ブログの嘘を見破るいくつかの方法

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世に氾濫するネット情報。

私たちはデイトレブログに書いてある嘘くらい見通せる知恵が必要です。

そして読むべき価値のあるブログを見定める事は大事です。

私もずいぶん以前に、ブログを抹消したことがあります。

大損をすると、ブログを書き続ける気力がなくなります。

もう10年以上前のことですが。

そう考えると、ずっと継続しているブログは希少な存在であり、効率よく情報収集をしたいところ。

そのためのヒントをご紹介します。

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私の株ブログ経験則

嘘くさい内容は時間の無駄

株のトレードに関するブログ、今では私、ほとんど読みません。

株を始めた当初はそうではありませんでした。

当時ブログを読んで得るものもあるにはありました。

しかし、そのうちどんなに読んでもほとんど役に立たないと感じるようになりましたので、読むのをやめました。

特に決定的に読む気力がなくなったのが、「このブログ、嘘と言うか、適当なこと書いてるんじゃないのか?」と思う経験があったからです。

何度か出会いました、そういうブログ。

「こうやってトレードしたら楽勝で儲かった」と言う内容、株のブログでは簡単に書けるのです。

デイトレのやり方を教えてくれない理由

ずっと何年間も勝ち続けているブログを見ると不思議な感じがします。

勝ち続けている人は、トレード銘柄・やり方など詳細をアップしてはくれないことが多いです。

詳細を公開したら、それを見た人が研究します。

どこでインしてどこでアウトしたか。

何を基準にインしているのか。

特に短期売買の場合、見る人が見れば、すぐにバレてしまいます。

その結果、同じことを同じポイントでやる人が増えると、買う値段が上がって売る値段が下がることになりがち。

それで負ける可能性が高くなります。

嘘のデイトレードを見破る方法

出来高を見る

私が以前とあるブログで「このトレード、嘘なんじゃないか?」と思ったのは、あまりに出来高の薄い銘柄で取引していたからです。

一日の取引回数(ティック)が5~6回しかありません。

当然、分足のチャートもスカスカどころか「点」が5~6カ所しかなくて、チャートになっていません。

ほとんど「ブランク」のチャートです。

ブランクチャートではデイトレできない

出来高がないと言うことは、板がほとんど動かないまま新しい指値も入らないまま、延々時間が過ぎていくと言うことです。

そんな状況で買いを入れると言うことは、買ったらそのままの状態で時間だけが過ぎると言うことになります。

それでどうやって売り抜けるのでしょうか。

たいていの場合、結局、上で買って下で売ると言うことになります。

ブログのコメント欄で質問

不思議に思ったので、コメント欄で質問しました。

「前場ですか?トレードしたのは?」と。

ティックが5~6回しかない場合、そのうちの2回はだいたい寄り付きと大引けですから、前場か後場かがわかれば、どこでインしたかハッキリ解かってしまいます。

すると驚くことにその方、教えてくれました。

「前場です」と。

教えてくれること自体不思議に思いましたが、それでインした箇所が確実に特定できました。

実は、この「ブランクチャート」で勝っているデイトレーダーのブログ、何度か遭遇しました。

別のブログですが、同じ人である可能性もあります。

日計りでそんなにも出来高がない銘柄で勝つのは至難の技。

ただ一つのケースを除いては。

ブログとアクセス数

ブログを書いている人の中には、アクセス数を伸ばしたいだけの人がいます。

アクセス数を伸ばすには、「儲かった儲かった」と書きまくるのが一つの手法です。

目立ちますから。

このような経験を経て、今では私、デイトレーダーのブログを読むことはほとんどなくなりました。

思い出したように株のブログを巡回することもありますが、そのような場合、時間を節約するためにフィードリーを使って手短に済ませます。

上記で述べたブランクチャート、スカスカのチャートで勝つ「ただ一つのケース」はここでは書きません。

そんなのやったこともないし、やっている人も知りませんが。

その内容は、ご想像におまかせするとしましょう。

その他にも明らかにあり得ない設定のデイトレブログに遭遇した事があります。

あり得ない設定のデイトレード成績に遭遇

平均単価が値動きの外にある成績表

よくあるのが、証券会社のサイトにある自分の売買損益のページのスクリーンショット。

この画像により日々の収支を公開しているブログがあります。

該当ページの著作権など法的問題はさておき、どうもこの内容がおかしいケースに出くわしたことがあります。

売買損益の表中には、

  • 銘柄名
  • 株数
  • 建て代金

等が記載してある場合が多いのですが、そのデータから逆算すると平均の取得株価が概ね計算できます。

例えば

  • 株数500株
  • 建て代金50万円

の場合では

50万円÷500株=株価1000円

と、概ねの平均買付株価が計算できます。

ところが、この株価が実際にその日に動いた株価の外にあるケースに遭遇したのです。

当日の値動きは1500円~2000円の間だったのに、デイで買付単価が1000円など、あり得ないでしょう。

スクリーンショットは何とでもいじれる

動画の中の人間ですら別人に差し替えできるこの時代。

スクショの中の文字を入れ替えるなど、小学生でもできることです。

上記の「値動き外の男」、おそらくは毎日適当に数字を「作成」していて、現実からかけ離れた数字になってしまったのかも知れません。

毎日のことですから。

スクショ画像に疑いの目を向けなければいけないと言う悲しい時代になってしまいました。

実際にやってみる事の重要性

「ブログを100くらい巡っていました」と豪語?

以前「デイトレの手法を調べるため、株のブログを100ヵ所くらい巡っている」と言うデイトレーダーがいました。

それで私も真似しようとした事があります。

ところがやってみると、これはほとんど不可能です。

100ヵ所のブログを全て読むには、1ヵ所につき平均3分の時間を要するとしても

3分間×100=300分間

単純計算でこれだけの時間がかかります。

5時間です。

毎日5時間?

もちろん努力家であればそれも出来ない事はないでしょう。

想定上は。

そんなに多くのブログは見つからない

手あたり次第にブログを確認していったところ、読むべきと思えるブログが100も見つかりません。

実はネット上に散見されるデイトレブログは、平気で5年前、10年前に更新を停止したものが放置されています。

おそらくは途中であえなく夢破れ、頓挫したのでしょう。

1年に数回しか更新されないブログも少なくありません。

毎日更新されていたとしても、ほんの数行の概略だけ等と言う例も多いです。

個人のデイトレーダーのブログはことごとく駆逐されていると言っても過言ではありません。

今では個人のブログと見せかけて実は業者が作っているものも少なくはなく、その場合には下のほうにやたらと自社の広告が目立っていたりします。

そうなると、時間的にも内容的にも20~30くらいのブログを回るのが関の山と言うかやっとであり、費用対効果を考えればそれ以上手を広げるのはあまり現実的ではありません。

数千の個人ブログはどこに消えた?

とある無料ブログのサイトでは、デイトレに関連するカテゴリーに数千の個人ブログが存在していることになっています。

ずいぶん多いなと思って確認して見ると、その多くはやはり定期的に更新されず、放置されたものが多いのです。

ネット上の遺物。

もちろんその中には読むべきものもあるのかも知れません。

しかしそのような価値あるブログが100もあるのかな?と言う感じ。

これについては実際にご自分の目でお確かめになるのがよろしいでしょう。