チャートを重視してトレードをする場合の盲点|私の見方

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株の短期売買において、やりがちなのがチャートの不毛な暗記作業。

チャートの1000本ノックは有効なのか?

それで儲かるのか?

8つの項目をまとめました。

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チャートばかりに頼るべきか?

株を始めたばかりの頃は、ロウソク足に慣れるのにしばらく時間がかかります。

そして、ロウソク足に慣れて来た頃には、特に短期売買をする際には、チャートで判断するのが当然であるかのように考えがちです。

私も当初、そのような心理におちいった一人でした。

チャートには最初から移動平均線が描かれている場合も多く、他に各種の補助線を付け加えることもできます。

様々なテクニカル指標も併用できるのです。

そうこうしているうち、新知識が徐々に増えることになります。

しかし、これらのチャートを活用した売買法には、実は大事なポイントを見落とす罠があるのではないでしょうか。

新知識への期待感で本質が見えなくなる

チャートで判断するためには、ロウソク足、移動平均、その他の各種テクニカル指標に慣れておく必要があります。

もちろん移動平均やその他のテクニカル指標を使わず、ロウソク足だけを使う、あるいはロウソク足すら使わず、折れ線グラフだけで考えることも可能です。

ですが、昨今のトレード用のチャートにはロウソク足を初め、多種のテクニカル指標を含む機能が当然のごとく備わっているため、折れ線グラフのみを使う人はあまりいません。

「この機能、何だろう?調べてみるか。」と言う感じで、様々なチャートに関する新知識が次第に身につき、それを活用するのが当然になります。

最初のうちは、それが結構楽しかったりするものです。

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「楽しい」と「儲かる」は違う

株を始めたばかりの人にとっては、チャート分析は目新しいことであり、新知識が増えることが楽しいのです。

そして、これで儲かるのではないかと期待感が先行してしまうことも良くあります。

言うまでもないことですが、その程度で着実にトレードで儲けられると言うことは、通常はありません。

そのくらいの知識は、株取引を始めてしばらくすれば、誰でも身につくことだからです。

9割がたの人がやっていることです。

私が申し上げる「罠」とは、チャートを重視するあまり、視覚的・直感的に売買を行うことによって、気づかないうちに大事な情報を忘れてしまう心理のことを指します。

幾何学図形を覚えるだけで情報量がスゴイ

例えば、売買した銘柄の日足と分足チャートを画像として保存するとしましょう。

当日に目立った5銘柄分のチャートを毎日画像として保存していくと、一カ月で日足と分足を合わせ200程度の画像になります。

(5銘柄×20営業日×2=200)

年間の分だとその12倍。

たった5銘柄ずつ日足と分足の画像を保存していくと、一年でチャート画像2,400枚に達します。

もちろん一日5銘柄以外にも注目すべき銘柄はありますので、たやすくそれ以上の件数のチャートに目を通す(画像を保存する)ことになります。

実は、株を始めた当初、私自身がそれ(多数のチャートに目を通し、画像を保存すること)をやっていました。

そして、さすがの私も、画像の数が膨大過ぎて、見直すことがほとんど無理であると気づくのに時間は掛かりませんでした。

それでも頑張って、保存したチャート画像を念入りに見直して記憶に残すよう努めたこともあります。

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パターンマッチングのための能力

経験年数が長くなると、記憶力の良い人、頭の良い人は記憶するための努力をするまでもなく全てを覚えていて、売買の度に「パターン・マッチング」を行ったり、経験則で売買が可能になるのかも知れません。

これらは、パターン・マッチングが株の売買に有効であるとの仮定の下に言えることです。

(それらが実は有効でない可能性もあります。

ただし、現時点での私の個人的な意見では、それらがそこそこ有効に機能するのではないかと考えています。

あくまでたぶんですが。)

この場合、おそらく売買の結果は、脳の機能が高度か否かに依存することになるのかも知れません。

頭が良くないために勝てない。

そういうことになります。

特異な能力を保持している人の人口比率

たまたまパターン・マッチングに優れた脳をお持ちの方であれば、勝てるのかも知れません。

ある種の一見間抜けな人、一般常識がないとか、何かが抜けているとか、学校の勉強が苦手な人の中にも、特異な記憶力を持ち、高度な能力を発揮する場合はいくらでもありますから。

しかし、いったい人口の何%がそういう稀有な才能を持った人なのでしょうか。

大勢いる訳ではないでしょう。

その都度チャートを視覚的に脳内で反芻して、幾何学形状の一致・不一致を確認する行為。

そのためには一定の特殊な能力が求められます。

サンプル数が非常に多いためです。

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チャート記憶作業で儲かるか

チャートの形状を記憶に残し、あるいは画像データとして残し、あとで振り返って検証する作業。

これだけでも結構な時間と手間を食います。

果たしてその分だけの見返り(儲け)が本当に生まれるのでしょうか。

結論を申し上げると、私の場合には期待したほどの儲けは出ませんでした。

能力が足りないのかも知れません。

あるいは努力が足りないのかも知れません。

原因は不明です。

しかし、費やした労力を考えたら、やらなくて良かったのではないか、と思います。

チャート重視のスクリーニングの難しさ

あくまで私の個人的な経験をもとにお話ししますが、チャートに依存した判断は、

  • 視覚的・直感的に判断するようになる(あるいはし易くなる)。
    → 値動きを把握した「ような」心理になる。
  • あいまいな記憶が残りやすい。
    → 売買の細部、時系列の数値データ各種をあまり覚えていない。

と言う、注意すべき事態が起こり得ます。

少なくとも、私は今まで長きに渡りそうでした。

しかもそのことを見過ごしていました。

一例を挙げると、株価が一旦上がってから下がり、次に直近の高値に近づくチャートについて考えましょう。

その直後に

  1. 上にブレークする場合
  2. ブレーク出来ずに下に行く場合
  3. 「横ヨコ」的に動かない場合

大まかに3種類の場合分けをしたとしましょう。

その全てを画像として残した(覚えようとした)場合、労力に対する効果とはどのくらいなのでしょうか。

実は、その大まかな3種の結果を大別し集計するために、チャートを記憶している必要はありません。

1、2、3の件数を調べ、その数を記録しておけば良いだけです。

問題は、どこまでの範囲の情報を記憶(記録)しておくか、と言うことになります。

言い換えると、どの情報を捨てても構わないのか。

一種の「捨てる技術」なのかも知れません。