チャートパターンは頼れるか?
頼るのは難しい、そう答えざるを得ません。
もしパターンに頼るとするならば、それはある意味、綱渡りを意味するのであります。
綱渡りに信頼性が持てるか、と問われれば、それは本人の能力と運に依存する、となります。
しかし、能力があっても、運が悪ければ、綱から落ちてしまうのです。
すなわち、パターンを覚えれば全てが解決するほど、相場は簡単ではありません。
そして、信頼できるチャートパターンがあるとすれば、それはどんなものか?
当方の思いは以下のようなものであります。
チャートパターンの特性
チャートパターンには特性があります。
避けることができない、必須の特性。
それは、狙う箇所が限定されている、と言うことです。
例えば、以下のチャートパターンにおいて、買いで狙う箇所は一点であります。
相場の底で入りたい。
少なくとも、上図の黒丸になるべく近い位置で入る必要があるのであります。
すなわち、インで狙う箇所は限定されており、その近傍から離れれば離れるほどに不利になります。
負けのパターン
まず第一に、限定ポイントで的確にインすることができるか。
そして、下図の位置で買いで入ったとして、それが本当に相場の底なのか、否か。
実際には、その答えは、相場の神にしかわかりません。
第二に、そのチャートパターンは盤石なのか、と言う問題。
たしかに、いったん思惑通りに買いでインすることができ、直後は想定通りのパターンに収まった。
にも関わらず、次の瞬間、突如としてチャートが崩れることもあります。
想定を裏切って下げたら、どうなるの?と。
はっきり言いましょう。
そんなもの、負けに決まっているじゃないですか。
チャートパターンの前提
チャートパターンで勝つための前提は、上記のように
- 限定ポイントにインし
- その後に想定が崩れない
と言うこと。
これらの前提条件なくして、功を奏することはないのであります。
すなわち、崩れたら負けと言う綱渡りを常にしなければなりません。
相場と言う名の断崖絶壁で。
そんな危険地帯において、決して崩れやしない、信頼できるチャートパターン、それはあり得るのでしょうか。
はなはだ疑問と言わざるを得ない。
綱渡りにおいては、落ちる時は落ちるものであり、こうすれば大丈夫なんてパターンは存在しない。
そういうことであります。
無限通りのパターン
いつ何どき、どこでチャートパターンが崩れるのかわからない。
これが相場の実際です。
確率が大体80%、そう豪語したところで、次の瞬間に大崩れすれば何の意味もありません。
にも関わらず、たくさんあるチャートパターンを覚えるべきなのか。
別の言い方をすれば、いつ何どき崩れるか否か、それが一切わからない。
であるならば、チャートパターンは無限通りあることになってしまうのです。
と言うことで、チャートパターンは20個あります、などはナンセンスの極みであります。
当方の経験則では、とてもではないが、20個のパターンには収まりません。
では、もしチャートパターンに頼るとすれば、何通りのチャートに分類すれば良いのでしょうか。
相場の類型数。
その答えは、当方の経験則によれば、2種類です。
2種類のみのパターン
チャートパターンは、買いで入る場合
の1種類、そして売りから入る場合に
の1種類の、合計2種類です。
他にパターンはありません。
そして、このチャートパターンに即して、損を少なく、利を多くするだけであります。
他に儲ける方法など存在しないのであるからして。
実際の話、これ以外のパターンは、ただ図面の上で、図形をこねくり回しているだけ。
こんな相場格言があります。
罫線屋、線を引き引き足を出し。
足を出すとは、予算を超えて赤字となることです。
あくまで当方の感想的なお話ですが。
さて、本日のトレードは、スイング負け。
ロットは小さく、微損ではあったものの、負けは負け。
あの株を持っていれば2倍になったのにと、またもやタラレバをかましてしまいました。
いつもこんなこと、やってるなあ。
相場はチャンスを拾っていくだけです。
それで利益は出るのですから、それ以上を望むべきではないのであります。
ノーポジ。