上場を英語3文字で言うと?株用語を知らないとこんな目に

この記事は約14分で読めます。
スポンサーリンク

上場を英語3文字で言うと?

最近では、何でもかんでもアルファベットのイニシャル表記、短縮形にする傾向があります。

相場においてもそれは顕著。

以下、書物やネット上で、最もよく使われる相場の3文字語を集めました(アルファベット順に列挙)。

もはや、常識となっている語です。

ADR

American Depositary Receiptの略語。

株式投資において、ADRと言えば米国市場で売買されている日本株のこと。

東証が閉まっている時間帯でも、米国の市場では日本株のADRが売買されています。

ADRには、日本株以外の銘柄もあります。

米国から見た外国の銘柄がADRです。

日本のザラバが引けた後でも株価は変動し、それを見ることができます。

取扱銘柄は限られていますが、ADRの株価推移を見ることで、翌日の日本株の寄り付き価格を概ね予想することができます。

BNF

2005年頃より、匿名掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の株関連板で話題になったハンドルネーム。

その後、本人がテレビにも登場し、一躍、時の人となりました。

ジェイコム株大量誤発注事件の際に、巨額の資金をもって安値で株を買い、ストップ高後の高値で売り抜けたことで名を知られています。

この事件では、ネット民が大量保有報告書の中に彼の名前を発見したことで、とんでもない資金でトレードしていることが確認された形。

少額資金から株の短期売買で資金を増やし、秋葉原のビルを買ったり、200億円ほどの資産になったところまでは、テレビやネット上で取り上げられていました。

その後の彼の動向は不明。

2008~2009年以降の情報は全くもってベールに閉ざされています。

(一部、彼の名前が会社四季報などに出ていたり、建設中のビルの標識中に彼の名前を発見したなどのネット情報がありました。)

CME

Chicago Mercantile Exchangeの略語。

シカゴ・マーカンタイル取引所。

世界中多くの証券取引所はあれど、シカゴ市場ほど多種多様の銘柄が扱われている取引所はありません。

24時間眠らない取引所です。

株式のみならず、あらゆる商品先物や先物オプションなどが取引されています。

日本株の動向判断においては、ADRと並び、このCMEの情報を追うことで、明日の寄り付き価格を予想することができます。

CMEの情報については、ネット上で集約し、公開しているサイトもあります。

相場に手を出した者の多くが24時間、ADRやCMEの情報を追うようになります。

FRB

The Federal Reserve Boardの略語。

米国中央銀行の意思決定を行う機関です。

米国では中央銀行が各地区に分散されて配置してあり、そのまとめ役としてFRBが存在しています。

利上げする・しないなど、米国市場および世界各国への影響が計り知れないFRBの動向。

FRBの意志は、年に8回催されるFOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)などに反映され、マーケットの手綱を握る重要な鍵となっています。

FRBにおいて何らかのサプライズが出た時には、各国の指数・株価に大きく影響を与えることがあります。

IHI

日本の総合重工業メーカー。

石川島播磨重工業株式会社が社名変更し、株式会社IHIとなりました。

その後、2006~2007年頃、IHI事件と言うのがあり、一躍話題となった企業名です。

日本株の中では、三菱重工、川崎重工、日立、東芝、NECなどと並び称される代表的銘柄群の一角です。

にも関わらず、株初心者にとっては若干なじみの薄い名称かも知れません。

当方、全体相場を一発把握するために、これらの銘柄を重電コンボとしてまとめ、株ツールに登録しています。

IPO

Initial Public Offeringの略語。

新規公開株を意味します。

IPO銘柄の上場初日から数日間は、値動きがとんでもなく大きくなり、大きく値上がりすることもあります。

このため、短期売買をする者にとっては目を離したくても離せない銘柄となります。

ジェイコム大量誤発注事件もIPOの際の出来事でした。

IPO株を安く買って高く売れば、着実に儲けることができます。

しかし、それは至難の技と言えます。

また、上場前の公募価格で買うことが出来れば、結構な確率をもって儲けることが期待できます。

そうは言っても、抽選に当たらない限り、そうそう簡単に手に入れることができない、それがIPO銘柄です。

相場の初心者にとっては、とりあえず値動きを監視しつつ、参考にすべき銘柄だと言えます。

PTS

Proprietary Trading Systemの略語。

私設取引システムを意味します。

取引所を通さずに行う売買システムであり、証券会社がそのシステムを担っています。

ザラバ以外の時間帯で日本株の取引をしたい場合にPTSを利用します

時間帯は証券会社によって違うこともありますが、概ね日本時間のザラバ後から夜12時まで。

(途中休憩、すなわち売買できない時間帯あり。)

一時期、夜12時以降もやっていた時もありました。

それがリーマンショック以降、PTS自体が取りやめになり、その後に復活しました。

PTSの動向も、明日のザラバを予想する上で大事な情報となります。

よくある読み方の間違い

正しい読み方 誤った読み方
歩み値 あゆみね あゆみち
相対取引 あいたいとりひき そうたいとりひき
IPO アイピーオー イポー
大引け おおひけ だいびけ
板発注 いたはっちゅう ばんはっちゅう
追証 おいしょう ついしょう
寄付 よりつき きふ
逆日歩 ぎゃくひぶ さかにっぽ
ぎょく たま
後場 ごば こうば
最高値 さいたかね さいこうち
前場 ぜんば まえば
損切り そんぎり そんきり
大発会 だいはっかい(だいほっかい) おおはっかい
大納会 だいのうかい おおのうかい
建玉 たてぎょく たてだま
地合い じあい ちあい
端株 はかぶ たんかぶ
配当性向 はいとうせいこう はいとうしょうこう
MACD マックディー エムエーシーディー
増担保 ましたんぽ ぞうたんふ
目論見書 もくろみしょ もくろんけんしょ
呼び値 よびね よびち
四本値 よんほんね よんほんち
利食い りぐい りくい

株用語の読み方が間違えている人は多い。

書物などにおいても、用語の読み方に関する記述は多くはありません。

ふりがなが振ってある本は少ないのです。

外では相場の話をしない人も多く、読み方を訂正してもらう機会も少ないと来ています。

株用語の読み方は大事

相場用語の解説は、ネット上に至るところに転がっています。

しかし、「読み方」についてはあまり書いてありません。

間違える人がたくさん出てしまう原因がこれです。

相場で損している上に、読み方まで間違えていて、知らないうちに恥をかいてしまう。

実にいたたまれない現象です。

株用語を覚える理由

なぜ株用語を覚えるかと言えば、

  1. 勝手に覚えて行ってしまう
  2. 説明文の意味がわからないと困る
  3. アレがバレてしまう

の3点が挙げられます。

勝手に覚えて行ってしまう

なにせ儲けるためだけであれば、株用語は直接には必要ありません。

株用語なんざ、やっていれば誰でも覚えて行くもの。

気にしない方が良いと言えば、その通りです。

株用語とは、勝手に覚えていくものであります。

説明文の意味がわからないと困る

書物やネット情報を読んでいる時、意味がわからないと不便です。

「この用語、意味わからん」となって初めて検索をかけ、意味を調べても、それで事足りる場合は多い。

しかし、用語の読み方がわからないと、検索をかけることもできなくなります。

アレがバレてしまう【最重要】

実用上の都合からすると、読み方が重要。

偉そうに株用語を使った時に、恥をかかない。

言い放った株用語の読みが間違えているばかりに、羞恥心を味わう、そんなストレスからの脱却。

読み方を間違えてはいけない、実はこれが株用語を覚える最重要の理由に違いありません。

なぜなら、恥ずかしいから。

株用語「約定」の悲しい現実

一例をあげますと、「約定」と言う語。

これを「やくてい」と読んでいる人に何度も遭遇したことがあります。

「約定(やくじょう)」とは、株の口座を開いて実際に売買すれば、必ずどこかで目にする語。

しかし、残念なことに、フリガナは振られていません。

このため、間違えて覚えている人が多く、ユーチューブの動画で「ヤクテイ」を連発している人さえいました。

はて、その何がまずいのか?

アレ認定の恐怖がわいらを襲う

この「約定」と言う語、一般的にはもっぱら株用語として通っています。

ですが、実はいろいろな契約書や、税務・会計・法律関係の文書に出て来る用語でもあるのです。

そうすると、「ヤクテイ」と言ってしまった時点で、「ド素人」の思いが否めなくなります。

必要以上のアレ感の享受

頭に知識がいっぱい詰まっていたとしても、「ヤクテイ」と言ってしまった瞬間に信頼度が落ちてしまいます。

すなわち、決して読み方を間違えてはいけない、そんなプレッシャー。

昔、「IT革命」のことを「イットかくめい」と読んでしまった政治家がいました。

いったん「何この人、ド素人?」と思われてしまうと、後から払拭するのは至難のわざであります。

当方も読み方を間違えていた

当方もご多聞に漏れず、かなり大人になるまで、「思惑」を「しわく」と読んでいました。

そう読まないこともない事はないようですが、一般的には「おもわく」が正しい。

ずいぶん後になって、気づきました。

なお、思惑は相場において、よく使われる語です。

時すでに遅し。

間違えてはならない株用語

「アセットアロケーションがどうの」

そんな口ぶりの人が「前場」のことを「まえば」と読んでいたら、いかがでしょう。

実際にそういう人、遭遇したことがあります。

どうやって指摘してあげれば良いか、少々迷いました。

株用語の困惑話

昔、とある方が「今、マエバが終わった時間ですねぇ?」と話していました。

当方、他人の間違いを指摘することを不得意としています。

その方、ほおっておくとそのまま「マエバ」と言う語を連呼します。

しばらくそのままにしていたのですが、マエバ攻撃がやむことはありませんでした。

下手をすれば、こちらもマエバ野郎と呼ばれかねない様相を呈してきました。

当方、やむなく指摘せざるを得ない状況に。

「ああ、ゼンバね。ゼンバ。」と。

その瞬間、エラく気まずい雰囲気に。

いやー焦った、焦った。

フリガナは書いていない

世の中の「前場」と言う表記には、悲しいかな、フリガナなど振ってありません。

国語のテストにも出てきませんので、間違えて覚えていても致し方ないと言えば、その通り。

相場の話は他人様と話し合う機会も少ないですので、修正される機会は限られます。

これがマエバ攻撃のやまない理由であります。

相場のヘンな言葉は、以下のように、枚挙にいとまがない現状であります。

相場のヘンな言葉

  1. 本樽が集めてる
  2. 相場のふいんき(なぜか変換できない)
  3. 踏まれたー
  4. マエバ
  5. ユニクロ安いから買っとこぉ
  6. ヤクテイしなかった
  7. サイコウチ
  8. ダンコンの世代
  9. そんな概出のことも知らんのか

本樽が集めてる

仕手株には本尊が存在します。

ホンゾンであって、ホンタルではありません。

相場のふいんき(なぜか変換できない)

「なぜか変換できない」と説明をつけてまで読み方が間違えている、これがネット界の実情であります。

ふいんきではありません。

ふんいきです。

そりゃあ、漢字に変換できませんわな。

踏まれたー

踏み上げ相場においては、相場が踏み上げ、大衆は踏まされ、踏み上げられるものであります。

「踏まれる」ものではありません。

しかし「踏まれる」と言う読み方は、大手の株屋さん、億トレ界隈にまで広まっている現状があります。

マエバ

上述の通りであります。

ユニクロ安いから買っとこぉ

ファーストリテイリングの株価が8万円台となったことがあります。

単元株価格は800万円超。

これを通常800円で買うことは通常できません。

端株として買えば、それも不可能ではありませんが。

しかし、相場を少しでもかじった者であれば、値がさ株の中で相当高い位置にある銘柄を安いと言うことはありません。

ヤクテイしなかった

上述の通り、約定はヤクジョウと読みます。

サイコウチのアユミチ

最高値はサイタカネであります。

最安値がサイヤスネですから、類推できそうなものですが。

同じような例に、歩み値があります。

これもアユミネであり、アユミチとは読みません。

「アユミチのサイコウチで踏まれたー」

ダンコンの世代

団塊民とは、人口分布図において突出した世代を指します。

団塊とは、正確にはダンカイと読みます。

相場用語ではありませんが、常識語として、相場においても比較的頻繁に使われます。

他に使われる例としては、鉱物資源のマンガン団塊など。

「海底にはマンガンダンコンが眠っている」などとは決して読むべからず。

「マグナムダンコンではないのか」などと聞き返しでもすれば、目も当てられない結果となります。

そんな概出のことも知らんのか

正確には既出(きしゅつ)。

これを概出と誤り、ネットに蔓延したスラングです。

「ダンコンの世代も知らんのか、そんなことはガイシュツだろ!」

と言うふうに使います。

独り歩きするヘンな用語

相場の界隈では、ヘンな言葉が独り歩きします。

普通は若干の抵抗を感じる言葉なのではないか、と。

そんな言葉、ないよ、と。

やはり、初心者の方をターゲットに、アレするための用語なのでしょうか。

相場の世界は実にコワイ。

その心は、以下のとおりであります。

プロスポーツプレーヤー→わかる

プロとは、プロフェッショナルの略語であり、職業的におカネを稼ぐことを意味します。

例えば、プロのスポーツ選手とは、職業的なスポーツ選手を指します。

そして、プロとアマチュアの違いは、おカネを稼ぐか否か。

プロ野球選手と草野球の選手の違いはそこにあります。

スポーツ界においては、通常、プロとアマの違いは歴然としています。

すなわち、プロスポーツプレーヤーと言う語は、アマとの差異を明らかとするに適した言葉であります。

だからと言って、このプロ・アマ対比の思考が、全ての界隈に適用される訳ではありません。

さて、相場の世界ではどうか?

プロトレーダー→わからない

最近、プロトレーダーと言う言葉を小耳に挟みました。

相場に向かう者として、この語は若干、抵抗を感じる言葉です。

相場において、プロとアマの違いは何でしょうか。

実は、この違いは明確なものではありません。

スポーツ界とは訳が違うのであります。

なぜなら、トレードをする限りにおいては、必ず身銭を切って参加しなければなりません。

この点に関しては、プロとアマの間に、はっきりした差は存在しません。

すなわち、参加者全員がプロと言えなくもない。

参加者の間には、

  • 儲かったのか・損をしたのか
  • その金額は大きかったのか・小さかったのか

この差しかないのであります。

実は、この現実は、相場の恐ろしい一面でもあります。

アマトレーダー→わからない

トレードをする限り、完全なアマ・トレーダーは存在しません。

なぜなら、みずから相場に少なからぬ資金を入れ、勝負しているのであるからして。

すなわち、マーケットにおいては、プロ・アマを線引きする境界線はないのであります。

境界線があるとすれば、上手なトレーダーと下手なトレーダーの区分けしかありません。

どんなに下手なトレーダーでも、トレードを続ける限りにおいて、アマチュアではありえない。

仮にプロと呼ばれるトレーダーでも、下手きわまりない手を打ち、退場する場面も普通にあります。

そして、図体がデカければデカいほど、やられも大きい。

この場合、アマが生き残り、プロが消えて行く。

すなわち、プロもアマもないよね、と。

下手なトレーダーとは、赤字のプロトレーダーを意味するに過ぎません。

この現実に、その自覚のないまま、いつのまにか放り込まれている。

知らぬ間に有象無象の自称プロと同列に並び、対峙している。

これが相場の危うさであります。

巨体トレーダー→ひえっ!

プロ野球選手に一般人が対面すると、その体格差に驚かされることが多い。

高身長はもとより、骨格の頑丈さ。

筋肉量、お尻や太腿の太さ。

そんな時、これはかなわないよなぁ、と思います。

運動神経以前に、物理的体格差が明らか過ぎるのであります。

しかし、相場においては、それがありません。

実は、相場における体格差と言うのは、遥かにそれを超えています。

ある者は200億円プレーヤー、またある者は30万暴威。

リトルリーグの子供がプロ野球選手と一緒になって試合をする、それ以上の格差が当然の如くあるのであります。

そりゃあ、一撃退場もありますわな。

アフィトレーダー→あひっ!

相場では飯が食えないので、副業、すなわちセカンドジョブに軸足を置くトレーダーも存在します。

その一つがアフィトレーダー。

アフィリエイトとは、何かの商品を喧伝して、売れれば報酬が貰える仕組みです。

相場で勝てれば、そんなことをやる必要はないのですが。

なにしろ相場の儲けは、勝てさえすれば、他のどんな職業をも凌駕する、そんな境地に達し得るのであります。

はっきり言いましょう。

プロ野球のトップ選手を超える報酬、これも相場においては、夢ではありません。

この事実については、あひっ!と言う声が出ざるを得ない。

となりますと、何としてでも、相場で勝ちたいものですな。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

相場が下がった中、利確できただけで儲けものであります。

しかし、よくわからない相場ですな。

まあ、今のところ、それほど難しい相場ではありません。

こんな相場では、あまり利が乗らないものですが、暴落と言うほどの下げも来ていませんので。

リバウンド相場来ないかな。

スイング買い持ち。