大きく値幅を取る、これこそが相場の聖杯。
すなわち、言うなれば、一足飛び性。
当方、以前より気づいておりました。
相場の一足飛び性こそ、トータルで大きく儲ける鍵であります。
なぜそう言えるのか。
値幅が値幅を呼び、儲けが儲けを呼ぶ、この非情なルール。
相場においては、完膚なきまでに、この非情なルールが行き渡っています。
値幅を軽んじ、分厚い儲けを見下す態度は、この世界では御法度であります。
相場は護送船団方式の年功序列社会ではないのです。
どちらかと言えば、ゴールドラッシュ狙いの単独行。
しかるに、月2回あるかないかの最大チャンス、これをもぎ取りたい。
そのための当方の思いは、以下のようなものです。
2次元から3次元へ
なぜチャンスが見つからないのか?
その理由は、相場の森が見えていないからです。
何せ、相場は株価と出来高、指標とファンダメンタルの数字でできています。
すなわち、2次元世界、文字列の洪水であります。
これを3次元として描き直し、俯瞰しなければなりません。
数字を等高線として紙面に書き出し(2次元)、そこから立体映像(3次元)として、相場の森を頭の中に再現する。
これができないままに相場をさまようのが一番まずい。
一番おいしい場所、これを相場の森から探し出す。
3700内外の日本株の中から、その場所を探すのであります。
これはある意味、しらみつぶしの大作業であります。
回転させない
相場の立体図をつかんだら、次に注意することは、回転させて利益を出そうとしないことであります。
もちろん、それができれば一番良いのであります。
しかし、できないのだから、そう言っているまで。
確かに回転させれば複利も効きやすいし、効率的でしょう。
しかし、それをするまでもないのです。
冒頭で述べた一足飛びの値幅。
これが取れれば、自動的にトレードは回転して行く。
回転して行かざるを得ないのであります。
言い換えれば、回転させようと言う人の意図が間違っている、と言うことです。
はっきり言いましょう。
相場とは、チャンバラに付き合った時点で負けです。
なぜなら、それをやると、本当のチャンスを見逃してしまいます。
月に2回あるかないかのチャンスは、相場を静かに緊張感をもって見ていなければ、手に入らない類いのものであります。
大物狙い
月2のおいしい値幅を狙いに行くと言うことは、大物狙いであります。
雑魚には付き合わない。
あくまでクジラを取りに行く。
小魚が回遊していたら手出し無用、見送るべきであります。
そして、1カ月の間、相場をじっと観察し、手出しをしない。
この態度。
大物は一匹で十分であるのだから。
その代わり、チャンスは必ず取りに行く。
ある程度の玉をぶっこむのであります。
参考までに申しますと、当方の場合、運用資金総額の半分程度をポジションに回す。
これを「ぶっこむ」と表現します。
機械的損切りでやられない
月2のチャンスを見つけた、そしてぶっこんだ、しかし思惑ハズレ。
相場においては、こんなことがとても多い。
その際、結局のところ、何らかの基準を設け、機械的損切りをすることが大事であります。
そうすると、損切りが繰り返され、損切貧乏となってしまう。
これもよくある話です。
しかし、あくまでこの機械的損切は貫徹されなければなりません。
なぜか?
その理由は、もとより月2のチャンスである筈だからです。
最大級のチャンスにもかかわらず、含み損になった。
これは、初めからチャンスではなかった可能性があります。
すなわち、見当違いであります。
ゴールドラッシュの見当問題
相場においては、見当違いと言うのが甚だ多い。
本当に月2のチャンスに入れていれば、まず損切り貧乏となることはありません。
ゴールドラッシュを目指し金塊を狙った、しかし、お目当ては見つからず。
ちょっと待ってください、そこは本当にゴールドラッシュの場所なのでしょうか?
今一度、相場の地図を見直すべきであります。
すなわち、ここで冒頭のお話に戻ることになります。
くれぐれも相場を俯瞰するべし。
地形図から風景を連想し、頭に入れ、ピンポイントで月2のチャンスを特定すること。
これが当方の思いの全てである、そう言って良いのであります。
感想的なものだけれど。
さて、本日の結果は、スイング勝ち。
昨日からの買いポジは玉が大きく、実に気をもみました。
先物は下げ。
しかし朝方、新興株は意味不明に強く、監視の半分くらいの銘柄がギャップアップしていました。
持ち株もグイグイきました。
久々にすっきり勝ち。
たまには勝たせてください。
一昨日、本日と、なんとほぼ月2のベストチャンスを当てることができました。
相場の偏りとは、まあこんなものです。
と言うことは、また1カ月やることなしか?
とあるアレな株、いくつか買い。