80年代テニスの燃え尽き症候群

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女子テニス界に現れた新星、大坂なおみ選手。

全米・全豪と連続優勝。

一躍スターダムに駆け上がりました。

引き続き過酷なツアーへ。

過去にはトッププレーヤーとして成功後、若くして引退を余儀なくさせられた女子選手も。

大坂選手には長らくテニス界のトップスターとして君臨してほしいところです。

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2018年全米優勝直後の大坂なおみ

朝4時に飛行機で来日して、そのまま記者会見の連続。

「眠い。でもハッピー。」

20歳の記者会見は片言の日本語をまじえ、笑顔を垣間見せながら、周囲の人々をなごませてくれました。

時差ボケがあるでしょうし、飛行機に何時間乗っていたのでしょうか。

疲れは見せませんが、テニス自体の疲労もなかなかのものでしょう。

彼女、“ガラスの仮面” と言う日本の漫画を見ていたそうです。

外国語を覚えるには、漫画は結構有効?

来日直後からマスコミ攻勢

20歳、ツアーの優勝が2度目。

2回目で全米優勝とは、世界中の人々から見たら、まさに彗星(すいせい)のごとく現れ、スターダムに駆け上がったと言えます。

全米オープン優勝の賞金は約4億2000万円とのことですが、今後は年換算にして10億円以上稼ぐとも予想されています。

世界的なスターとして一歩を踏み出していると言うことです。

大坂選手の使っているテニスラケット(ヨネックス製)は、既に売り上げが上がり始めているのだそうです。

本日も複数の企業のイベントに出ているようですし、企業側からしても大切な人材です。

今後、しばらくはとても忙しい日々になるのでしょう。

思われている以上に過酷なプロテニスプレイヤー

世界ランキング4位までのぼりつめたテニスプレイヤー、伊達公子さんが25歳で引退した理由は、「テニスが嫌だった」でした。

プロテニスプレイヤーになりたての頃は楽しかったそうですが、それは最初だけで、辛い事が多かったのだそうです。

当時は華々しい印象ばかりで、全くそうは見えませんでしたが…。

実際、なぜテニスをやめたのかと不思議に思ったのが正直なところです。

テニスの疲労度

プロテニスプレイヤーは成功すれば大金を稼げます。

そうは言うものの、一年を通し世界中を転戦。

思われている以上に過酷です。

実はサッカーと同じくらい体力を消耗するスポーツ。

それがテニスです。

ダッシュとストップを何時間も反復。

運動不足気味の人が、テニスで20分間ラリーをしたら、確実に息が上がって動けなくなります。

にもかかわらず、どちらかと言うと、“楽なスポーツ” 扱い。

誰かが元テニス部だと言うと、「遊んでいたの?」的な反応も…。

大学のテニスサークルと混同してはいけません。

他のスポーツと違い、その疲労度をかえりみられないのだとしたら、少し気の毒です。

選手寿命は消耗品

女子のテニス選手では過去に、世界ランキング最上位クラスに上りつめながら、若くして引退した選手も…。

アンドレア・イエガー、トレーシー・オースチンなどがその例です。

トレーシー・オースチン

  • 1979年全米オープン優勝(17歳)
  • 1979年全英オープンベスト4
  • 1980年全英オープンベスト4
  • 1981年全米オープン優勝
  • 1981年全豪オープンベスト8
  • 1982年全仏オープンベスト8
  • 1983年全仏オープンベスト8
  • 1983年途中より、ほぼ試合に出場しなくなる(20歳)

アンドレア・イエガー

  • 1982年全米オープンベスト4(15歳)
  • 1982年全仏オープン準優勝
  • 1982年全豪オープンベスト4
  • 1983年全英オープン準優勝
  • 1984年試合の棄権が増える(19歳)
  • 1987年現役を引退(22歳)

燃え尽き症候群は以前米国で問題に

1980年代、テニスの賞金やスポンサーからの報酬額は格段に上昇。

テニス選手としての成功は、すなわち億万長者を意味するようになっていました。

にもかかわらず、彼女たちは早期に引退せざるを得ませんでした。

当時、“燃え尽き症候群” と言う言葉が取りざたされました。

天才少女と騒がれ、華々しくデビューした彼女たち。

しかし、過度に疲労する競技生活や、マスコミに追いかけられる生活が重圧だったのかも知れません。

燃え尽き症候群とされた選手の中には、引退した後もその影響を引きずる例も…。

その後、米国ではこの“燃え尽き症候群” についての議論が進みました。

今の日本は80年代?

1980年代と言うと30年以上前。

ですが、今の日本はまだ米国の80年代ままなのかも…。

もちろん米国より治安が良いとか、サービス内容が安くて質が良いとか、ハイテク製品が極めて高品質とか、街が清潔であるとか、電車が遅れないとか、優れている面はたくさんあります。

しかし、パワハラ、体罰、ブラック企業…。

これらの問題は、実は80年代から本質的にあまり変わっていません。

今、時おり取り上げられているこれらの問題は、若い人材を使い捨てにする原因にもなります。

経済が停滞している間に、問題が先送りされてきた結果なのか…?

まさに“失われた30年” 状態です。

東京オリンピック前に変われるか…?

東京オリンピックを前に様々な問題が噴出しているきらいもあります。

しかし、これは良い機会ととらえて改善すべきでしょう。

米国で育った大坂選手が日本のパワハラぶりにびっくりして、ガラスの仮面の奥で涙を流さないよう…。

彼女の場合、米国に戻れば済む話なので、まだ良いのかもしれません。

戻るところがない私たちにとっては改善する他ない、そう思うのですがいかがでしょうか。

本日のトレード結果

【デイ新規建売買代金合計】(買建)概算950万円
(売建)なし
【デイ売買銘柄】(買建)1435TATERU、2191テラ、2673夢みつけ隊、3494マリオン、4772デジタルアドベンチャー、6927ヘリオステクノホールディングス、8186大塚家具
(売建)なし
【デイトレード損益】+2.5万円
【スイングトレード損益】-3.1万円
【本日のトータル結果】-0.6万円
【今月の損益】-7.6万円
【持越ポジション】新規買建6銘柄(新興株×3、東証1部×3)
新規売建なし
【含み益】なし
【225オプション】ポジションなし