相場に参加する誰もが思い描く理想。
それは値上り株を持ち続けること。
ホールドすればするほど、信じられないほど簡単に含み益が増えていきます。
この状況はなかなか味わえるものではありません。
では、なぜ値上がり株を持っていられないのか。
この難問を解いた時、相場の女神が私たちに微笑んでくれるのです。
利食い千人力
利益確定の大事さを説いたこの相場用語。
含み益を不意にしてしまった経験、多数。
含み益から含み損、そこからさらに耐えて大損なんてことも、普通にあります。
この厳しいマーケットにおいて、勝ち残るためには利食い千人力を実行しつつも、値上がり株を持ち続けなければなりません。
利食いとガチホ(ガチホールド)とは、矛盾する行為。
相反する行為のバランスを取らねばならないのです。
はて、どうすれば良いのでしょうか。
値動きが大きすぎる
一貫して上げ続ける株なら、悩む必要はありません。
ずっとホールドしていれば良いのです。
見るたびに含み益が増えていきます。
しかし、この厳しい相場業界、そうは問屋が卸してはくれません。
上がる株に限って、上下動が激しいのです。
カオスな値動きの中、上で売って下で買い直すなど、至難の技。
手離した瞬間に置いて行かれるか、下で買ったつもりが底抜け、含み損。
かと言って、上下動の中を無心で持ち越せるのでしょうか。
値動きが大きいばかりにガチホが難しくなる、それが相場なのであります。
下で買えていない
リーマンショックの底、コロナショックの底で買えた人は何もせず、そのままホールドしていればよろし。
場合によっては2倍、3倍になっている株もあります。
下で買えていれば、何も悩む必要はありません。
これ、株の基本。
大きく全体相場が崩れない限り、配当をもらいつつ、一生ガチホもあり。
含み益がない、あるいは少ないからこそ、売り急いでしまうのです。
利益が心の余裕を生み出す、これは世の常。
益ほど貴重なものはないのであります。
買い増しで真っ青
上がったら買い増しを繰り返し、パンパンポジになっている場合。
上で買えば買うほど、買い付け単価は上がって行ってしまいます。
さらにグイグイ上がってくれれば大儲けですが、上で述べた通り、上がる株に限って値動きが大きくなる傾向。
このため、せっかく含み益でにやけつつ、買い増した瞬間に今度は真っ青になる。
さっきまでにやけていたのは何だったのか。
もう含み損やないか!
相場ではこれが日常茶飯事です。
買い増しをするなら、それなりの確証がなければなりません。
必ずこの株は上がると言う確証が。
そんなもの、普通はないですが。
ギャップアップしない
買ってすぐにガツンと上がる。
そんな都合の良い株は普通はありません。
上がるとしてもじわじわです。
いや、上がる株に限ってギャップアップはせず、場中にじわじわ。
なめてるのかよこの株、と怒鳴りたくもなります。
そうかと思うと、ある瞬間、あっという間にぶち上げてしまいます。
ぶち上げた瞬間、激しい上下動が始まったりします。
動きを読むなんてことはできやしません。
ギャップアップしない、したとしてもその瞬間に乗れない。
乗れていれば含み益ですから、心に余裕が生まれます。
しかし、乗れない。
乗れなさすぎる。
これが値上がり株を持ち越せない、すぐ手離してしまう、その大きな理由であります。
さて、本日のデイトレードはまたもや微益。
+0.4万円。
微益が出ればまだ良いと言う意見もあります。
しかし、ワンショットを小さくし、30万暴威。
利益がショボすぎる。
ぶっこいた損は全然取り返せなさそうです。
オワタわマジで。