セッションとはSession、期間を意味する英単語であり、多義語。
英語の辞書を引けば、学期、議会、授業時間など、多くの意味が掲載されています。
そして、セッション足とは、某証券会社の株ツールにおいて、新たに実装された時間足です。
この某証券の株ツールについては、別記事でレビューをしております。
そして、セッション足は、時間足として新機軸のチャートと言ってよろしい。
今回は、このセッション足についてのレビュー。
以下、当方なりの感想となります。
セッション足とは何?
セッション足とは、チャートにおいて、前場と後場を別の足として、交互に表示していく時間足です。
その表示形態は、前場の2時間半、後場の2時間半をそれぞれ、別の1本の足として表していきます。
端的に言い換えるならば、前・後場足であります。
当方の知り得る限りでは、この前・後場足を表示できる株ツールは、過去にはありませんでした。
エクセルなどで自作する他なかったのであります。
あるいは、どこかに表示可能なツールがあったのかも知れませんが、一般的ではありませんでした。
時間足として一般的なものとしては、時間軸の短い順に
- ティック足
- 1分足
- 3分足
- 5分足
- 15分足
- 1時間足
- 日足
- 週足
- 月足
などが挙げられます。
これら従来の時間足に追加して、セッション足が新たに登場した、と言うことになります。
セッション足の見方
前場・後場の値動きを見る
時間単位として、前場・後場と言う区切りは、日本独自のものであります。
なぜなら、欧米の市場では、ザラバに昼休みは挟まないのが通例だからです。
相場と言うものは、前場と後場で全く雰囲気が変わる場合があります。
1日の中における相場の急変を見る場合には、日足よりもセッション足に分があります。
前場・後場を比較した場合の値動き・出来高の差異が、セッション足においては一目瞭然であります。
そして、後場の急騰、その翌日はどうなったか?
これを確認する場合も、日足よりセッション足が優れています。
すなわち、前場、後場、翌日の前場、と時間を分けて連続的に足を見ることにより、相場の推移を明瞭に捉えることができる。
日本独自のザラ場の昼休み、前・後場の区分け、これらに対応した時間足がセッション足となります。
ギャップを見つける
セッション足は、一見、日足に似たチャートです。
似てはいますが、その1本の足は前場足か後場足のいずれか。
株式市場において、前引値(前場の引け値)と後場寄値(後場の寄り値)は昼休みを挟み、通常、あまり大きく離れることはありません。
ですから、同日中の前場足と後場足は、ほぼギャップがなく、連続的になっていることが多いです。
ところが、何らかの理由で急に動意づいた場合には、前場と後場の間にギャップが差し挟まれることがあります。
このギャップを探す場合には、セッション足が役立ちます。
日足だけでは見つけることが困難であり、今までは分足に頼る必要があったのです。
そして、分足の場合には、通常5営業日以内のものしか閲覧できない、などと言う不都合がありました。
出来高の増減を見つける
セッション足では、出来高も前・後場別になっています。
前場・後場の出来高を比べますと、通常は前場の出来高の方が多く、後場は少ない場合が多い。
なぜ、そうなるかと言えば、寄り付きの出来高が1日の売買において、もっとも流行るからであります。
このため、1日を振り返れば、後場よりも前場の出来高が上がっている場合が多いのです。
セッション足は、前場・後場別の出来高の増減を見つけるのに便利なツールであると言えます。
イレギュラーを視覚で捉える
株ツールによっては、出来高の棒グラフにおいて、色分けが為されている場合があります。
出来高の棒グラフが、前の棒グラフより長くなった場合、すなわち出来高が増加した場合に、明るい色で塗り分ける。
棒グラフが短くなった場合、すなわち出来高が減少した場合には、暗い色で塗り分ける。
某証券の新ツールでも、そうなっています。
これにより、後場の出来高が通常と違って急増した、そんなイレギュラーな場合を探しやすくなります。
前・後場・翌日前場…、と時系列にイレギュラーな動向を探していく。
この場合においても、セッション足に一日の長あり、であります。
さて、そんな思いを胸に、本日の結果は?
デイなし・スイング勝ち。
やったー!と思いきや。
お目当ての持ち株は、思ったほどは上がりませんでした。
こんなことが本当に多い。
もっと横に広く、いろいろ持ち越していれば良かったのか?
まあこんなものでしょう。
下げている銘柄もあるので、勝てただけマシ。
と言うより、寄りから特売りの銘柄もたくさんありました。
食らわなかっただけで十分と言わざるを得ない。
また買い持ちで引け。