにしても、右利きか左利きかの違いで、このような変化をしがちになります。

もちろん回転をかけないフラットサービスもありますが、回転をかけたほうが入る(フォールトにならない)可能性が高くなります。

すると、多くの右利きの選手は、左利きの選手のサービスをバックハンドで返球する機会が増えてしまいます。

それだけではなく、体の中心付近をめがけて飛んできたサービスの返球が問題。

フォアハンドで回り込んで打とうとすると、体に食い込んで来るようなボールを打つことになります。

体に近いボールは、フォアハンドでは最も打ちにくいです。

このため、サービスにおいて左利きプレーヤーは非常に有利になります。

左利きの選手には誰しも不慣れ

そもそもが世の中は、右利きが圧倒的に多いため、左利きの選手に不慣れになるのはやむを得ないことです。

しかし、左利きプレーヤーにとっては、右利きの相手をするのが当たり前ですので、不慣れと言うことはありません。

これが、どのスポーツでも左利きの選手が有利になる理由の一つです。

左利き特有の右脳活用

空間認識能力は、右脳によって支配されています。

右脳は体の左側部分も支配しています。

ですから、左利きのプレーヤーは、空間認識能力に優れている場合が多いです。

例えば、放たれたボールがインするかアウトするか、瞬時に判断できる能力です。

空間認識能力は、ボールを上手くラケットに当てる能力にも影響を及ぼします。

瞬時に適切なラケットワークを行うことに結びつくと言う訳です

4.トッププレーヤーとしての錦織選手の身長

テニスでは、身長が低くて有利になる点は、残念ながらあまりありません。

錦織選手は身長178㎝と、プロのアスリートとしては決して身長が高いとは言えません。

もし、185cm以上の身長があったならそれだけで、もっと勝てる確率が上がったと思われます。

その理由には以下のようなものがあげられます。

(1)サービスと身長

テニスにおいてサービスは、最初から攻撃にまわれる数少ないショットです。

この際、ヒットポイントが10cm高いだけで、ネットにかからずサービスエリアに入る確率が高まります。

それだけ思い切り打っても大丈夫と言うことになります。

コースに角度をつける場合も、ヒットポイントが高いほうが有利です。

190cmあるような欧米の選手は、そのような有利さの上で勝ち続けていることは間違いありません。

(2)ネットプレーと身長

ネットに出た場合にも、頭上をロブで抜かれる確率は高身長の選手のほうが低くなります。

それだけ思い切ってネットに近づけると言うことです。

ネット際では、よりネットに近い位置でボールを返球したほうが有利になります。

相手コートのどこにでも、角度をつけて返せる可能性が高まるからです。

錦織選手が勝てない理由は結局…

松岡修造氏のブログを見ていたら、このようなことが書いてありました。

ジョコビッチは守りのプレイヤーである。

だから攻撃的なプレーをする選手を嫌う。

コートの内側から早い展開でのテニスを嫌っている。

そう、まさに錦織圭が得意とするプレーだ。

(中略)

…見ている僕らからすると、テニスは断然錦織選手の方が上なのに…なぜか勝てない。

引用元:松岡修造オフィシャルウェブサイト 日々の思いを本気で伝える!修造コラム ありがとう!

松岡修造氏は錦織選手と同じくグラウンドストローカーでした。

なぜ、錦織選手が勝てないのでしょうか…?


広告


ATPファイナルズ|錦織 VS ティエム ハイライト

【ユーチューブ動画】2018ATPファイナルズ準決勝進出ならず【錦織圭 VS ドミニク・ティエム】

元プロテニスプレイヤーであり、グラウンドストローカーである松岡修造氏をもってしても、錦織選手が“あと一歩” 勝てない理由がわからない訳です。

本当のところは、結局、誰にも分かりません。

しかし、1テニスファンとして、今後も錦織圭選手や大坂なおみ選手他、日本の選手に活躍してほしい気持ちは大きいです。

2020年の東京オリンピックに向けて、引き続き日本のテニスプレイヤーを応援したいと思います。


広告