ボロ株の方法

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ボロ株とは通俗的相場用語。

どうにもならない銘柄を総称したものであります。

ク●株とも呼ばれます。

上がりゃしない、普段は誰にも相手にされない株。

これらの株に引っ掛かったら、万年ジリ下げもいいところ。

だいじょぶか?

ぶっつぶれはしないだろうな。

そんな状況が平気で何年も続きます。

しかし、ある時、突如ブチ上がる。

猛然とリバウンドする。

材料があったのか?

なぜ上がったのか?

結論は出ません。

何を隠そう、当方、そんな銘柄が主戦場であります。

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ダメな株がなぜ上がる

突如として吹き上がるアレな株。

なぜ吹き上がったのか、その理由は不明。

材料が出ることもありますが、実態は真偽不明。

相場の奇々怪々であります。

上げの理由は、あえて挙げるならば、以下のようなものです。

下がり切っている

誰にも買われず、相手にされず。

従って、株価は下がり切っています。

だからこそ、それ以上、下げようがない。

上場廃止の危険性すらあります。

しかし、そこに乗ってみる。

そりゃぁおっかないさ。

実際、その企業が今後どうなるかは、言い当てることはできないのであります。

その状態において、意味のわからない、理由なき上昇。

理由なき上昇

そもそも、その企業の調子が悪いからと言って、必ずしも株価が下がるとは決まっていません。

下がるとわかっているなら、空売りをかければ儲かります。

相場と言うものは、空中をさまよう風船のように、上がったり下がったり。

またある時は気まぐれの風によって、吹き上がる場合もあるのであります。

なぜ急に風が吹いたのか?

理由は不明です。

相場においてはこれが普通。

急上昇・爆上げの理由をあえて言うならば、おそらくはその筋のショートカバー。

空売りがたまっている

空売りポジションが解消されることをショートカバーと言います。

冴えない、フラフラと下げていくヤバい株。

であるからこそ、空売りの玉がしっかり仕込まれているものであります。

ショートカバーで株価が上がる場合には、じわじわ上がるのではなく、急騰する感じになります。

相場においては、高値を買い上がると、買い付け単価が上がってしまいます。

ですから、通常は一気にまとめて買うのではなく、少しずつタイミングを見て買って行く場合が多い。

ところが、ショートカバーにおいては、高値を買い上がるような買われ方になります。

いわゆるぶち抜き買いです。

ぶち抜き買い

薄い板をぶち抜いて素っ飛び上げ。

アレな株の謎事象。

ヤバい株は板が薄い。

だからこそぶち抜き買いで素っ飛び上がるのであります。

この正体不明の上昇に上手く乗れば、普通の銘柄では得ることのできない、大きい値幅を得ることができます。

ぶち抜き買いこそ、当方の望むところであります。

ヤバい株のデメリット

安い株と言うものは、それなりの原因があって安くなっています。

ある日突然飛ぶ、すなわち、逝ってしまうこともないとは言えません。

最悪の場合、買った途端に上場廃止。

下手に大量に持ち越すと、そのまま退場もあります。

そこまで行かなくとも、材料も特になく、意味不明に下げる場合もあります。

ハイリスク・ハイリターン。

では、どうすればリスクを避け、リターンだけを得ることができるのでしょうか。

悪材料が出るタイミング

悪材料が出るタイミングには、ある程度のパターンがあります。

よくあるパターンとしては、引け後、15時過ぎ。

もちろん場中や昼休み時間にも、ないとは言えません。

すなわち、日中の時間帯です。

該当銘柄を買った後、日中の下げニュースを食らったらアウト。

と言うことから逆算しまして、悪材料が出にくいタイミングを選ぶとすれば、以下となります。

悪材料が出にくいタイミング

日中以外の時間帯。

すなわち夜。

この時間帯には悪材料が発表される確率がいささか下がります。

もちろん絶対はありません。

ですが、夜9時に何かが発表される確率は高くはないのです。

最近ではラッキーなことにPTSがあります。

ここで買うことにより、いきなり突拍子もない悪材料を食らう確率は若干減ります。

PTSで買い、翌日のザラ場で売るのです。

まさか、深夜に上場廃止が告げられることもないでしょう、そんな算段。

買えない事情

このような算段により、万全を期して買っても、朝方9時前までにとんでもない悪材料が告げられる可能性はゼロではありません。

たとえPTS時間帯で買うと決めても、PTS市場で売り板が出ていなければ買えません。

人気のない低位株・閑散株などの場合には、PTSで売り発注が出ていない、空白の板状況となっていることも少なくありません。

また、PTSが停止されていることもあります。

何らかのIRが発表された場合には、PTSでの売買が停止されます。

そんな買えない事情がありつつも、上がると思うなら夜に買う。

これが一つの方法論です。

狙いは非連動性

ヤバい株の実態は、主に小型株。

いわゆる主力級の銘柄とは違い、出来高は低い。

株価はまちまちであり、ぶち上げている銘柄もあれば、どん底株まで。

多彩なヤバイ系の株が存在しています。

しかし、何を隠そう、値動きよろし。

思わぬ時に動き出す、そこが味噌であります。

全体相場には必ずしも連動しません。

トレードの狙いは、この非連動性にあります。

すなわち、上げている株に乗り、順張り。

あるいは、下げている株のリバウンドを取る。

日経平均が下げても、上がってくれる場合が結構あります。

上がるチャートの傾向

値上がりし続けるアレな株は、日経とは無関係に、グイグイ上げ続ける。

なんでこんなに上がっているのか?

考えても意味はありません。

今、目の前で起こっていることが全て。

これが相場の常であります。

恐ろしい素っ高値の翌日、さらなる暴騰すらあるよ。

そこにそっと乗りたい。

ただし。

いきなりストップ安張り付け、なんてこともなくはない。

リスクを承知で買って行かなければなりません。

選球眼&ストレス。

かっ飛びチャートに求められるものは、これです。

全体相場が下げてこそ

全体相場が下げた時には、さらにどんどん爆下げ。

しかし、ここでヤバイ系の株をあえて狙って行く。

もし翌日に全体相場が下げたとしても、わずかな希望が残るのであります。

なぜなら、買いを入れた時点で、アレな株はあまりに下げている。

大勢の人がぶん投げ、壊滅的な下げチャートとなっている場合が少なくありません。

そこを狙うのであります。

しかし、一筋縄ではいきません。

翌日ストップ安張り付きもあるよ、と。

これがヤバい株の本質です。

無配株の値動き

無配株においては、配当による株価の上げ下げを無視できます。

通常、有配株が減配となったり無配となると、株価は大きく下げます。

ヤバい株では、無配発表による急落を気にしなくてよろしい。

また、配当を当てにして持ち続ける株主もいない。

このおかげで値動きが軽いのです。

投げる人はさっさと投げてしまっているからでしょう。

すなわち、買いを入れる人が少しでも増えれば、株価は急速に上がる。

ただし!

玉を大きくしてはならない

当方、ヤバい系の株のトレードにおいては、玉を大きくしない、これをルールとしております。

相当の確度でイケる、と思った時は別ですが。

そして、損切りを早く行う。

ボーッと株価を見ていてはダメなのであります。

逃げるなら即、逃げなければ。

ワンショット金額が小さければ、逃げる際、ストレスを感じずに済みます。

スムーズにぶん投げられるのです。

ぶん投げ上等であります。

なぜか?

とんでもない大損を、幾度となく繰り返しているからであります。

買った瞬間やられ

買ったらその瞬間、責任を負う。

すなわち、いつ何時、大きくやられるかわからない。

これに対しては身銭を切って望まざるを得ないのが相場であります。

買った瞬間にストップ安、あるいは上場廃止なんてこともありえなくはない。

まことに危険であります。

ですが、うまくやれば、相場が腰折れそうな場合にも、買って行くことができるのです。

なぜなら、相場がもし下げたとしても、ヤバい株は上がるかも知れない。

その希望。

アレな株に希望を託すのであります。

この希望は、痛みと引き換えに得られる、希少なものです。

忍耐と退場

この手法には常に、危険な香りが漂います。

しかし、当方、スイングトレードにおいては、毎回ここを狙います。

チャンスがあるからです。

しっかり買い持ち、上まで引っ張った暁には、デイトレなどでは味わえないトンデモ爆益が待っているのであるからして。

新興株のリバウンドは、ご存じ、爆益の源泉。

底で買って、忍耐の手法。

しかし、この忍耐こそが退場の原因となります。

忍耐すれば儲かるが、忍耐によって滅んでしまう。

これを当方の用語で、相場のアンビバレントと呼びます。

アンビバレントとは、二律背反の心理を意味します。

すなわち、我慢するかな、しないかな?

どうするかな?

相反する感情を胸に抱き、損切りか・買い持ちかを悩み続ける、この状態。

勝敗の境界

勝敗の境界は、どこにあるのでしょうか。

すなわち、損切りをするのか、それとも買い継続か?

この判断のギリギリの瀬戸際。

当方の場合、その答えは、前場の早い段階にあります。

そもそも判断なんか、ついたものではないのであります。

だからこそ、朝9時台のそれも早い段階。

場合によっては寄り付きと同時。

ダメだと思ったらぶん投げる。

経験則上、これが一番コスパがよろしい。

何せ、損した時のやられが大きい。

すなわち、ヤバい株なんざ、朝に損切る。

切ってからの後悔

本日も前場、利確した銘柄がさらにするすると上がりました。

なんだこれ、買い持ってれば爆益じゃないか。

トレードはこのような後悔の連続であります。

しかし、昨日より持ち越していて、薄い含み益。

爆上げすると思って買っているのであります。

であるのに、朝っぱらから残念賞。

そりゃぁ切りますわな。

日々、相場のアンビバレントであります。

なぜ朝方か

相場とは、朝方上がるものであります。

もちろんそうでないこともあります。

しかし、当方の見込んだ銘柄は、朝方上がると確信したものに限っているのです。

にも関わらず、横ヨコ、あるいは下がったのであれば、それは自分の目が曇っていたに過ぎません。

見込み外れは早めに認め、ぶん投げる。

時間稼ぎをしない。

すなわち、タイム・マネジメント。

ザラ場で買い、翌朝下がれば手仕舞う。

これをパターン化しているのであります。

しかし、何度買っても、翌朝下がってしまう。

そんなケースもない訳ではありません。

負けの対処法

しつこい負けが続くとき、大切な事柄があります。

それは、忍耐であります。

負けが込んだ時、ここでこそ、忍耐をする。

含み損に耐えるのではありません。

負けに耐えるのであります。

ぶん投げて、痛みを耐えるのであります。

相場では、判断を先延ばしし、態度を保留し、時間稼ぎをすることがまずい。

一般社会においては、努力と忍耐が是とされるがため、先延ばし・保留・時間稼ぎが普通に行われることがあります。

これが習慣となっている人さえいます。

相場は、その常識とは一線を画した世界であると言えるでしょう。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

残念賞の薄利であります。

相場が下げているので助かっただけマシ。

今月の結果は日次で7勝4敗、トータル勝ち。

まあまあ勝てた月です。

ピンチが一度ありました。

ダブスコのPTSで取っ捕まりナンピン大幅含み損を見たのであります。

爆損するかと思いましたが何とか逃げて利益。

実際、含み損の時に切っていれば爆損でした。

それ以外は普通の月だったように思われます。

トータルで言えば簡単な月だったような。

なぜなら、適度なところでリバウンドが来てしまいます。

殺伐としたものがありません。

本当の下げ相場ならこんなものではありません。

むしろそういう場合の方が警戒するので、取っ捕まることが減り、気が楽なのですが。

10月は取っ捕まることなく楽勝で行きたいところです。

そこそこ買い持ち。