デイトレーダー必須の豆知識。
それがマルチモニター構築法。
パソコンによっては、ちょっとした知識で、モニターの数を増やすことができます。
画面は増やせば良いと言うものでもありません。
そのあたりの注意点もまとめました。
PCでグラボの有効活用、2画面モニターは当たり前の時代
頻繁に株取引をする場合には、モニターが複数あったほうが便利です。
株取引をやっている人はたいてい、1台のパソコンに複数の画面を取り付けています。
最近のパソコンは、初期状態で2画面のモニターを取り付けられるものが多くなっています。
まず、PCの裏側の、モニターからの配線をPCに接続する「端子」の数を数えます。
形状が異なるものがいくつかついている場合が多いです。
複数個あれば、そのPCは設定変更(後述)によって、出力端子の数だけモニターを取り付けることが可能です。
出力端子の形状が接続の可否を決め、増設の際も見落とせない
出力端子の形はいろいろあるので、ご注意が必要です。
その形状に合致するモニターを用意するか、変換プラグ(結構高くて数千円以上します)を買って適合させないと、モニターを接続できません。
モニター接続のための出力端子が1つしかない場合には、複数モニター接続のため、増設を行う必要があります。
通常、デスクトップ型のPCであれば、増設可能です(PC内部のマザーボードによってはできない場合もあります)。
グラフィックボード(グラボ)を増設し、マルチモニター化する
モニターを増やすには、普通はグラフィックボード(通称グラボ、別称ビデオカードまたはグラフィックカード)と呼ばれる平べったい直方体の部品を購入し、PC内部に増設します。
安いものだと数千円、高いものだと10万円くらいします。
株取引程度であれば、1万円を超える程度のもので十分足ります。
グラフィックボード増設によって、出力端子がPC裏側に増設される仕組みです。
この際、グラフィックボードとモニターの端子の形状が相互に合致するよう購入する必要があります。
グラフィックボードの購入前に、スペック表を見て判断します。
ここまでは、ちょっとパソコンをいじったことのある人ならご存じだと思います。
グラフィックボードを複数増設すると発熱・騒音の原因
最もお安く、かつ、お得にマルチモニター化するためには、増設する前の端子と増設した分を両方使うのがベストです。
結構、それが出来ることを知らない人が多いですので…。
それを知らないと、6画面のモニター環境にするために、グラボを3つも増設するハメになったりします。
それでは消費電力も増えるし、ファンの音はうるさいし、夏場は暑くなるので、何も良いことはありません。
ちなみに、グラボは熱を持つため、ファンがついているものが多いです。
さわれないほど熱くなる部品を、3つも増設しますか?
ちょっとした設定でマルチモニター化を効率よく行える
私が使用しているPCは、1万円を超える程度のグラフィックボードを1個増設しただけですが、モニターは最大5枚接続できます。
もともと初期状態で2個の出力端子があり(マザーボードの仕様による)、増設した分が3個ありますので、合計5個。
株取引をするだけなら、その程度で十分です。
高価なグラフィックボードをつけても儲かるわけじゃないですので…。
グラフィックボードを増設すると、最初に使っていた端子(初期状態のマザーボードについているもの。)は使えなくなってしまいます。
それで、そういうもんだと思って、元の端子にモニターを接続していない人が多いわけです。
しかし、設定変更で全部使えるようになります。
その設定は、マザーボードによって多少違いますが、普通はある箇所を1回クリックすれば済むような話です。
元々使っていた端子は使えなくなる設定になっている
グラフィックボード増設の際、もともと使っていた端子は使えなくなる設定になっていることが多いです。
これは、初期状態のマザーボードについている端子より、後から増設した端子が優先されるのが一般的になっているからです。
ですので、増設の際には、グラフィックボード側にモニターを接続しておく必要があります。
それから、BIOS設定で全ての端子が使えるように設定変更します。
BIOS設定はPC電源をオンにした後、ロゴ表示中にDeleteキーを押すことによって、設定画面に入れることが多いです(マザーボードによって多少違う場合があるため、マニュアルを参照します)。
BIOS設定において、
- Advanced Mode
- Advanced
- System Agent Configuration
- Graphics Configuration
- iGPU Multi-Monitor
と順に進み、Enableをクリックします。
(マザーボードによって、表記が若干違うことがありますが、要はMulti-Monitorの項目を探しEnable(有効)にします。)
その後、設定を保存することを忘れがちですので、注意が必要です。
これで、元からあった端子と、グラフィックボードで増設した端子の共存ができます。
グラフィックボードに録画機能がついているものを買うとさらにお得
グラフィックボードには録画機能がついているものが最近では多く、この機能を使うと非常に画質が良く録画できるため、お得です。
後から何らかのソフト等をインストールして録画するよりも、画質が良いことが多いです。
録画機能は購入前にチェックするべき項目です。
本来、ゲーム実況などをする目的であり、自分の顔や声も動画に追加できるようになっています。
デイトレの実況などを録画しユーチューブに上げることなども考えられますね(私はトレードがヘタクソ過ぎて無理ですが…)。
以上、PCのマルチモニター化のお話でした。

