株式投資では個別株のチャートの見方以外に、全体相場の判断も大事です。
日経平均のみならず、世界の平均株価や為替。
時価総額の大きい銘柄群。
それらのチャートを頭に入れ、明日の動向を探る私のやり方。
ご参考までにご紹介いたします。
相場勘を作る一助となれば幸いです。
全体相場とトレンド
もともとTrendと言う英語は、方向、傾向の意味です。
以下、全体相場の方向性、全体的な傾向を読むため、私が日常的に行っている手順をご紹介します。
なお、これはあくまで私見に基づく一つの方法であって、決しておすすめするものではありません。
また、以下に出て来る用語などの使用法も厳密に正確なものではない場合があります。
素人相場師の個人的見方だとお考えください。
私のトレンドの読み方概要
- 日経平均、米国株などの各国指数の日足
- 日本株の代表銘柄の日足
- メガバンクの日足
の三点から買いか売りかを判断すると言うことです。
所要時間は15分程度です。
日経平均、米国株などの各国指数の日足を見る
まず全体相場の方向性を判断する際には、私の場合、後場の14時過ぎに行います。
その理由は、その日の日本株の日足、ローソクの形状がほぼ決定されるであろう時刻が14時過ぎだからです。
もちろん、ボラティリティ(価格変動率)が急上昇しているような荒れた相場の場合には、14時30分以降に急速に当日のローソク足の形状が変わるような急変動が、ないとは言えません。
ですので、あくまで目安としての大まかな時刻です。
14時過ぎに
- 日経平均
- 為替(ドル円のみ)
- 昨日の米国株(ダウ平均、ナスダック、S&P500)
- マザーズ指数
- ジャスダック指数
- ジャスダック平均
- イギリス株
などの日足を見て、明日、上に行きそうか下に行きそうかの判断をします。
判断をすると言ってもあてになりはしないので、あくまで仮のものです。
上の1~7に加えて欧州株、中国株も見ることも多いです。
相場が“ヤバい”、“急落しそう” と感じた場合には見ることが多い気がします。
たくさん見たところで、自分の売買にプラスに働いているのかどうかはわかりませんが、追い込まれた心境になると、いろいろと見てしまいます。
例えば、本日の日経平均、昨夜の米国株は概ねこのようなイメージの日足です。

微妙に高安値が開いて行く保ちあい相場
この図形を見ると、このまま下に行きそうな気もしますが、実際の話、明日寄り付くまではわかりません。
予想と逆に行くことなど数限りない程、体験していますので。
日本株の代表銘柄の日足を見る
さらに付け加えて私が気にするのは、時価総額、売買代金ともに最も大きい銘柄群の動向です。
代表的なものを上げますと、以下のようになります。
名付けて、“主力大型トリオ株”です。
(トリオになっていない場合も多いですが…。)
主力大型トリオ株一覧
- 鉄鋼:5401新日鉄住金、5411JFE
- 電機:6501日立、6701NEC、6752パナソニック、6758ソニー、7751キヤノン など
- 機械:6954ファナック
- 自動車:7201日産、7203トヨタ、7267ホンダ、7261マツダ
- 商社:8058三菱商事、8031三井物産、8053住友商事
- メガバンク:8306三菱UFJ、8316三井住友、8411みずほ銀
- 証券:7604野村
- 海運:9101日本郵船、9104商船三井、9107川崎汽船
- 保険:8750第一生命、8766東京海上、8591オリックス
- 不動産:8801三井不動産、8802三菱地所、8830住友不動産
- 電力:9501東京電力、9503関西電力
- 通信:9432NTT、9433KDDI、9984ソフトバンク、9437ドコモ
- 小売:9983ファーストリテ
などです。
なお、これらの銘柄を選んだ根拠は、特に厳密なものではありません。
「一般的に大体これが代表的な株じゃね?」と言う感じ。
ずいぶん以前にコア30とか日経300のような代表銘柄をざっと見ています(東証のサイトで)が、ほとんど忘れてしまっています。
と言うか、最近ではそういうデータを見返すこともしなくなりました。
(見返しても大損したことが度々あったからです。)
ですので、「なぜこの銘柄は抜けている?」などとおっしゃらないでください。
業態の分類も私流です。
あまり細かく厳密にやろうとすると、そこで悩んでしまってそれ以上判断を進めることができなくなりますので、結構、大まかに判断することが多いです。
だから損ばかりしているのかも知れませんが。
これらの銘柄は株のツールに登録して、日足を概観できるようにしています。
一周するのに3分くらい?
それで、これらの銘柄の日足を見て、平均的なイメージの日足を頭に入れておきます。
本日については、上記の画像(微妙に高安値が開いて行く保ちあい相場)に概ね重なります。
メガバンクの日足を見る
毎回注意していることは、時価総額がトップで売買代金も最上位に近い銘柄、メガバンクについては、別個に注目しています。
メガバンクは株主に巨大“大物” 株主(機関投資家?)が数多くいて、時価総額の金額も物凄く、売買代金も最上位クラスですので、全体相場に最も強く影響を与えると勝手に考えているからです。
例えば、本日は日経平均や欧米諸国の日足は下に行きそうな印象ですが、メガバンクは出来高が上がり、上昇しています。
だから、明日はそんなに下には行かないのではないか?と言う感想。
あくまで感想です。
何の科学的根拠もありません。
メガバンクをその時刻の株価より上で買った人が多くいるため、結果的に終値の株価も上がって、売買代金も上がりました。
その買いの金額はものすごく大きいし、値上りによって増えた時価総額の増加分もものすごく大きい訳です。
ですから、明日も上がるんじゃないですか?と言う…。
実際にはわかりません。
この見方で裏切られたことも数多くありますので。
仕方ないですよね、わからないものは。
ただ、そうやって“トレンドを読む” ことで、私個人的には買いか売りかの判断をしていると言うことです。
以上、三点から判断した株のポジション
本日はそういう訳で、全体相場が下に行きそうな印象はあるものの、メガバンクの動きで、必ずしも“売り判断” とは決められません。
ですので、空売りはなし。
(欧州株は現在下げているので、失敗したかも…。)
結局、小型株の買いを数銘柄。
おそらく、メガバンクがもっと下に行っていたら、主力株の空売りを付け加えていたと思います。
明日以降、さらに下に行ったら空売りを増やしたり、プットを買ったりします。
果たしてこのやり方、このままで良いのかはわかりません。
現状、私はそうしていると言うことです。
ご参考になりますでしょうか。
真似をして大損をなさらないようにしてください。
正直な話、これだけでは相場には勝てませんので。
いつか、天才トレーダーの人とか、もの凄く儲けている人にやり方を教えてほしいと思っています。
まあ、教えてくれないでしょうけど。
皆さんのご健闘をお祈りしつつ、また、自分の持ち株が上がるよう願いつつ、明日の相場を待ちたいと思います。
本日のトレード結果
【デイ新規建代金合計】(買建)概算80万円
(売建)なし
【デイ売買銘柄】(買建)4764SAMURAI、9399ビート
(売建)なし
【デイ損益合計】+0.4万円
【持越決済】-0.9万円
【本日のトータル結果】-0.5万円
【今月の損益】+9.8万円
【持越ポジション】買建3銘柄(新興株×1、東証1部×2)
【含み益】なし
【225オプション】ポジションなし