なぜロットを上げられないのか

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ロットを上げられない理由

  1. 勝てないとわかっている
  2. ギリ勝ちしかできない
  3. コツコツドカン
  4. 嘘をついている

勝てないとわかっている

結論から言いましょう。

勝てるとわかっているなら、自然とロットは大きくなります。

気づけばロットが大きくなっている。

しかし、勝てないとわかっているなら、それは無理です。

なぜ勝てないのか?

トレード方法が本物ではないからです。

本物ではないので、危なっかし過ぎて、玉は入れられません。

ギリ勝ちしかできない

いつも含み損、少しでも含み益になったら、慌てて利益確定。

これがギリ勝ちの正体です。

やれやれ売り。

やれやれ売りとは、頑張って耐えて、やっとのことで含み益になった途端に薄利で利益確定をすること。

このやれやれ売りの超短期バージョンが、デイトレのギリ勝ちです。

いつもギリギリで勝ち、そして大きくは勝てないとわかっている。

気を抜いたらすぐに含み損に戻ってしまう。

そんなダメ手法で勝てているに過ぎないことを、痛いほど理解している。

ロット上げが難しいのもやむを得ません。

コツコツドカン

デイトレーダーの得意技、コツコツドカン。

コツコツと利益を積み上げ、そろそろロットを上げようかなと思うと、いきなりドカンを食らう。

ドカンを排除しない限り、デイトレでは成功できないとの説。

しかし、これもはっきり言いましょう。

デイトレをする限り、このドカンを排除することはできません。

排除できたと思っても、忘れた頃にやってくる。

このため、ロットを上げるか・上げるまいか、永遠に悩み続けることになります。

結局ロット上げは不可能です。

嘘をついている

設定(振りをしている)

相場とは、勝ち続けられれば数カ月で数千万、1年で億も可能。

本当に勝ち続けられていさえすれば、ですが。

仕方がないので、コツコツドカンにもかかわらず、コツコツだけの設定にしている。

ドカンはひた隠し。

勝てている振りをしているのであります。

なぜ、そんなことをしなければならないのでしょうか。

広告塔

スポーツ選手なら、勝てなければなりません。

勝者が広告塔をも兼ねる、これが弱肉強食の世界。

ところが、相場においては、必ずしもその限りではないのであります。

この界隈、必ずしも勝てている必要はないのであります。

バーチャの存在。

バーチャとはバーチャル、すなわち、「虚像の」と言う意味。

バーチャ・トレーダーが広告を身にまとう。

私たちが見ているものは虚像かも知れないのであります。

本当は大儲けしている

大ロットでぶん回す。

その結果は破格の利益であります。

大ロットにおいては、負けが込んだら、アッと言う間に資産が減ります。

しかし、勝てるなら、その逆。

大儲けをしているに違いないのであります。

本当のことを言ってください。

本当はあなた、ロットを上げ、大儲けしているのではないですか?

ロット上げの条件

勝てるのであれば資金をぶちこみたい。

これは相場に向かうものとして、当然の心理。

しかしそこには壁があります。

高い壁が二重三重にそびえているのです。

当方もその壁に阻まれ、相場の迷宮に幽閉されております。

株をやる以上、この迷宮から離脱するのが目標。

ロットを上げ、資金をぶち込むに必要な条件とは何か?

再現性

ある条件のとき、株価は上がる。

この再現性が確保されていないと、資金をぶち込むことはできません。

逆に言えば、資金をぶち込むのであれば、その株に思惑通り動いてもらわにゃ困るのであります。

信用全力二階建てでインした直後、一発大陰線を食らうなんざ、瞬殺されるのみ。

短期売買においては、この再現性が最も大事であり、その確認のないままインすることは絶対にやってはいけないこと。

では、その再現性を担保するものは何でしょうか?

実験

実験段階でうまくいかないのに、実際のトレードで上手くいく訳がありません。

そして、実験とは言えども、そう簡単にお望みの結末が得られる訳ではありません。

試行錯誤が求められ、結果はなかなか思い通りに行きません。

実験をどんどん進めるためには、腕力がまず必要です。

どこかに金鉱脈が埋まっていて、それを探すための腕力です。

運が良ければすぐに鉱脈を発見できるかも知れません。

しかし、まあたいていは上手く行きません。

忍耐力と体力。

それまでは資金を投入してはまずい。

実験遂行のためは手間・時間・忍耐力。

良い結果が出て初めて、実行段階とすれば良し。

その前に手を出すのは御法度であります。

音速損切り

語りつくされた、損切りの重要性。

しかし、損切り貧乏になってはいけないのです。

証券会社にとっては、損切り頻度の高い顧客は手数料・金利を払ってくれる優良顧客。

証券会社にとっては、それが食いぶちとなります。

ですから、損切りばかり繰り返して損を積み重ねると言う行為は、単に証券会社を儲けさせているだけ、と言うことになります。

そりゃあ、損切り推奨するわな。

このようなジレンマを避けるためには、まず実験段階で確信を得ておかなければなりません。

儲けるための確信を。

着実に儲けられるのだから、損切りは経費として、当然に必要なのであると。

確信

確信さえあれば、ロットを上げられます。

確信がありながら、少額資金でトレードを続ける意味はありません。

時間の無駄づかいです。

逆に言えば、小額でしかインできないと言うことは確信が足りない。

ここでインすれば、おそらく上がる、と言う確信です。

ただしこの確信、一瞬にして豹変するから怖い。

相場の女神は一瞬にして態度を変えます。

その時、確信は疑心暗鬼に変わります。

これが世にも怖ろしい相場の闇。

相場の闇のスパイラル

誰しもハマる相場の病。

相場では、ノーベル賞受賞者でさえ平気で大負けを喫します。

ましてや弱小個人なら…。

相場の闇のスパイラルとはこのことです。

念じたら確率は上がるのか

じゃんけんは念じたら勝てる。

子供の頃、そう信じていました。

じゃんけんの前に指をあっちこっち折り曲げて、陽に手を透かして見る。

勝ちの手筋を読むためです。

念じたら確率は上がるのでしょうか?

じゃんけんで勝つ確率は3分の1。

しかし、確率には揺らぎがあります。

大数の法則によって、試行回数を積み重ねないと確率は3分の1に収束しません。

絶対への依存

サイコロを振る時、念じた場合と念じない場合で、差は出ないのでしょうか。

そんな実験をしている人はいません。

やばい人だと思われますから。

相場に向かっていると、そんな疑問に取りつかれることがあります。

どんなにデータを調べ上げ、確率に基づいて行動をしても、絶対はない。

この不確かさ。

何と恐ろしいことでしょうか。

高度な金融工学を駆使した者たちも、このために破綻しています。

ロングタームキャピタルマネジメントのお話、ご存じですか。

確率の病に破綻する

統計における最適解をはじき出し、アルゴリズムによって自動で売買をする。

かつてノーベル経済学賞受賞者を呼び集め、世界各国の資産家から巨額の資金を募ったヘッジファンド。

彼らも確率の揺らぎに裏をかかれ、破綻しました。

とんでもないレバを掛けていたからです。

なぜ、レバを掛けるのでしょうか。

玉が小さければ当然に利益が少なくなります。

そうなると、回数で稼がなければなりません。

回数を増やすため、両建ても行います。

そうなると必然的に手数料その他、必要経費による負けが起こります。

時間的コストも大きい。

結果が出るまでに長い時間待たなければなりません。

つまり、小さい玉では効率が悪すぎる。

ですから、玉をデカくせざるをえません。

じゃんけんを100回やる人はいません。

手間の割りに利益が少なすぎるからです。

すなわち、効率を求めれば求めるほど、ワンショット金額は増大して、しかるべし。

パンパンにポジションが大きくなったところに、アジア通貨危機、その翌年、ロシア危機。

100万年に1回のアレが起きてしまったのです。

玉がデカくなる病

弱小個人のデイトレにおいても同じです。

勝てると思うなら、やればやるほど玉はデカくなります。

時間が無駄ですから。

手数料は安くなったとは言え、コストはかかっています。

時間を割いてトレードをしている時点で、タダじゃない。

日に1万円しか稼げないのなら、バイトをしたほうが早い。

バイトなら損はしませんので。

結局、効率の問題で、玉はデカくならざるをえないのであります。

確率依存→玉がデカくなる→念力→破綻→最初に戻る

すなわち、相場の闇のスパイラルであります。

このスパイラルからの脱出法とは?

確信であります。

確信の比例定数

トレードが下手か上手か、その違いはトータルで勝てるか否か。

1ケ月、2カ月、3カ月、半年では足りません。

何年も続けて連続的・長期的に勝てなくては、上手なトレードとは言い難い。

トータルで勝てないのにロットを上げる、これは資金が減るスピードを増やしているに過ぎません。

「トレードが上手になった」と本当に確信が持てるまでは、ロットは大きくできません。

すなわち、ロットは確信に比例しているのであります。

相場に敗れた当方、ついに実力行使に出ました。

界隈に直接質問をぶつける、すなわち直談判であります。

【実録】匿名掲示板で聞いてみた

お願いだ!手法を教えてくれ!

恥ずかしながら当方、こう問いかけた事があります。

「お願いだ、頼む、トレード手法を教えてくれ!」と。

時は概ねリーマンショックを過ぎたあたりでしょうか。

相場が上手く行かず、しびれを切らした当方は、恥をかなぐり捨ててそう叫びました。

もちろんリアルに叫んだのではありません。

場所は某匿名掲示板、株に関するとあるスレッド。

問いかけへの回答

回答の要点は以下のようなものでした。

  1. 手法とか言う時点で
  2. 寄り付きから爆上げする株を買え
  3. そんな大事なことをここで書けるか

手法とか言う時点で

意外と多かったのがこれです。

「手法と言う言葉自体がダメである。

心を入れ替えてイチから出直せ。

あなたが探し求めるものはそもそも存在していない。

探すだけ無駄である。

手法などと口に出す時点で勝てっこないのである。」

寄り付きから爆上げする株を買え

1人の親切な人がこう教えてくれました。

寄りだ。

寄りから上がる株だよ、と。

何ともシンプルなアドバイス。

内心「そんな事、とっくに試してるよ」と思いました。

このやり方で常勝なら、簡単に大儲けでしょう。

何せ、寄りから爆上げする銘柄の値上がり率は半端ないですから。

そんな大事なことをここで書けるか

実にごもっともなご回答。

この書き込みの主はこう続けました。

「みんな苦しんでるんだ。

そんな飯の種をここで公開できる訳がない。

研究しながらやっと続けているんだ。

ここでは何も言えない。

しかし、これだけは言える。

ロットを小さくしろ!

たいていの場合ロットが大き過ぎるんだよ。」

最高効率のトレードとは

まず勝たなければならない

これがもっとも難しいこと。

1回勝ったのではだめ。

継続的に勝つ。

なかなかに至難の技と言えましょう。

ただしその至難の技を成し得たとき、資産は膨張し、トレーダーとして成功を収めることになります。

いつも勝てているのに、成功できていない?

それ、バーチャです。

では、継続的に勝つためには、何が必要なのでしょうか。

様々な要素があります。

ただ、必ず言えるのは、大負けしないこと、その重要性。

大負けしない

勝ち続けることと同等に難しいこと。

それは大負けしないことです。

何とかしてドカンを減らさなければなりません。

損切りの巧拙。

しかし、損切り貧乏になっては元も子もなくなります。

大負けはしないが、いつも負けている、それはそれで意味なし。

その難しい綱渡りに決着がつけば、頂上は近い。

その後にやることは単純です。

ワンショットにぶち込む

継続的に勝つことができ、大負けもしないのであれば、やることは一つ。

ワンショット金額の拡大です。

玉は大きければ大きいほどに良い。

ゴールが近くなるのですから。

自転車操業状態から脱出するのであります。

そして、自転車ではなく、新幹線に乗車する必要があるのであります。

手数が多い必要はない

トータルで勝つ。

そのためには必ずしも手数を増やす必要はありません。

本当のチャンスを確実に取っていく。

無駄手間厳禁であります。

ヘタなことをやるよりは、様子見。

ワンパンKOを食らうくらいなら、じっとしていたほうが良いのです。

そして、着実に速やかに新幹線のシートにつく。

これが最も効率の良いトレードとなります。

しかし、これ、机上の空論ではないのでしょうか?

机上の空論をリアル化する方法

何もやらないままでいては、聖杯をものにすることはできません。

かと言って、「やるしかないんだ」と気合いを入れたところで、上手く行くとは限りません。

合理的にトレードをする。

理詰めで考えてトレードをする。

結論は至極当たり前のことであります。

当たり前のことを理路整然と行う。

結局のところ、そういうことであります。


さて、本日の結果は、スイング負け。

普通に損切り。

そこまでは良かったのであります。

余計なアレが始まりました。

やってはいけない、おぞましいアレです。

先週末、金曜日、思わず手が出たPTS。

スケベ心の出来心。

本能に負け、気づいたら買いの手が出ていました。

今、連続ストップ安の底にガンジガラメに張り付けられています。

これだから嫌だよPTS。

涙を拭いてまたあした。

ヘンテコな株も結構厚めに買い持ち。