ある人は買い、ある人は売る。
それが相場の掟。
買い手と売り手が相互に握手を交わすこと。
それが相場の基本的な性質。
いずれか一方では成り立ちません。
これが売り時・買い時の判断の難しさにつながります。
買う側は上がる、売る側は下がると想定しています。
果たしてどちらの考えに軍配が上がるのでしょうか。
日経平均と米国株の難しい判断
相場は実にわかりません。
株は必ずしも実態経済に連動するとも限らず、不景気の株高と言う現象もあります。
理屈を並べて株価がこうなる筈だと言うのは、ほとんど意味のないことです。
経済学者の言うことは、実際に相場を張る立場から言うと参考にすらなりません。
話している内容が面白いので、ついつい一生懸命に話を聞いてしまいますが。
NASDAQが史上最高値更新、米国株堅調。
しかし、日本株はどうも怪しいです。
主力の大型株をざっと見たところ、7203トヨタ自動車は日足チャートで10連続陰線。
日経平均の日足も5月中旬からボックス圏内をフラフラと行ったり来たり。
昨日・本日と急落。
明確な陰線が2本出ました。
アメリカの相場が「これ、場合によってはバブルになる?」と思えるほど高値圏にありながら、景気敏感セクターの一角である日本株は、どうも弱すぎます。
日本株の主力大型株のチャート
本日になってから、慌てて日本の全体相場、主力の大型株の日足のチャートを見て回ると言うのを、気合いを入れて再開しました。
自分の中では相場が上に行く気満々で、夏枯れ相場観測もあって注意深くは見ていませんでした。
主力株については。
すると、この一カ月くらいで右肩下がりの日足チャートを描いている銘柄が多く、7203トヨタ自のみならず、陰線が連続していることに今さら気づきました。
(本当、気づくのが遅いです。)
経験上、主力の大型株が一旦こういう感じになると、戻るのには結構時間がかかります。
もちろん何らかの政策的な大ニュースなどがあれば別ですが。
新興株及び非鉄金属、銅関連
新興株についても、ジャスダック指数、マザーズ指数ともに春から低迷中。
2月の初旬から下げ続けている格好になりますので、もう7カ月、低迷中です。
2~3年単位のスパンで日本株を見ると、主力株は相当上げていますので、これでも米国株に十分ついていっている状況ではあります。
それでも自動車、電機などの値がさの輸出株、不動産などの内需の大型が下げ始めているのを見ると、大丈夫なのかと不安になります。
値下がり率ランキングを見ていたら、非鉄金属の一角、5706三井金属が大きく下げています。
三井金属は銅を扱う企業。
銅は電極部品などハイテクに欠かせない素材です。
このため、銅関連セクターは極めて景気動向に敏感とも言われています。
ちょっと嫌な感じがしてきました。
慌てて何年かぶりで、三菱マテリアル、東邦亜鉛、住友鉱山、DOWA、などの非鉄金属セクターの日足を確認してみました。
下げ相場に浮気
非鉄金属セクターはどれもこれも、2017年の末くらいから一貫して8カ月くらい下げ続けています。
高値圏で銅関連セクターが下げ、値がさの輸出系株、自動車や電機も軟調気味。
非鉄金属関連は、何カ月か前に「下げてるなぁ」とは思ったのですが、そのまま忘れていました。
「下げ?」
もう、一旦考えがそちらに動いてしまうと、気持ちは売り時一色です。
早速空売りを始めました。
何と言う短絡的、何と言う単純な思考。
さっきまで、相場は史上最高値を更新がどうのとのたまっておきながら、もう空売り。
まだ史上最高値更新、バブル相場の可能性は残されています。
であるのに、なぜ空売りよ。
ドル円の日足を見ても何となく下向きになってきているような。
“得意” のフィラディルフィア半導体指数も下向きに跳ねています。
(筆者は何かとフィラディルフィア半導体指数を気にします。)
相場には常に二通りの解釈
実はこういう時には二通りの解釈があって、
- 相場は押し目をつけている。買い時である。
- 相場は下げ相場に転換している。売り時である。
のいずれにもなり得る訳です。
相反する真逆の結論を自分の判断で選択しなければなりません。
暴落した時、悲観して誰も株に見向きもしない時、1人で株を買いに回る事、それを相場用語で「向かう」と言います。
皆と違う動きをし、「向かう」ことのない限り、相場で大きく利益を出すことは難しい訳です。
実はこれ、どんな局面でも同じです。
自分独自の判断を下し、それが利益に結びつかなければ、相場で生き残ることはできません。
私は私で、本日、相場に「向かった」訳です。
空売り開始。
そして、大引け後の夜半、現在時刻は22時前。
日経平均先物動向、リアルタイム(夜半22時前)

「何、爆上げしてんねん。」
思わず関西弁口調になりました。
この夏枯れ相場で見る、久々のリバウンドです。
「何、空売りしたら速攻でアゲとるねん。」
あかん、あかん過ぎる。
退場がさらにひたひたと私の近くににじり寄ってきていると感じました。
一言言いたい。
「たすけて」と。
本日のトレード結果
【デイ新規建代金合計】(買建)概算400万円
(売建)なし
【デイ売買銘柄】(買建)1724シンクレイヤ、3356テリロジー、6166中村超硬、6619ダブルスコープ、7532ドン・キホーテ
(売建)なし
【デイ損益合計】+0.8万円
【持越決済】-1.5万円
【本日のトータル結果】-0.7万円
【今月の損益】+1.6万円
【持越ポジション】新規買建4銘柄(新興株×2、東証1部×2)
新規売建6銘柄(主力大型×6)
【含み益】+0.1万円
【225オプション】ポジションなし