デイトレーダーに必要な知識、経験、必勝法。
それをどのように身に着け利益を出し続けることができるのか?
相場で生き残るための聖杯とは?
非情なマーケットで最小限の知識をもって最短距離で目的に達する方法。
その攻略法についてまとめてみました。
4000弱の銘柄を速攻で把握する
株式投資において、初心者がまず圧倒されるのは銘柄数の多さです。
日本株の銘柄数一覧
東証1部 | 約2100銘柄 |
東証2部 | 約470銘柄 |
東証マザーズ | 約260銘柄 |
JASDAQ | 約680銘柄 |
地方市場 | 約110銘柄 |
合計 | 約3900銘柄 |
個別銘柄情報を覚える必要はない
果たして、これだけの銘柄数を全て把握することは可能でしょうか?
その答えは、実はNoではありません。
どちらかと言うとYesです。
その理由は、言葉を覚える場合のことを考えればわかります。
外国語を覚える努力に比べれば…
外国語学習の場合、ある程度の読み書きができるようになるためには、基本となる2000単語くらいを覚えろと言われます。
外国語が得意な人は、少なくともそのくらいの単語の意味を映像記憶とともに覚えていたりします。
もちろん母国語であれば、それ以上の単語数を誰しもが覚えています。
つまり、4000銘柄のおおむねを把握し、頭に入れておくことは十分可能。
デイトレで4000銘柄覚えるのかよ!
ことデイトレードに関しては、私の知る限り、その努力をしている人はあまりいません。
(実際にはいるのかも知れませんが…。)
なぜなら、銘柄個別の知識より、デイトレードに適した銘柄をその都度、短時間で抽出する能力のほうが大事だからです。
デイトレード用銘柄の選び方
最近の証券会社の口座には、充実したランキング情報を含む株の取引ツールが準備されています。
株取引ツールに慣れることで、デイトレードに適した銘柄群をものの数分で抽出することは難しくありません。
あくまで慣れ。
さほど難しいことではなく誰でもできると言って過言ではありません。
最も大事なのは、銘柄をある程度(10~30銘柄くらい?)絞り込んだ後に、
- 実際に売買する銘柄の最終的な絞り込み
- 銘柄にイン・アウトするタイミング
などです。
これらの2点で、デイトレードの結果の全てが決まると言っても言い過ぎではありません。
記憶しておくべき個別銘柄情報は?
デイトレードでは、銘柄の情報を覚えておく必要は必ずしもありません。
とは言え、もちろん知識は無いよりはあったほうが良いです。
例えば、有名な銘柄、主力の大型株などの名前など…。
トヨタやソニーと聞いて、イメージがわかなかったら困ることも多いでしょう。
同じように、様々な銘柄の名前とイメージを覚えておけば、毎日のトレードで銘柄選定の助けになります。
株の名前は、ツイッターや株ツールの速報ニュースなどで、頻繁に目にすることになります。
常識として知っておいて損はありません。
例えば、三菱グループのピラミッド|御三家と序列|ヒエラルキーは暗黙のルール で出て来るような広く浅い知識です。
デイトレーダーの利益率
年間の取引回数を試算する
デイトレーダーは通常、頻繁にトレードを繰り返します。
例えば、一日に10回、株を買ってから売ること(1往復)を繰り返しますと、月に合計200往復することになります。
(東証の月間営業日数はおおむね20前後。)
年間では、
200往復×12カ月=2400往復
取引回数は、やろうと思えばこの5倍、8倍と増やすこともできます。
1日で売買を80往復するデイトレーダーは実際にいます。
私も何度もやったことがありますから。
回数の多さから来る効果
たとえ少額の取引だとしても、1回当たりの利益率がわずかでもプラスであり続けさえすれば、計算上、運用資金は幾何級数的に増えることになります。
実際には、途中で損切りが入りますし、資産が増えたとしても出金する人もいます。
幾何級数的な資産増加など、そうは問屋がおろさないと言う訳です。
損切りのウェイトが増えたり、一回の損切り額が大きくなると、今度は幾何級数的に資産が減少してしまいます。
こちらのほうが大問題です。
デイトレーダーの成功は、どれだけプラスを維持できるか、トータルで勝ち続けられるか、この点にかかっています。
実際に株で勝ち続けることはできるのか?
株では儲かる人は、1割しかいないと言う説があります。
それだけ相場は難しいと言うことです。
難しいと言うことは、それに打ち勝った層が利益を総取り。
中長期投資では、全体相場が上がれば、全員が儲かることもありえなくはないです。
しかし、デイトレードの場合はゼロ・サムゲームに近いかも知れません。
そうなると、敗者が損した分を勝者が総取りする形で利益にします。
デイトレードの聖杯を探す旅路
聖杯とは、株のネット用語で“必勝法” を意味します。
必勝法があるのなら、ぜひ試してみたい、そう思うのは誰しも同じです。
聖杯となる必勝法があるとするなら、多くの人が同じことをやり始めた時点で効果がなくなってきます。
みなが同じポイントで買おうとし、同じポイントで売ろうとしたらどうなるでしょうか?
買う瞬間に株価は上がってしまい、売る瞬間に下がってしまいます。
上で買って下で売る、それは聖杯とは真逆の行為。
聖杯が、いつのまにか毒を盛られたさかずきになることもありえます。
一例として、以前私が多用していた方法論、その行く末を ロスカット済手法|株のやり方を公開|儲かる?3年で中古スクラップ! にご紹介しています。
結論から言うと、数年をかけていつのまにスクラップにされた、そういうことです。
まずは必要な知識と経験を身につけ、日々、聖杯を求める旅。
それがデイトレーダーが進む旅路。
そう言っても過言ではないでしょう。