仕手株についてまとめました。
激しい値動きが特徴のこの銘柄。
一年のうち随処に現れる最も危険な株。
ただし上手く乗りこなせればその限りではありません。
勝った途端に投入資金比5%の含み損。
そんなリスクは普通にあります。
攻略できれば大儲けできるものの、それは至難の技。
観察だけしておくのが安全です。
仕手株とは何?
仕手株に明確な定義はありません。
巨額の資金をもって株価を動かしつつ暗躍する、フィクサーのような人あるいは集団を俗に「仕手筋」と呼びます。
彼らが手掛ける銘柄が仕手株です。
どの銘柄が仕手株なのか、または今後仕手株になるのか?
一般人には知る由もありません。
神出鬼没、実態不明の仕手筋の手掛ける銘柄ですから。
前もってこの銘柄が仕手株であると判断できない以上、ある一点をもってこの銘柄は仕手系である、と決めざるを得ません。
その一点とは、値動きです。
とんでもない値動きの銘柄
通常の東証一部、大型株であれば、せいぜい一日に数%の値動きしかありません。
何らかの好悪材料が出たことによって、時折り10%やそれ以上動くこともあります。
しかしその程度では仕手株とは呼びません。
仕手株とは一日に10%程度の値動きは当然のこととして、分単位での値動き変動、日ごとの値動き変動のいずれにおいても激しく動く銘柄のことを指します。
誰がそう決めたのか?
その答はわかりませんが、長らく株をやっていれば、それが一般的な理解になっています。
業績と値動きは無関係
大きな値動きには必ずしも根拠はありません。
業績や噴出した材料に応じて値動きが大きく振れる場合もあれば、全くもって原因不明の場合もあります。
この程度の材料でここまで動くか?
そんなケースも少なくありません。
従いまして、材料に応じて値動きの大きさを予測するのは難しいです。
逆に言えば、それを多少なりとも予知できるのであれば、大儲けできます。
値動きだけはあるのですから。
仕手株で儲けられるのか
機会あるところに危険あり
仕手株は短期間あるいは短時間で大きく値が動くため、一日で数%しか動かないいわゆる安定株に比べれば、短時間で利益を出しやすいです。
しかし、短時間で利益を出しやすいと言うことは、見方を変えればあっと言う間に大きな損失を抱える可能性もあります。
まさにリスクとチャンスは背中合わせ。
3日で倍・半額は当たり前の世界
数日で株価が倍、あるいは半額などと言う例はしばしば。
それなら買ってからじっと耐えていれば大きく取れるのではないか?
下がるなら空売りで耐えていれば良いのではないか?
誰しもがそう考えます。
なぜ仕手株で儲けるのが難しいのか?
やられた人は誰でも知っている
一貫して値上がりし続ける、あるいは値下がりし続けるのであれば、まだやりようもあります。
問題は極めて短時間に大きく値が動いてしまうことです。
仕手株のチャートはしばしば、大きく動く形状の中に、極めて短時間においても激しく上下に振れる形状を含んでいます。
これを株用語で「激動のフラクタル構造」と呼びます。
(私が勝手に作った造語。)
フラクタル構造とは
ある形状を拡大してみると、全体と似た構造が含まれているような図形をさします。
例えば、海岸線の構造もフラクタル構造です。
大きなギザギザを拡大しますと、その中に同じくギザギザの形を内包しています。
さらにそのギザギザを拡大していみると、その中にも同様の形状が存在しており、この包含関係は永遠に続くのです。
フラクタル構造は自然界の至る所で見ることができます。
大きな波を調べてみると
大きな波の中には、やはり同じような波が含まれている。
台風の日の大波を見ればわかります。
どんなに波乗りが上手であっても、台風の日の大並みを乗りこなすことはできません。
波に揉まれ藻屑と消えるのは時間の問題であり、絶対にやってはいけないことです。
攻略できれば大儲けは間違いない
そんな仕手株の値動きですから、安易に手を出してよい代物とは到底言えません。
危険と言うより、命がいくつあっても足りないような値動き。
しかし、世の中には不思議なことに仕手株で儲け続ける人がいるらしいのです。
もし仕手株を攻略できるのであれば、極めて短時間で大きな利益を得ることができます。
それを繰り返せばあっと言う間に大儲け。
短期間で億る人と言うのは、そのような人なのでしょう。
間違いありません。
あなたもこの仕手株で儲けてみようと思いますか?