機械と言うものは複雑に見えて大味。
単純に見えて込み入った挙動を取るもの。
そして、いったん張られたレッテルを剥がすことは簡単なことではありません。
AIによって張られたレッテルを剥がそうとする前にするべきこと。
一足飛びにリセットすることが難しいからこそ、注意しておくべき事柄をまとめました。
アクセス微増も好転の兆しなし
一進一退のページビュー数
150PV/日から300PV/日まで盛り返した後、アクセスの微減などもあり、状況は一進一退。
以前に記事がバズった経験もありますが、そのような時の急激なアクセスの伸びに比べると、何とも心もとない状況。
前回述べた7種の改善ポイントが、はたして効いているのか効いていないのか。
それも怪しく感じられてきました。
微増の原因にアドセンス広告数の減少も寄与?
300PV/日まで回復した原因は、これら7種の改善項目の寄与の他に、可能性としてはアドセンス広告数の減少もあることに気づきました。
7種の改善項目の冒頭で紹介したテーマの変更に伴い、サイドバーにあるアドセンス広告を削除しました。
旧テーマにおいて、このサイドバー広告には下記3種のアドセンス広告を設定していました。
- レスポンシブ
- 関連コンテンツ
- 300ピクセル×1050ピクセルの大き目のディスプレイ広告
サイドバーは全ての投稿記事において表示させていました。
テーマ変更に伴い、これら3つの広告を非表示にしたことがPV微増に間接的に寄与した可能性があります。
複合要因がアクセス全体に寄与する
システム設計者が結果を予測することは可能か
上記のように様々な対策が複合的に寄与すると考えられる場合、何が最も大事な改善点だったのかは明確にはわからないままです。
できることは、このような改善点を1つ1つ積み上げることだけ。
ユーザービリティの観点からすれば、広告の数は多いより少ないほうが良いに決まっています。
しかしその一項目がアクセスに対しどのくらいの割合で貢献しているのかはブラックボックスです。
機械が自動で総合的に判断している以上、システムを設計した人にとっても明確に答えづらい事なのかも知れません。
もし200以上の医薬品を摂取したら?
多岐にわたる個別の事象、それが結果としてトータルでどう寄与するかは予測しづらい面があります。
例えば、医薬品個別の効果を良く理解しているとしても、たくさんの薬を飲み合わせている場合、総合的な結果がどうなるかは難しい判断となります。
人間の場合には原則的に、あまりに多数の薬の飲み合わせを行うことは、安全の面からやりません。
しかし機械の場合には体を壊す事がないと言う安心感もありますし、そんなことはありません。
200以上の判断項目があると言う事は、それだけ多くのプログラムが入っていて、人で言えば200以上の薬を同時に摂取している事に相当していると言えなくもないのです。
そうだとすると、その複合的な効果をトータルとして予め予測することは極めて難しいと推測できます。
機械のレッテルを張る行為
機械の特性
機械は人と違い、◯か×かのデジタルな挙動となることが多いです。
1か0かの二項対立による判断とは別に、人間のような曖昧性を確率変数として制御する技術もあります。
人間の挙動を全て数値に置き換え、例えば気分が良い場合には0.8、気分が悪い時には0.1と言うように数字で理解します。
機械はまず数字で捉えることが出発点です。
数字への「置き換え」ができない事に関しては、出発点に立てないと言う仕組み。
人間はそのようなことはありません。
置き換えがレッテル張りにつながる
どこかで数字に置き換えると言うことは、それがレッテルを張ることにもつながります。
これが機械の特徴。
実は人間も似たような側面は持ち合わせています。
すぐレッテルを張る人と言うのは、この置き換え作業への踏み込みが短絡的で、いったん置き換えたらそう簡単に戻さない人のことを言います。
人間の子供を観察すると、レッテルを張る行為が少ないためなのか、誰かと大げんかした直後にケロっと忘れて仲良く遊んでいるなどと言う事があります。
「こいつは嫌なヤツだ」などと言う判断、レッテル張りの行為をそう簡単には下さない、あるいは下してもすぐ変更できるのが子供なのです。
忘れる、水に流すと言うことでしょうか。
柔軟性のある脳
常に忘れ、何度でも再スタートを切れる。
これが人間の柔軟性です。
すぐレッテルを張る人と言うのは、機械みたいな脳の人なのかも知れません。
私に言わせて頂ければ、機械のような「おおあじ」な脳と呼びます。
そんな脳にレッテルを張られた場合、そこから脱却するのは大変です。
レッテルから脱却する方法
目立たないようにする
人間の場合と同じく、いったん張られたレッテルを剥がす方法は容易ではありません。
即効性のある特効薬は存在しません。
できることを1つ1つ積み上げて行くしかありません。
特効薬が存在しない以上、いつそのレッテルが解除されるかは誰にもわからない状況になります。
疑心暗鬼の中、一進一退を続けることくらい煩わしいことはありません。
できれば最初からレッテルを張られないようにするのがベストです。
そのためにはまず目立たないようにすること。
存在しない特効薬を求めない
膨大な薬を服用したようなあり得ない効果の測定は難しく、魔法の特効薬で全てを振り出しに戻すことは出来ません。
「この特効薬は一発で効く」などと言う俗説に従ったがために、実はその薬が麻薬認定されていて逮捕されることすらあり得るのです。
ブログで言えば「検索から飛ばされる」事に相当します。
もはやその状況に陥ったら、出来得る限りのことを1つ1つ積み重ねるしかなくなります。
あり得ない特効薬を求めたばかりに、かえって目的から離れてしまうのでは本末転倒。
観念するほかありません。
それがアクセスが一貫して減り続けている私のブログの状況でもあります。