値幅の大きい銘柄を制さずして相場は成らず

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値幅にかなうものなし

ちまちまと利益を積み重ねては大きく失う。

これが相場によくあるパターンです。

1カ月20数営業日勝ち続けて、1日ですべてを失う。

調子が良いように見えて、結局は元のもくあみ。

これを防ぐには大きく値幅を取るしかありません。

値幅を大きく取り、しっかり勝つ。

すなわち仕手株、IPO、低位株のような値動きの大きい銘柄、ここでしっかり値幅を頂く。

勝つだけではダメです。

勝ち幅を広く取ること。

これができないと、気づけば負けパターンにハマってしまうのであります。

スキャではいくらも儲からない

なぜスキャで儲からないのかと言えば、つねに利幅が狭く、結果として損失の幅が広くなってしまう。

狭い・広いは相対的なものです。

スキャで勝ち続けるためには、狭い利幅より、なお一層狭い損切り幅が求められます。

常に。

すなわち、3円儲かったなら、損切りはもっと狭く、3円以内で済ませなければなりません。

これは意外に難しい。

なぜ難しいのか?

3円の儲けが実はやっとこさ取った利益だからです。

そもそも狭い値幅を無理して取っている。

あるいは、偶然3円儲かったに過ぎないとも言えます。

そして、3円取れるかな・取れないかな、とやっているうち、あっという間に含み損10円。

これが相場のパターンであります。

なぜ値幅が狭くなるのか

なぜ値幅が狭くなるのかと言えば、その答えは広くすることができないからです。

値幅が常に狭くなる、そんな圧力がトレードにはかかっていると言えます。

3円含み益、さあ利益確定すべきかしないべきか。

この含み益を10円にまで伸ばせるのか?

そんな自問自答の中、思わず微益で確定。

なぜなら、利を伸ばそうとして含み損になる場合もあるのだからして。

はっきり言いましょう。

普通にやっていたら値幅は狭くなります。

したがって、普通ではない場合を厳正にセレクトし、そこだけにインする必要があるのであります。

では普通ではない場合とは、どんな場合なのか?

普通ではない相場

当方に言わせて頂ければ、仕手株、IPO、低位株。

このあたりが普通ではない値動きが発生する銘柄群です。

当方、これらの危険な銘柄群を推奨するものではありません。

しかし、利幅を最大限まで伸ばそうとする時、おのずとこれらの銘柄群は無視できないものとなります。

すなわち、仕手株、IPO、低位株のグイグイ来る値動き。

ここで勝ってこそ、大きく値幅を確保することができるのであります。

正直に言いましょう。

塵ツモ方式では永遠に億ることはできません。

なぜなら、値幅を取ることが相場の聖杯であるからして。

最難関を制さずして相場は成らず。

相場に負ける理由

相場に負ける理由は、ひとことで言えば、以下となります。

損切り幅>>利幅

となったため。

すなわち、利幅の狭さが負けを呼び、損切り幅の広さが負けを確定させる。

損切り幅が広い時、それは損切りと言うより大損と呼んだ方が早い。

そして、普通にやっていれば、勝手にそうなってしまう。

結論を言いましょう。

どんなやり方でも良いのであります。

値幅さえ抜ければよろしい。

逆に言えば、値幅が抜けないのでは、どんなやり方でもダメです。

どんなに損切りが上手くとも、いずれやられます。

追い詰められてドボン。

オレはどんなに追い詰められても損切りをうまくやり続けられる?

崖っぷちでも上手く切り抜けられると言い張るわけですな。

お言葉ですが、崖っぷちに追い詰められている時点で、ほとんど負けです。

相場においては、そうではなくて、大差をつけてリードし続けなければなりません。

余裕がなくなった時点で負け

相場とは常に余裕が求められるものです。

余裕がなくなった時点で、それはほとんど負けに等しい。

すなわち、常に利幅を広く取り、圧倒的リードを確保し続ける。

この状態をキープできずに自転車操業に陥る、多くの人のパターンがそれです。

自転車操業に陥るくらいなら、最初から手を出さなければ良いのであります。

そして手出しをするなら、圧倒的リードを確保し続ける。

これが相場に勝つための必要条件です。

ただし、この圧倒的リードの確保は、小さな負けの上に成り立つもの。

けっして小さな勝ちの上には成り立ちません。

小さく負けないと、大きくは勝てない。

聖杯は逆説的なものなのです。

具体例は以下。

相場の勝ちパターン

相場の典型的パターン

以下は相場によくあるトレード成績です。

回数 収支
1 1.2
2 2.3
3 1.3
4 0.7
5 -0.1
6 1.1
7 1.4
8 0.7
9 1.5
10 0.3
11 1.3
12 1.3
13 -16.2
14 1.4
15 1.2
16 0.9
17 1.3
18 1.1
19 1.5
20 0.7
21 -12.3
-7.4

すなわち、一見勝ち続けているように見えて、トータルでは全く勝てません。

なぜなら、勝ち幅が薄すぎるからです。

値幅が狭すぎるために、結局のところ、最終的にやられてしまう。

このパターンは多い。

多いなんてものではなく、普通にやっていれば全員このパターンでしょう。

相場用語でコツコツドカンと呼ばれます。

そうではなくて、億るためには次のようなパターンが求められます。

非典型・勝ちパターン

回数 収支
1 -1.2
2 -2.3
3 -1.3
4 -0.7
5 0.1
6 -1.1
7 -1.4
8 -0.7
9 -1.5
10 -0.3
11 -1.3
12 -1.3
13 16.2
14 -1.4
15 -1.2
16 -0.9
17 -1.3
18 -1.1
19 -1.5
20 -0.7
21 12.3
7.4

すなわち、小さく負けて大きく勝つ。

値幅を大きく取る場合、自然とこのようなパターンになってきます。

広い値幅は小さな負けと言う犠牲の上に成り立つもの。

その犠牲を払うことを拒んでは、聖杯を手にすることはできません。

少なくとも、当方の経験則によるならば、そう言えます。

実録 本日の結果【2023.4.28】

さて、本日の結果はノーポジからのスイング買い。

朝方、某IPO、S安2連後寄り付きの銘柄は難解な値動きを予想していました。

デイトレ勢全員が儲かるような分足はあり得ないだろうと。

すると予想通り、リバウンドは5%程度しかなく、どんどん垂れていく展開。

こいつは食らうわ。

何せ下は値幅制限の拡大。

1円まであると言うのですからコワい。

見てるだけが正解。

当方、10%は抜ける目算が立たないとデイはやりません。

損切りでほぼそれと同じくらいやられることがわかっているのに、それより狭い値幅なんてあり得ない。

一撃5%、2分で10%、それが当方の大やられの損切り。

9時40分を過ぎると膠着状態。

こいつは無理や、デイ56しの分足や。

と思うまでに時間はかかりませんでした。

こんな銘柄のデイは、特売りを3回繰り返してから買うので十分です。

当方、特売りを5回繰り返してストップ安に張り付いた銘柄を知っています。

S安あかんやん。

今回は1円が下限で、そんなのよりもっとコワい。

様子見を決め込んだ10時00分。

気づくと当方、うつらうつらしておりました。

ノーポジはええな。

デイはあきらめた。

実は連休中、小旅行の予定。

そのくらい、許してやってください。

こんなジグザグチャート勝てるわけない。

前場終了、利益ゼロ。

損しなくてよかったノートレ。

デイは絶対勝てないと言う確信のもと、スイング銘柄を探し始めました。

しょうがねえコレ買っとくかみたいな。

このブログも意味なくなってきたような。

もうやめます。

参加者みんなポジ外したやろ、なんて思いで、テケトー買い持ち数銘柄。

こんな日までよく買うなあと言う4月最終営業日。

実録 今月の収支【2023年4月】

さて、今月の結果については、近年まれに見る楽勝状態。

たまにはそういうのも許してください。

相場が上昇傾向だったこと、小型株が結構動いてくれたことなどのおかげだったのか?

IPOラッシュがあったことも大きい。

IPOが多ければ多いほど値幅が狙えます。

例年5月の連休前後は出来高が減り、やりにくいのですが、今年は上手く切り抜けました。

先月も値幅が取れる月だったのですが、余計な手出しをしてアウト。

無駄な損が増え、冴えない結果に。

今月は反省して損切りを着実に実行し、大きな値幅を確保することだけに集中。

利益はほとんどアレな株の伸びしろによります。

履歴を調べたら2021年10月以来の月間最高利益でした。

まあほとんど運。

相場なんて、結局のところ、上がりそうな株を買っていくだけです。

そこでバイーンが取れるかどうか。

するといつの間にか大勝ちできる場合もあると言う。

来月には大損するかも知れません。

とりあえず連休。

5月相場で会いましょう。

よいゴールデンウィークをお迎えください。