株やってる9割が損 その打開策

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相場においては、9割が負け、損をする。

この有名な言説、実際に相場を張れば、実感することとなります。

普通にやっていたら、思い切り損をするのが関の山。

すなわち、これを打開しなければなりません。

その具体的方法とはいかに?

当方の結論は、

  • 損益を評価する
  • 薄い損で逃げる
  • 相場の顔色を読む

の3点。

そして、自分なりに相場のお題目を立てることであります。

お題目とは、モニターの背景として、張り付けておくための画像。

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損益を評価する

相場においては、トレードを評価することが大事になってきます。

これを軽視して、うまくいった試しなし。

儲かったらそれでよいとか、損したからだめだった、と言うような短絡がまずいのであります。

トレードの評価について、当方の思う所は以下となります。

微損は勝ち

なぜ微損は勝ちと言えるのか?

負けるが勝ちとは、おかしいじゃないか。

そんな声が聞こえないこともありません。

当方の相場観によれば、含み損は負け、微益も負け。

しかし、微損は勝ちなのであります。

含みおよび確定後の損益の評価をまとめますと、下表となります。

含みおよび確定後の損益評価

含みの状態 確定後
微益 勝ち 負け
微損 負け 勝ち

当方の評価は、勝ち・負けの2択。

含みであるか、確定後かによって変わります。

含みの状態であれば、含み損が小さくとも、それは負けに等しい。

そして、全てのトレードを微損で降りる場合、これはそれほど恐れるに足りません。

大きな値幅を一撃取れれば、回復できるからであります。

しかし、含み損を耐え、大きく負けてしまっては、その理屈も成り立たない。

上表にはそんな意味が込められています。

微益は負け

微益をコツコツと積み立てていく。

これは堅実なようでいて、評価としては低い。

なぜなら、へそくり益で相場は成らず。

微益に終わったトレードなど、負けたに等しいのです。

従って、なかったものとして、計算の外に置くべきであります。

そんなものはある時、相場の悪魔によって、簡単に持っていかれてしまいます。

にもかかわらず、これを大事に思い、慈しむ心が間違っています。

相場の悪魔は、まずエサをまき、浮き足立たせておいて、何を仕掛けてくるか?

以下を見れば明らかでしょう。

すなわち、微益に釣られる烏合の衆、これが最も相場にやられる可能性が高いのであります。

次のチャンスは先にある

そもそも、次のチャンスはたいていの場合、ずっと先にあるものであります。

これを、当方の用語で、月2のチャンスと呼びます。

月に2回じゃ、そりゃぁ、なかなか出会えないよ、と。

月間営業日は20~23日程度ありますので、おおよそ20分の2以下のチャンスであります。

すなわち、10日に1回、大きく勝つ。

これを嫌がり、楽をしようとしても、そうそう上手くはいかないものであります。

焦って小物のエサに食いつき、大物に息の根を止められないよう。

これが相場のテーマであり、生き残りの術であります。

大儲けこそ守れ

そして、月2のチャンスを待ち、値幅をしっかりゲットした場合。

大きく勝った時こそ、守りに入るべきであります。

爆益後に気が大きくなって、無駄な手を打ってはなりません。

大儲けを死守するのであります。

なぜこれが大事かと言いますと、相場とは、つわものどもが夢の跡。

バブル崩壊、諸行無常に関するお話であります。

大儲けしたのに、多くの人は身ぐるみ剥がされてしまう。

それどころか、借金まみれになる者も少なくありません。

大儲けが守れなかったのであります。

大きく勝ったならば、どんなに犠牲を払っても、それを守るべきであります。

そして、微損は勝ちなのであるからして、臆することなく降りる。

次なるチャンスを待つために。

薄い損で逃げる

これが相場の最重要ポイントと言えます。

なぜなら、とりあえず命を長らえることができるから。

次の利益でドカンと取る。

これが相場の生きる道であります。

そのために当方が普段考えていること。

曲芸をしない

難しいトレードを成功させたら、エラいのでしょうか。

そんなことはありません。

相場は大道芸ではないのであります。

例えば、次の下降曲線。

上に凸の下降曲線

このような分足で買いを入れる。

そんな時もありました。

しかし、これはある意味、曲芸であります。

滑る斜面で、ジャンプしようとしているに等しい。

とてもではないが、大きく利幅を抜くことはできません。

曲芸でしっかり利幅を抜くことは、ほとんど不可能です。

すなわち、トレード手法としては、より平易、簡単なポイントで入る方がよろしい。

総合的に言って、その方が遥かに優れていると言えます。

悪あがきをしてはなりません。

読めないものを読もうとするなども同様です。

意図を読もうとしない

相場の意図を読むことはほとんど不可能です。

同様に、個人の意図も読むことはできないと言ってよろしい。

なぜ買ってくるのか?

なぜ売ってくるのか?

それがいつなのか?

その答えは、実は、単に気まぐれによるものかも知れません。

偶然性を読むことは不可能。

読むべきは意図ではありません。

今起こったことを読み取るのであります。

実際に起こった事象、このうち明らかに読めるものについてのみ、読む。

それがトレードの無駄を省き、相場のことを相場に聞く態度であると言えます。

失敗を堅持する

10年前の失敗など、忘れ去ってしまう人の方が多い。

しかし、トレードに関しては、これは非常にまずいのであります。

なぜなら、そもそも相場においては、うまくいかない事の方が多い。

であるのにも関わらず、同じ失敗をしているようでは、あまりに要領が悪すぎるのであります。

過去に冒した失敗トレードを、反芻しなければなりません。

これは相場の決して外してはならない掟です。

忘却が失敗を呼んでくるのです。

相場の悪魔とは、忘却そのものであります。

失敗トレードを記録に残し、10年後もその記録を見返す。

失敗を堅持する、と言うことであります。

つたないトレーダーを参考にする

正確に言いますと、参考にするのではありません。

みずからの記憶を呼び覚ますのであります。

誰しも最初は儲からないトレーダーに違いありません。

人のふりを見て、過去の失敗トレードを思い出すのであります。

「お?そこで買ってるな。

それオレもやってたから。

そのうちやらかすよ。」

と言う具合に。

他人を見下す目的ではありません。

そうではなくて、自分の過去の失敗を他人の中に見つける。

しかし、他人にアドバイスをするなどと言う考えは、思い上がりであります。

目的は、あくまで記憶の呼び覚まし。

他人の失敗トレードこそ、記憶の整理を手伝ってくれるに役立つものであるからして。

消えたトレーダーに別れを告げる

ある日突然、更新の途絶えたトレードブログ。

ぷっつりと途絶えたツイッターアカウント。

アフィリ・トレード、やめちゃったの?

さびしいじゃないか、おい。

そんなことがこの界隈では多い。

これがすなわち退場であります。

相場のアリ地獄に朽ち果てた姿です。

更新の止まったブログは、ネットの墓場。

彼らと同じトレードをしないこと。

彼らの跡を追ってはならないのであります。

別の道を行かなければなりません。

つらいなあ。

相場の顔色を読む

究極的な結論、それは、相場の女神さんの顔色を読むことです。

ドカンを食らう3種類

ドカンを食らう原因としては

  1. 損切りの遅れ
  2. 玉がデカすぎる
  3. これらの両方

等があります。

どれも困ったものですが、一番まずいのは1番目。

2番目はいくらかマシと言えなくもない。

その理由は、自分であらかじめコントロールできる問題かどうか、です。

ワンショット金額は、トレードに入る前、注文フォーマットに入力する数値を変えることによって行います。

ですからトレードのずっと前の段階で、操作することが可能です。

損切りが遅い場合には、修正が難しい。

どうにもならなくなってから、「よっこらしょ」と行わなければならないのです。

これが損切りの難しさ。

物事はその場で急に実行するよりも、あらかじめずっと以前から、全てを仕組んでおいたほうがやり易い。

しかし、損切りは常にその場その場の対応が迫られるのであります。

ではどうすれば損切りの遅れを防げるのでしょうか。

逆指しの自動損切りは役に立つか

最近では逆指しによる自動損切りが設定できる場合が増えました。

このありがたいシステムにより、買い値より5%下がったら自動で成り行きの売りを出す等、設定が可能です。

確かにこれで救われる場合も少なくはありません。

ただし、短期売買において、5%も下がってから損切りしたのでは遅すぎます。

ワンショット100万円でインし、5万円もやられていたのでは痛過ぎるのであります。

やはり損切りは、1~2%程度のところでカットしたいもの。

では、逆指しの自動損切りの値を1~2%下に設定しておけば良いのではないでしょうか?

浅い自動損切りは使えるか

損切り設定を浅くすると、ちょっとした上下動で損切り値に達してしまい、何かと損切りになります。

損切り貧乏になってしまうのです。

浅い損切り設定の弱点は、損切り貧乏になること。

損切りは機械的に行えば良いとは言えません。

本当に一直線に下がる場合にのみ損切りし、1.5%程度下がってから高値を取るケースでは損切りしないほうが助かります。

現実問題、そのほうがよろしい。

このあたりが非常に難しい損切りの側面です。

これを1.5%の壁、と呼びます。

値動きその他、見えている状況から、上がるかどうかを判断する。

これには職人技、選択眼が求められます。

判断を誤ると

結局のところ、最終的な損切り判断はその場で、自分の判断で行う必要があります。

前もって機械にまかせておいて、後は寝ていれば良い、とはなりません。

つまり、上がるのならポジションを持っていなければなりません。

かと言って、耐えれば良いと言う問題でもない。

一直線下げを食らったら、爆損してしまいます。

その微妙な判断をどうやって行えば良いのか?

こればかりは、相場の女神さんの顔色をうかがわなくてはならない、ということ。

表情から何かを読み取る、この普通の人間であれば誰でもやっていること。

眉毛が何ミリ動いて、目じりがどのくらい下がった、などを数値化すれば良いのか?

それができれば、機械的プログラムに実行させ、自分は寝ていることができそうです。

相場の表情を読み取る方法

相場の表情を読み取る必要があるとすれば、その能力にたけた人が勝つことになります。

その能力、はたして訓練で上がるものなのでしょうか。

全く無理とは言いませんが、やはり先天的なものではないでしょうか。

例えば、動物も人間の表情を読むことができます。

訓練で身につけたと言うより、最初から備わっているものです。

子犬は明らかに人間の顔色をうかがい、行動を変えます。

しかし、当の人間のほうは、動物の表情を読み取るのは難しい。

よーく見ていれば、少しはわかります。

喜んでいるか、怒っているかくらいは。

注意力を注いでその程度。

ただし、それ以上は無理。

何を考えているかなど、わからないものです。

結局、生まれ持った勘なのであります。

でなければ、子犬が人の顔色を読むなど、ありえないことです。

トレードのお題目

相場において、9割の人が損をする。

とするならば、9割とは、100人いたら90人。

1000人いたら900人。

普通にやっていたらその他大勢、9割に入る。

つまり、普通にやっていてはダメだと言うこと。

特に短期売買の場合には、時間を味方に付けることもできません。

自分のトレード手法がそのまま結果に結びつきます。

では、どうすれば良いのか?

改善の先送りを回避する

問題の先送り傾向。

これは、日本の風土や気候も関係しています。

体に染みついていることなのかも知れません。

もちろんそうではない人もいらっしゃるでしょう。

しかし、こと短期売買においては自分のやり方が即座に結果に反映し、かつ反復されてしまいます。

とにかく課題があれば先送りせず、その場で解決すること。

結論が出ないのであれば翌日に持ち越す?

しかし、一歩ずつ窮地に追い込まれます。

すでに大損をしている場合には、のんびりしたことを言っている場合ではないのであります。

分散

勝率8割でトータル大負け。

それも十分にありえます。

微損をする

それを取り返すためにポジションを大きくする

損をする

さらにポジションを大きくする

これでは、いずれ退場待ったなし。

ポジションの大きさにリスクは比例するものであるからして。

リスクを小さく抑える。

そのためには分散。

分散しつつ、可能な限り損を取り返して行かなければならない。

それが9割の人がたどる道。

心構え

相場に勝つ、これを目指すのは難しくありません。

目指すだけならば。

利益が簡単に出ることもあるでしょう。

しかし、険しく、果てしなく続く道が待っています。

同じ失敗を繰り返すタイプの人、そそっかしい人、忘れっぽい人は要注意であります。

相場の観察、トレードルールの再構築、その先にやっとのことで勝者の1割の仲間入りができる。

そういうことなのであるからして。

本日の結果および相場雑感【2023.1.24】

さて、本日の結果はノートレ継続。

日本製鉄を買おうか買うまいか?

結構ガチで迷っていたら後場急落。

あっぶねー。

他にグイグイ来そうな銘柄を探しましたが、いまいち。

新興株の出来高は、年末年始の閑散から本日、やっと回復した感じです。

しかし、まだ本調子ではありません。

ぶち込める銘柄、そろそろ出てきてほしい。

今月も残すところ5営業日。

あと1回、ガツンと利確したいところ。

ノーポジ引け。