ファンダメンタル分析は意味ない理由

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ファンダメンタル分析は意味ない理由

当方、長らくファンダメンタルズを重視してはおりません。

その理由は以下のようなものです。

試行回数を重ねにくい

界隈ではファンダメンタルズのことをファンダと略称することが多い。

このファンダ、その結果はすぐには出ません。

しばらく待つ必要があります。

場合によっては、長きに渡り、じっと待つ。

主に中長期投資のツールです。

このため、ファンダによる手法は試行回数を重ねるのが難しい。

試行回数が少ないと何がまずいのか?

ファンダに確率が優先する

結論を申し上げましょう。

相場においては、ファンダよりも確率が優先します。

確率>ファンダメンタルズ

と言うことになります。

例えば、これ以上ない、最強のファンダ。

この場合、利益が出る筈であります。

筈?

おわかりでしょうか。

筈、なんて用語はお花畑の夢物語。

「筈はわかったよ、ではどのくらいの確率で、それが実現されるんだい?

わからない?

そんなんでは大損してしまう。

二度と筈なんて言葉は使わないでくれたまえ。」

そういうお話であります。

収束しないままフェイドアウト

ファンダ勢は収束しないまま、フェイドアウトします。

例えば、この上なく最強のファンダメンタルズに期待し、資金を投じたとしましょう。

その結果、大損。

この場合、ファンダはどうなるのか?

どうもこうもありません。

ただフェイドアウトするのみです。

こちとら、大損させられたまま。

ファンダはどこかに消え去ってしまいます。

それを囃していた筋もどこかにいなくなります。

責任なんか取りやしない。

なぜなら、投資は自己責任であり、大損した本人がその責任を取る他ないのであります。

初心者誘因のためのツール

ファンダは初心者を釣るためのツールです。

ファンダメンタル最強、したがってそこに資金を投じれば勝てる。

これは幻想です。

騙しのテクニック。

それがファンダメンタルズであります。

早い話、ファンダ依存のトレードにおいて、大損したらどうするのか?

どうしようもありません。

そして、その確率は決して低くはない。

当方の感覚としては、大まかに言って、大損確率30%以上でしょうか。

ファンダに頼って頑張っても、少なくとも3回に1回は大損します。

むしろ、そのくらいイケば良いほうです。

ファンダはテクニカルと同等

当方に言わせて頂ければ、ファンダメンタルズは各種テクニカル指標と同等。

それより上でも下でもありません。

3回に2回勝てれば、それはかなり成績がよろしい。

にも拘わらず、なぜそんなにファンダを強調する筋がいるのか?

イナゴを集めるためです。

相場用語で、これを煽りと呼びます。

買い煽るためにはテクニカルではなくファンダメンタルズ。

そのようなヤカラがこの界隈にいるとか・いないとか。

ファンダメンタルズはあくまで補助的ツール。

当方、その思いを強くしている昨今です。

ファンダメンタルズをどう考えるか

中長期投資であれば、ファンダメンタル重視が良いのか。

と言うことは、短期ならファンダ無視?

ファンダ優勢に負ける

ファンダメンタルズが良いのに暴落。

当方、そんな相場は何度も見てきました。

ひどい銘柄ですと、ファンダが一見何も問題がなくて、そのままドボン。

上場廃止となったケースもありました。

2015年、某空運株。

この銘柄の財務状況、当時の概略は

  • 総資産700億円超
  • 自己資本比率50%弱
  • 利益剰余金はプラス
  • 有利子負債0

と、形式上、問題なし。

空運はディフェンシブセクターに分類されます。

ディフェンシブセクターとは、比較的景気動向に左右されない、安定した企業群を意味します。

しかし、その日はやってきました。

民事再生手続き開始の申し立てが決議され、上場廃止決定。

ファンダ優勢の負けであります。

このような例は相場において、ままあることです。

逆に、明らかに財務がまずい状況であるにも関わらず、生きながらえている企業もあります。

すなわち、ファンダで相場は成らず。

ファンダに相場は成らず

超優良企業の株価が10分の1以下となる、そんなことも何度か見てきました。

某インフラ系大企業(電力)がその例です。

この銘柄は過去、世界で最も優良な銘柄とまで言われていました。

財務良し、高配当、ここに就職できれば安泰。

誉れ高いこの超優良株は長きに渡り低迷中。

無配株であります。

すなわち、どんなに財務や評判が良くても、ひとたび事が起これば、全てが消し飛んでしまう。

まさしく相場の一寸先は闇。

この闇においては、ファンダはいわば、お守りに過ぎません。

お守りを握っていても、事故にあう時はあうし、ケガもするのであります。

ファンダの逆張り

ここで登場するのが、ファンダに逆張りをすると言う手法。

例えば、財務が悪く、無配の株をあえて買っておく。

状況が改善されれば、株価はまず上がります。

特に無配から有配となれば、株価は急上昇するでしょう。

しかし、これはハイリスク・ハイリターンな手法です。

そのままドボンの可能性も、なきにしもあらずなのであるからして。

上級者限定の危険な手法ではあります。

しかし、相場とは長期ではたいてい上がるものであります。

ここに一つ乗っかりたい。

すなわち、当方にとって、ファンダとは逆張りするものなのであります。

その企業がつぶれなければ、ですが。

ファンダの値動き分離

どこをどう見ても冴えないファンダメンタルズ。

そんな銘柄に限って、値上がりの具合は良いものです。

この株、なぜ上がるのだろう?

そんな銘柄こそグイグイ上がり続けてストップ高。

そんなことが実に多い。

逆に言えば、ファンダが良いのに低迷、何年も下がり続ける、なども日常茶飯事。

失われた30年においては、そんなことばかりでした。

この失われた時代、終わったのですよね?

いやな汗が流れてきました。

はっきり言いましょう。

ファンダメンタルズなど、相場の利益には無関係と言っても過言ではありません。

なぜなら、値動きとファンダメンタルズはかけ離れています。

その良い例が好決算発表後の暴落であります。

これを相場用語で、材料出尽くし、などと呼びます。

なんとでも言える出尽くし

出尽くしと言う語を駆使すれば、なんとでも説明がつく。

上がろうが下がろうが、言い訳できるのであります。

まことに都合が良い、相場の常であります。

好材料が出て、株価が下がる、これをあなたは先読みできますか?

すなわち、一つの事象と値動きの間には必ずしも相関性はありません。

むしろ逆に動きさえする。

では、何のためにデータや材料があるのか?

煽るためです。

囃し立てて相場を何とかしよう、そんないやらしい魂胆がどこかに見え隠れするのであります。

助兵衛ですな。

そうではなくて、値動きにただついて行く、そんな男に私はなりたい。

まともじゃない株がなぜ奏功するか

当方、いろいろな株を買うことを常としております。

ある人は高配当株しか買わない、あるいは、ファンダメンタルで絞り込みをした上で買う、とか。

何らかのしっかりしたフィルターがあるものであります。

当方の場合、そのフィルターが一風変わっており、どちらかと言えば、まともではないのであります。

相場の隅に忘れ去られ、多くの人が見向きもしないような銘柄。

今後が危ぶまれかねない様相を呈している、そんな株を扱うことが多いのであります。

狙いはどこにあるのか?

その思いは、以下のようなものです。

誰も買っていない

そもそもまともではない銘柄は、誰も買っていません。

もちろんそこには大株主がいて、一般株主もいます。

誰かが持っていることは明らかなのであります。

しかし、あくまでそれは前提。

その上で、誰も買って来ないというのは、きわめて不人気な状況。

不人気の極致において、株価は冴えず閑散。

こんな株買えるかよ、と多くの人が思っているのであります。

それがまともではない株の正体です。

しかし、そんな銘柄は、誰かがちょっと買ってきただけで、素っ飛んで上がることが多い。

すなわち、当方の狙いは、誰かが買ってくるのを狙う、と言うことです。

誰かの買いを狙う

誰かが買ってくると言っても、一人、二人が買ってきただけでは、株価は上がりません。

わらわらと湧いて来る人の群れ。

さしづめ渋谷のスクランブル交差点のように、組んずほぐれつ色めき立って、買いの筋が現れる。

群衆が相場の鍵を握るのです。

この時、今までどん底までに冴えなかった株が、もんどりうって上がり始めます。

すなわち、スクランブル交差点に出没する軍勢、この動きを読む。

彼らが集結する前に、そっと買っておくのです。

これさえできれば、大きな値幅が取れることが目に見えています。

踏み上げ狙い

そもそもまともでない株なのであれば、空売りもしっかり仕込まれていることが多いのであります。

彼らには、もっと下がるだろう、そんな読みがあります。

売り玉を放置していることもしばしば。

しかし、不人気株と言うものは、板も薄く、出来高も少ない。

急騰し始めるや否や、買い戻そうとしても、みずからの買い戻しでかえって株価が上がってしまう。

狙いはここであります。

踏み上げ相場においては、ときおり信じられないほどの急騰が見られます。

これを仕込んでぶち上げを待つ。

囃された時には3倍

なんでそんなに踏み上げるんだ?

材料なんて何もないじゃないか。

と、半分怒りながらわめく人もいます。

だから何度も当方は言っております。

材料なんざ、知れたら仕舞い。

相場の御法度である、それを囃し立てる筋。

彼らが現れた時、どうなるか。

そんな時、相場はすでに3倍となっている場合さえあるのです。

そこから買うのは、当方の場合、手遅れとの判断。

当方の相場格言では、3倍相場は離れろ、ですので。

では、材料をどう捉えればよいのでしょうか。

悪材料は好材料

好材料は手遅れと当方は考えます。

逆に、悪材料が極まれば、どうなるか。

買いの手は、どんどん消えていきます。

空売りを仕込む筋も増えるのであります。

これが不人気な、まともじゃない株の様相です。

だからこそ、逆回転が始まったら…という訳です。

すなわち、材料に張るのではなく、悪材料に張る。

ファンダメンタルズにおける逆張り、と言えるかも知れません。

正直な感想を言わせてください。

あぶねえ。

ハズせばそのままドボンもあるよ、と。

そんな当方のトレード手法であります。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

陽線が出ていたアレな株は全て上がってくれました。

運がよろしい。

相場とはあくまで運が支配するものです。

決して必然が支配するなんてことはありません。

ただし一つ言えることがあります。

相場はつぶれさえしなければ、そのうち上がってくるものであります。

すなわち、ファンダメンタルズとは、つぶれそうかつぶれそうでないか、その確認に使う程度で十分です。

少なくとも当方はそれでやっています。

アレな株けっこう買い持ちで大引け。