相場が下げれば思い出す。
1987年10月19日、月曜日。
ブラックマンデーは、過去に起こった暴落の中で、1日の下げ率としては最大級を誇ります。
S&P500先物は、1日で3割弱下落。
数日で3割下がると言うのは、個別株においては、時折見られることです。
しかし、ブラックマンデーは米国株指数に対して、それを1日でやってのけたのです。
なぜこんなことが起こったのか?
その対処法は?
相場に向かうものとして、ブラックマンデーを振り返りたいと思います。
1日当たりの下げ率
- ダウ平均株価 -22.6%
- 日経平均株価 -14.9%
日経平均の1日当たり下げ率としては、ブラックマンデーはダントツを誇ります。
次に下げ率が大きかったのは、リーマンショックのさなかの1日で、-11.41%。
その次が、東日本大震災直後の-10.55%となります。
当方、リーマンショックも東日本大震災も株をやりながら経験しております。
体感では、リーマンショックよりも、震災の方がきつかった印象。
その理由は、突然来たからです。
リーマンショックにおいては、日々暴落、それも極めて激しい暴落が連続していました。
このため、下げに身構え、慣れが生じていました。
下げに慣れているか・いないか。
これが大きくやられないための条件であります。
逆に言えば、イケイケどんどんで気が大きくなり、暴落を忘れている時。
この時こそ、思い切り食らいがちになるのであります。
したがって、直前の相場動向は無視できません。
直前の日経日足
ブラックマンデー直前、日本市場は、決して下げ相場ではありませんでした。
徐々に上げて行ったところから、多少下げた始めたかな、くらいのところ。
これは震災当時の日足チャートに似ています。
ブラックマンデーは、暴落のタイプとしては、おそらく東日本大震災型。
多くの人は、大暴落が来るとは予期していなかった筈です。
これが危険なのであります。
相場がそれほど下げていなくとも、大暴落はやってくる。
それがブラマンであり、東日本大震災でした。
では、なぜそんなに急に下げたのか?
ブラックマンデーの原因
ブラックマンデーが起こった原因には、
- 米国の財政的問題
- 欧州の為替政策問題
- HFT(高頻度取引)による下げの助長
などが挙げられています。
ただし、これらは確定したものではなく、真相は相場の闇の中、とされています。
不確定かつ後付けの説明に過ぎないのであります。
当方、相場に向かうものとして、下げの理由はあまり追求しないタイプであります。
誰もブラックマンデーを予期できなかった、と言うのが実際のところだからです。
予期できれば、空売りを仕掛けて大儲けをすることができたでしょう。
無理なことを追求しようとするのは、無駄な抵抗に過ぎません。
すなわち、相場においては、原因よりも対処が大事であります。
ブラックマンデーの対処法
ブラックマンデーは、確かにかつてない、とんでもない下げを演じてくれました。
しかし、当時の日経の日足を見ると、直後に大幅なリバウンドをしています。
半値戻しか、と言うぐらいに。
翌日は強力な大陽線、翌々日も上髭こそ出したものの、一時大きく上昇しています。
つまり、早く切ってリバウンドに乗る。
これがブラックマンデーの対処法です。
実は、東日本大震災の時もそうでした。
日経の日足で言えば、直後2営業日に渡り暴落した後、急速にリバウンドしています。
下げがきつければきついほど、リバウンドはやってくる、と言えます。
リバが取れれば、やられたうち、かなりの部分は取り返せる。
場合によっては、グイグイイケてしまう。
これが当方の経験則です。
大暴落を予め読むことはできません。
大切なのは、どんな暴落が来ても上手く逃げて、取り返して行くことであります。
さて、本日の結果はスイング負け。
米株が暴落しちゃあ、しょうがない。
日経先物は昨日の夕方にドスンと下げ、そのまま横ヨコ、ジワ下げ。
皆が投げると言うより、巨額資金のぶん投げが入った感じ。
このぶん投げが何を意味するのか。
考えても結論は出ません。
仕方ないので、とりあえずそこそこ厚く買い持ちで引け。
リバウンド来ないかな。