トレード用ノートPC中古購入レビュー

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レビュー製品

パナソニック レッツノート CF-SV7

  • メモリ8GB
  • SSD256GB
  • 光学ドライブなし
  • 4~5年落ち中古(2018年モデル)
  • 中古価格:13,000円(税込・送料込で16,000円)
  • 発売当初の価格:20~30万円程度(最新のレッツノートですと30~40万円します)
  • 状態:新品を5、ジャンク品を1とすれば3~4くらい
  • バッテリーの状態:問題なし(使い方にもよりますがフル充電で8時間くらい? 少なくとも3~4時間は持ちます、そんなに使わないのでよくわかりませんが)
  • 重量:919g
  • 画面サイズ:12.1インチ
  • ACアダプターあり

メモリは8GBが無難です。

理想を言えば16GB以上ですが、モノが少ないのか値段が跳ね上がります。

また、最近のレッツノートはメモリの増設ができない仕様になっています。

光学ドライブは無い方が軽いため、持ち運びに適しています。

画面サイズは12.1インチ(画面の大きさは対角線の長さで表記します)が軽く、持ち運びやすく、在庫がたくさんあります。

型落ち中古で大丈夫なのか

大丈夫です。

理由

トレードの発注のためには、負荷のかかる重い作業を要しません。

発注するだけ、約定通知を受けるだけなら、今やハイスペックなパソコンはいらないのです。

中古の5年落ちで無問題どころか、快適に使えます。

大量の動画編集をやるとか、重いゲームをやるとかの場合は別です。

なお、パソコンを売る業者さんはそういうことを知らない人を煽って、やたらとハイスペックを売り文句として、怪しげなPCをすすめている場合があります。

そもそも、そのハイスペックも上辺だけであり、よく見ると大してハイスペックでないことが少なくありません。

その、さしてハイスペックでもないPCを30万円以上の価格で売っていたりするのです。

ハイスペックには害がある

CPU(中央演算装置)だけで何十万円するような超ハイスペック製品もあります。

しかし、トレードに関しては、そんな製品は役に立つどころか害があります。

その理由は発熱です。

ハイスペック部品は消費電力も大きいため、発熱量も半端ありません。

特にノートパソコンでは、狭い空間に部品を押し込める仕様ですので、ハイスペックすぎる発熱部品が内部にあっては害になります。

製品内部の温度が上がり過ぎるとパソコンはほぼ確実にフリーズします。

フリーズしないまでも動きがもっさりとします。

すなわち、トレード発注をスムーズに行う観点からすれば、パソコンのスペックはある程度低く抑えられたものの方が良く、それを収めるケースもある程度厚みがあった方が空気が流れやすい。

CPUはインテルで言えばCore i7よりもCore i5の方がよろしい場合が多い。

まず、Core i7の方がi5よりもスペックは上だとされていますが、CPUの世代に依存するため必ずしもそうではありません。

古い世代のi7は新しいi5より性能が落ちます。

そして、経験則上ノートPCの場合には特に、Core i5の方が発熱量が少なく、動きがもっさりとならないことが多いです。

Core i7以上のスペックはノートPC内の狭い空間では熱を貯め込みがちであると言うことです。

その上、Core i7 は i5に比べバッテリー電力をより早くに消費します。

すなわち、ハイスペックすぎるCPUはノートPCには不要と言うこと。

こんなに安くて大丈夫なのか

大丈夫です。

正確に言えば、「絶対に大丈夫」と断言することはできませんが、多少の知識があればたいていの問題は避けて通ることができます。

その理由は、中古ノートPCの不具合はたいていバッテリーかSSD(記憶装置)ですので、その部分が交換可能であればリスクは大幅に減らせます。

レッツノートの場合はそれが可能です。

(なお、交換などの手順はユーチューブなどネット上に公開されており、その情報の件数も他製品よりもレッツノートが多い。

出回っている品が多いためです。)

また、何らかのドライバに不具合があり、例えばホイールパッドが動かない、などの中古品もあります。

中古PC専門業者が出している品なら、そういうことは明記してある場合がほとんどであり、また、交換保証制度もあります。

そもそも新品でも不具合はありえるものです。

その点から言えば、当方の経験則では中古で全く無問題。

ノートPCは中古を数年おきに買い替えていけばコスパが最良となります。

トレード用ノートPC購入時の注意点

トレード用のノートPCに必要な条件は、以下となります。

  • セキュリティの確保
  • 重量が軽いこと
  • 熱で動作が固まらないこと
  • Windows11 が搭載可能なスペックであること
  • 部品交換が可能であること

セキュリティの確保

正直に言いましょう。

中古パソコンを買って、そのままの状態で使っていたら、いささか危険。

万一パスワードその他の個人情報が漏れたら大変です。

なぜなら、まあたいていは大丈夫だとは思いますが、実のところ、何が仕込まれているかはわからない。

当方の場合、中古PCは必ずOSの再インストールをすることとしています。

OSの再インストールとは、PCの記憶領域を上書きし、まっさらな状態にすることです。

つまり中古PCでもそれができるのであれば、まず問題は起こりません。

多少の知識は必要となりますが。

重量が軽いこと

当方の場合、ノートパソコンを買う意味は、持ち運び用です。

自宅内で使う分には、ノート型よりもデスクトップ型パソコンの方がスペック、拡張性、排熱、メンテナンス(部品交換)の面で遥かに有利です。

持ち運ばないのであれば、ノートPCを買う意味はないのです。

この際、重要なのが軽いこと。

重いと持ち運びに苦労するだけでなく、落下時やぶつけた時の衝撃が大きくなり、ロクなことになりません。

今回買った製品は900g程度と最軽量のレベルです。

体感、ハードカバーの本1冊程度。

熱で動作が固まらないこと

ノートPCは薄くするがあまりに、内部の空気循環が悪い。

超薄型のノートPCは要注意です。

たとえスペックが高くとも、排熱ができずに使用時間が長くなるとともに動きがもっさりしてきます。

有名どころ、いわゆるスタバでイケてる系女子がドヤっていそうなブランド品、薄型のノートPCがそれです。

あれは見た目が薄いのとロゴのおしゃれ感だけが取り柄。

確かにスペック上の数値はまあまあです。

しかし重量はレッツノートの倍くらいありますし、値段もそこそこ高い。

インターフェースも整っていない(接続端子が少ない)上、真夏など何かと熱でもっさりした動きになってしまいます。

おしゃれなイメージばかりを優先した結果でしょう。

イメージ優先、実用性を軽んずる、これがトレードに向かないノートPCです。

仕事ができるサラリーマンはたいていレッツノートを使っています。

レッツノートはやや厚みがありますが、排熱構造を考えた結果であり、熱で動きが悪くなることはまずありません。

はっきり言いましょう。

排熱を考えて設計すれば自然と、ある程度の厚みは必要となってくるものです。

(なお、より排熱をスムーズにする方法として、内部の清掃(ファン周り)とCPUグリースの塗り直しがあります。

これもネット上にやり方が紹介されていますので、5年落ちの中古でも排熱性能をリフレッシュすることができます。)

Windows11 が搭載可能なスペックであること

ウィンドウズ11が搭載できる条件、それは一定のPCスペックです。

スペックが一定水準を満たさないマシンは、ウィンドウズ11を入れられません。

インテルのCPUで言えば、第8世代以降。

レッツノートで言えば、SV7シリーズ以降(2018年以降発売)の製品がそれに該当します。

今後はそれより前のモデルを買うと損をします。

ただし、それらの機種の中古価格はどんどん下がるでしょうが。

ウィンドウズ11が搭載できないと、2025年10月以降サポートが切れるため、セキュリティの面で不安が出てくることになります。

部品交換が可能であること

ノートPCで最も劣化しやすい部品はバッテリーです。

レッツノートのシリーズでは従来より最新の製品まで、このバッテリーがワンタッチで着脱・交換可能となっています。

多くの他のノートPCではバッテリーがワンタッチでは交換できない製品が多い。

レッツノートではSSDも交換可能です。

なお、SSD交換の場合、たくさんあるネジを外してケースを開ける必要があります。

キーボードも比較的簡単に新品へと交換できます。

これもやり方はネット情報として公開されています。

なお、最近のレッツノートはメモリの増設ができないので、購入時に8GB以上の製品を選ぶ必要があります。

メモリ4GBは動作の面から考えて微妙です。

なぜ破格の13,000円で買えたのか

発売当初の価格は20~30万円、4~5年落ちの中古がなぜこんなにも安いのか?

その理由は、多くの企業でこのパナソニックのノートPCを採用しているからです。

このため、大量の中古品が毎年市場に出回ることになります。

もちろん、状態の良い製品・発売時期が新しい製品はもっと値が張ります。

ですから、知識不足で不安な方は、3万円以上の価格の製品を中古PC専門店から買う、しかも実店舗で状態を見てから買うのがよろしいです。

状態を見ると言っても、パッと見、新しく見えるかどうかの確認程度ですが。

当方は面倒くさいのでそんなことはやりません。

慣れるとヤフオクが一番安いし、在庫も多く、ざっと見ればどんな状態か察しがつきます。

そのうち最も安い価格帯のものが今回購入した製品です。

液晶に白いシミが多数、ひび割れありと書いてありましたが、使ってみると全く気にならない程度。

なお、これよりも安いものがヤフオクに出ていることがありますが、それはジャンク品や部品取り用であり、当たりハズレが極めて激しくなります。

また、最近のメルカリでは値段が高めに設定されています。

素人をなめた出品者が多いのか、スペック不足のPCに無理やりウィンドウズ11を載せたり、Core i7をうたって実際は第7世代以前のボロPCをハイスペックとして出品するなどが見受けられます。

知識がないままに買いを入れると痛い目に合うかも知れません。

避けるべき中古ノートPC

  • ぶつけた後のへこみが激しい
  • 本体表面にワレがある
  • 液晶にひどい傷や不具合がある
  • インターフェイス(接続端子)の部分に写真で見て取れる傷がある

などです。

ワレがヒビ割れ程度ではなく、明らかにイナズマのように割れているような中古品もあります。

写真で見て、そうでなければ、たいていはキレイな状態であることが多いです。

ワレも一カ所だけ、それもかすかにヒビワレ程度なら、無問題な場合が多い。

探せば、ほとんど使っていないのではないか、と思われるようなきれいな中古品もあります。

写真で見てパッと見、キレイであれば、大ハズレは少ないと言うのが当方の見解です。

パナソニック以外のノートPCは?

現状、パナソニックがベストだと考えています。

なお、当方、パナソニックの回し者ではありません。

パソコンは日本製に限る、と言う考えが正しいのかどうかは別として、またそのコンセプトによるものなのかどうかは別として、パナソニックのレッツノートを業務用として採用している企業は多い。

当方もその慣例に準拠しています。

実は日本企業の他社製PC(富士通、NEC、東芝など)は資本関係に某国の企業が深く入り込んでいます。

純日本製とは言いづらい状況なのです。

ところが、これはあまり表沙汰にされていません。

以前は別の某国系企業のPCに怪しげなソフトが入っていたなどと言う報道がありました。

個人情報を勝手に送信するソフトです。

安いから良いと言うメリットをどう扱えば良いのか、それは当方にはわかりません。

それ以外に、デルやHP(米国系企業)、Acer(台湾製)も安くて良いのです。

買ったこともありますが、ちょっと重かったり、デカかったり、あるいはインターフェイスが今一つ整っていないなど。

インターフェイスが削ってあり接続端子がないと、マルチモニターとして他のモニターをつなぐこともできないことになります。

やはりノート型は、重量、排熱、性能、堅牢性、中古在庫の豊富さから考えて、レッツノート最強との結論です。

なお、5~10万円支払うのであれば、新品のデルやHPも良いのでは?と当方は考えています。

そこは使用頻度との兼ね合いです。

オフィス付きである必要はない

トレード用PCと言えども何かとエクセル・ワードを使う機会が多い。

そんな人がほとんどでしょう。

確かに費用をかけてオフィスを購入する必要がありそうに思えます。

しかし、エクセル・ワードは、とある裏技によって無料で使うことができます。

別段、不正なやり方をするわけではありません。

現在では、マイクロソフトの正規のエクセル・ワードを無料で使うことができるようになっているのです。

その裏技的手法とは?

マイクロソフト365 for the web

「ワード エクセル 無料」などの語で検索しますと、マイクロソフト正規のウェブ版がヒットします。

これはマイクロソフトのアカウントを作ることを条件に無料でエクセル・ワード・パワーポイント等が使えるサービスです。

当方はデスクトップPCには費用をかけてオフィスを導入していますが、ノートPCはたまにしか使わないので、この無料のオフィスを利用しています。

よっぽど難しいことをしない限り、この無料のオフィスで十分対応可能です。

このようにオフィスは必ずしも費用をかけて導入する必要はない時代になっています。

OSなしは?

パナソニックのレッツノートでは、本体の底面に記載してある型番と製品番号により、工場出荷時の状態を復元することができます。

OSのない中古品であっても、パナソニックのホームページからデータをダウンロードすれば工場出荷時の状態に戻せます。

すなわち、OSなしの中古品でも問題ありません。

ただし、製品番号がわからない(底面のシールが剥がされている)場合は無理です。

OS(ウィンドウズなど)を自分で用意してインストールする必要があります。

この場合、OSの費用は自分持ちとなります。

中古ノートの相場

今回の購入価格は、同ランクの中古品では最安価格帯であると言えます。

これより安いモノはジャンク品、すなわち何らかの不具合がありそうな中古品です。

中古専門業者の有名どころで買うなら、冒頭のものと同じ程度のものが25,000円程度したりします。

すなわち、5年落ちのウィンドウズ11対応の中古レッツノートはそのくらいの価格です。

使用感のないキレイな中古品なら、35,000円程度するかも知れません。

あくまで当方の感想的なものですが。

どこで買う

中古ノートPCの購入先は、慣れていない人の場合には、中古PC専門業者が良いです。

その理由は、PCの状況が詳しく表記されてあり、交換保証があったりするためです。

中古品の整備も十分なされていることが多いです。

これに対し、ヤフオクやメルカリの中古PC業者でない出品者から購入する場合には、予備知識や目が効く必要性が出てきます。

ヤフオクでも中古専門業者が出品している場合がありますので、そのあたりはねらい目です。

上で述べた通り、メルカリはやや注意を要する出品も結構あります。

最も安く中古品が買え、それなりに品揃えがあるのはヤフオクではないでしょうか。

総評

5年落ちの中古ノート、今回のものは、必要にして十分でした。

今後、当方、20~30万円以上支払ってノートPCを買うことはないのではないかな。

そんな必要性がどこにも感じられません。

これで問題があると言うなら教えてほしいくらいです。

出先で株の発注をするだけと言うこともありますが。

当方、ノートパソコンは月に何回か、出先で小一時間使う程度。

そもそも、いつも安い株を探して失敗したりしているのに、なぜそれ以外のことに無駄な出費をする必要があるのか。

たまに使うノートPCにおカネをかける気は全くしませんなあ。