火星接近2020過去の周期

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2003年の大接近は遠い過去へ。

周期的イベント。

15年に一回の大接近。

データを振返りつつ。

火星では酸素を補充すれば、比較的簡易な施設の中で人間が過ごせます。

夢があります。

お子さんの夏休みの自由研究、いけない裏技もご紹介。

2020年も火星は再度地球に接近していました。

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火星大接近で何が起こる?

天体観測と言うと、宇宙、宇宙関連産業、軍需関連、とすぐ連想が飛び、「関連セクターどこよ」と考える癖が。

つくづくロマンと言うものを忘れた自分。

何でもお金と言う訳ではないですが。

「天体望遠鏡が売れるかも知れない」、「天体望遠鏡のメーカーはどこ?」「日本の技術力は高いだろう」などと、経済に結びつけてしまいます。

完全なマネー思考、いささかお恥ずかしいです。

「そんなんじゃ、ダメよ。

火星大接近は人類のロマンです。」

2年余りの周期と15~17年の周期

地球の公転周期は365日。

円に近い軌道上を周っていますが、火星は楕円軌道。

公転周期も687日。

地球のほうが早く元の位置に戻ります。

このニ者が近づくためには、2年余りの周期を必要とします。

この周期をおいて近づく中、特に距離が詰まるタイミングが15~17年でやってきます。

特に距離が詰まるタイミング、これを「大接近」と呼びまして、過去には例えば2003年。

2003年に、そんなことあったっけ?

過去の火星接近距離データ一覧

下表において、“秒角”は角度の単位で、1度の3600分の1を表します。

1924年~2003年の火星大接近データ

1924年から2003年までの火星大接近

1924年から2003年までの火星大接近

引用:京都大学 大学院理学研究科付属天文台ホームページ

2003年~2018年の火星接近データ

2003年から2018年までの火星接近表

2003年から2018年までの火星接近表

引用:京都大学 大学院理学研究科付属天文台ホームページ

5000万kmまで近づくのは15年に一度。

しかも、2018年は夏休みのど真ん中でした。

夏休み中、天空を見上げ、密かに盛り上がるイベント。

火星大接近相場で儲けられない?

上記の表より、日経平均とドル円、ユーロドル、ダウ平均などの日足チャートをつき合わせてみました。

しかし、アノマリーがあるような、ないような。

上手い発見はできませんでした。

そうそう上手く見込みを立てられるなどと言うことは、投資の世界ではありえません。

高級感あふれる夏休みの宿題

そもそも天体観測、普通に生活していたら夏休みの自由研究ネタくらいにしかなりません。

火星の画像を撮影するのには、天体望遠鏡とそれに装着するためのカメラが必要で、おカネが結構かかります。

少なくとも10万円くらい?

天体望遠鏡に装着するカメラは、やり方によってはスマホでも代用できるとのことです。

でもそれがクリアできれば、火星の画像とそれに対するコメントを横に付け加えれば、夏休みの宿題としては立派になりそうです。

何せ、天体望遠鏡、持っている人が限られますから。

宇宙は今後の壮大なる産官学テーマ

宇宙関連事業の実用的な利用方法としては、軍事など今後の大きなテーマとなり得ます。

このため、各国とも大きな資金を投入する傾向にあるようです。

日本は予算が少ないほうの国でしょうか。

インターネットも軍需産業発の技術。

新しい分野は、先に開発した国の勝ちです。

もう外国に資金をばらまくことは止めて、自前である程度の予算を確保すべきなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

何と言っても日本は技術立国。

その点、心配ではあります。

火星は住もうと思えば住める場所

火星は、住居施設さえ作れば、植物は施設内で育てるなどをして住める場所だそうです。

それを題材にした映画もすでに作られています。

マット・デイモンのオデッセイとか。

劇中ではビニール製の与圧したドームで生活していたような。

映画のオデッセイを見て夏休みのレポート書くと言うのも何ですが。

2018年、大接近のピークは7月末でしたが、8月いっぱいは大接近ブームが続きました。

9月上旬までは、火星が大きい画像で観察可能でした。

そして火星は、天体望遠鏡でも大接近の時にしか大きくは見えません。

2018年には9月上旬まで見られた火星

【ユーチューブ動画】2018年当時の軌道面|火星と地球の位置が分かりやすい映像

かつて水に満たされていた惑星とも言われており、今も極環(高緯度地域)にはは氷があると言われています。

将来的にも期待のできる惑星です。

自由研究はとりあえず、火星ネタで盛り上がってみるのはいかがでしょうか。

(追記)2018年夏、火星の大砂嵐発生?

2018年夏、待ちに待った火星大接近では運悪くと言うか、火星内で大規模な砂嵐が発生した可能性。

望遠鏡で観察しても全体的にオレンジ色になってしまい、表面の陰影が上手く出ていなかった、そんな話を小耳に挟みました。

2018年に初めて望遠鏡を買ってしまった方は、若干がっかりしたかも知れないと…。

火星の公転周期は約2年です。

2020年10月に火星が地球に再度接近。

大接近の2018年と比べても、実はそれほど遜色なく望遠鏡での観察はできました。

2年待てばOK?

実際の話、2016年5月には2003年ほどではないものの、望遠鏡で極冠(氷におおわれた高緯度地域)まで観察できたと言う話もあります。

「何だ。2年おきに接近してるんじゃん。」

少し安心しました。

「良い望遠鏡を買ってしまった人も落胆する必要ありません。」

そう言いたかったので追記いたしました。

次回のイベントに備え、望遠鏡の扱いに慣れておけばOKです。

望遠鏡、必ずしも売りに出す必要はありませんと、そういうことです。