持ち合い相場の手法

この記事は約9分で読めます。

相場なんてものは、儲からない地合いのほうが多い。

どんどん相場が上がれば、より多くの人が儲かります。

しかし、世の中そんなに甘くはありません。

なかなか儲からない、そんな持ち合い相場の内実とは?

スポンサーリンク

持ち合い相場とは

動かない相場。

これを相場用語で、持ち合いと言います。

保ち合い相場と呼ぶ場合もあります。

(別々の企業が互いの株を持ち合う、これは通常、持ち合い相場とは呼びません。)

持ち合い相場のテクニカル

持ち合い相場においては、日足のチャートが三角形を形作る場合が多い。

動かない相場ながら微妙な上下動、そして上にも下にも突き抜けづらい。

結果として、一定期間後には三角形の枠内にチャートが収まるようなことになるのであります。

この三角形は、ある場合は直角三角形のようでもあり、二等辺三角形のようでもあり、不定形の三角形もどきのようでもあります。

なぜこのようなことになるのか?

はっきり言いましょう。

錯覚です。

人間が勝手に三角形の頂点となる個所を探し、三角形に見えると主張するのみ。

ランダムウオークは放っておけば、いずれ、何がしかの図形の中に収まるものであります。

当方に言わせて頂ければ、

  • 三角保ち合い
  • ペナント型
  • アセンディングトライアングル
  • シンメトリカルトライアングル
  • ディセンディングトライアングル
  • フラッグ
  • ウェッジ

のようなチャート用語・形状は、全て人間の思い付きに過ぎず、妄想であり、こじつけです。

そもそも、チャートがその形状になったからと言って、次の値動きを当てられるのでしょうか。

(回答)全く当てられません。

三角保ち合い

チャートが三角形の中に収まっている状態。

ペナント型

三角保ち合いと同じ。

アセンディングトライアングル

上向きの三角形。

上昇傾向の三角形チャート。

シンメトリカルトライアングル

対称的な辺を持つ三角形。

ディセンディングトライアングル

下向きの三角形。

下降傾向の三角形チャート。

フラッグ

旗。

四辺形に近いチャート。

ウェッジ

くさび型。

いずれどれかに当てはまる

相場のカオスは、突き詰めれば、いずれ何らかの形状の中に収まるもの。

なぜ収まるのか?

偶然です。

たまたま、その形状になっているのであります。

その偶然性を取り上げて、だから相場は上に行く、下に行く?

そんなことが言えるのでしょうか。

それは決めつけに過ぎません。

当方の経験則によれば、チャートは一切関係ない。

様々な事情(政策など)によって、そして、多数の相場参加者の判断を経て、結果として相場は方向を決めるに過ぎないのであるからして。

すなわち、結果が出てみないとわからない、相場は動いてみなければ、方向が定まらない類いのモノなのであります。

チャートで当たったとの主張

何を持って当たったと言い張るのか?

そこに科学的根拠はあるのか?

統計的根拠は?

当たったと言い張れば当たったことになる、そんな、まことに怪しい相場の界隈。

チャートで儲かれば誰も苦労はしません。

三角持ち合いの後に相場が上がるか・下がるか?

上がったなら、それは三角持ち合いのおかげなのか?

それを証明できたのですか、あなたは。

と言うのが当方の見解であります。

じゃんけんの前に、手指を陽にかざし、勝ち筋を読もうとする子供。

それとほとんど同じ。

そんな行為が相場で役に立つ訳がありません。

持ち合いの後に大きく動く?

持ち合い相場の後に相場が大きく動く。

上か下かは知らないが、グイグイ来る。

これも相場の迷信であります。

動かない相場の後に、多少相場が動く。

これは当たり前のこと。

なぜなら、今まで動いていなかったのだから、そりゃあ、直後に多少は動くわな。

そんなこと、最初からわかっていることなのであります。

わかっているのに、なぜ儲からないのか?

(答)いつ動き出すかわからないからです。

地震が来るのはわかる。

問題は

  • いつ
  • どこで

来るのかがわからない。

だから皆困っているのです。

相場で言えば、

  • いつ持ち合い相場が終わり
  • どちらの方向に動き出すのか

この2点が全くわからない。

わかれば大儲けをすることができます。

なぜわからないのか?

それは、あらゆることを織り込んだ結果、相場参加者全員が判断を下した後、ようやく値動きが定まるからです。

結果が出るまでわからない、これが相場の本質であると言うことになります。

解決策はないのか

結果が出るまでわからず、カオスな値動きに翻弄される、それが相場であります。

しかし、これでは利益が出ないではありませんか。

何か良い解決策はないものか?

その策は、結果が出てから動く、と言うこと。

動かない相場が動き出したと判断した時点で、買いを入れるのであります。

持ち合いが破られ、相場が解き放たれた瞬間。

グイグイ来る銘柄が現れるものであります。

そこに乗りたい。

どうやってそれを見つければよいのか?

目を皿のようにして観察するのです。

いわば、待ちの姿勢。

キター!

と言う瞬間を掴むこと。

これが持ち合い相場の攻略法、そのものであります。

三角持ち合いでどうするか

すなわち、ペナント型の相場。

三角形のチャート形状から、そう呼ばれることもある、三角持ち合い。

日足チャートに線を引き、思わず足が出かねない、このトライアングル相場をどう切り抜ければ良いのか。

当方の結論は以下であります。

狙い目

三角持ち合いは買いか・売りか?

相場において、これは永遠の謎であります。

そして、当方、三角持ち合いでドカンと儲かった試しなし。

たいていの場合、疑心暗鬼となり、右往左往した挙句、勝ったり負けたり。

あるいは損失。

従って、当方、今では三角持ち合いに興味なし。

持ち合い相場など、かなぐり捨てた。

ボックス相場も同様です。

しかし、以下のことは経験則上、言えます。

持ち合いをブレイクアウトした後は、注目に値する、と言うことです。

相場は、ここからぶち上げをかましてくれるかも知れないのです。

当方、つねに頑強な上げ銘柄を探し、飛び乗る派であります。

持ち合いの疲弊

持ち合い相場では、多くの人が根負けをします。

たとえ、トレード巧者がここで利益を出したとて、それはギリギリの戦いに勝ったのみ。

一瞬の隙をついて、運良く勝てただけなのであります。

そして、その一握りのトレード巧者を除き、多くの人がじわじわとやられる。

やられた挙句にポジションを外しては、お手上げになる。

この時、不思議な現象が発生することがあります。

今まで持ち合っていた相場が、一気に一方向に振れ始める。

上か下か?

それは前もって誰にもわかりません。

ただし、頑強に上にブレイクし始めたと見るや否や、そこに乗っかる。

当方今や、常に、いつどんな時でも、このブレイクアウトの瞬間を目を皿のようにして探し、乗っかる手法なのであります。

熟成期間

三角持ち合いとは、ブレイクアウト前の熟成期間に過ぎません。

もっと言えば、実は、世の中のありとあらゆる事象が、この三角持ち合いに過ぎない。

これが当方の持論であります。

世の全てがこの状態であるに過ぎない。

であるのに、なぜ三角持ち合いなどと言う言葉が存在するのか。

はっきり言いましょう。

人は、意味のわからない、カオスな状況に名前をつけたがるのです。

カオスをカオスと命名し、定義づけることによって、その実態は解明できないまま、わかったような気になる。

なぜなら、どっちにいくのかわからないのでしょう?

そして、わからないままに時間だけが過ぎていく。

下手をすると、この状態がいつまでも続くことさえあります。

しかるに三角持ち合いなど、相手にすべきではないのであります。

目の前の事象の99%が三角持ち合いであるのだからして。

そして、今そこにあるのは、理由なき熟成期間。

熟成期間が何十年も続いたらどうするのですか、と言うお話。

その可能性、無きにしもあらずですよ、と。

これが世に言う、相場のヴィンテージワイン現象であります。

持ち合いの結論

ヴィンテージワインなど、いらない。

あんなものは値段の割に、たいしておいしくないものであります。

言っちゃぁ悪いが、土の味がしたよ。

にも関わらず、いつ終わるともわからない、グダグダな状況。

樽に寝かせる何十年につき合いたいと思いますか?

当方は、勘弁であります。

当方にできることと言えば、

  • その熟成期間から抜け出し
  • 頭角をあらわし
  • 騰勢を深め始めた

そんな相場についていくことのみ。

ヴィンテージワインの中から、選りすぐりの一品だけを買えたら、それで十分であります。

そんなワインが存在するのであれば、のお話ですが。

誰がグダグダなチャートに罫線を引き、下手をすれば腐ったような相場につき合いたいでしょうか。

もう十分だ。

十分損をしてきたんだ。

時間を浪費し、無駄な労力をつぎ込み、疲弊し続けてきたのであります。

であるならば、卒業しましょう。

グダグダと言う名のヴィンテージ相場を。

持ち合いの夜明け

そして、有望株を手にして、この持ち合い相場を卒業できた時、初めて希望の光が見えてくるのです。

グダグダ相場に終止符を打ち、一歩踏み出す。

その瞬間がやってくるのであります。

実に、寿命の切れる前に、その時が来ることを祈るばかりであります。

そして、さらにはっきりと、ここで言いたい。

チャートのスクイーズ(上下の値幅が徐々に狭まること)に意味なんぞありません。

意味はないのだけれど、意味がありそうに見えるので、お話のネタにする。

いわば、スクイーズは相場師の講演ネタであります。

ストーリーテラーの恰好のレパートリーなのであります。

当方、その物語を否定するところのものではありません。

物語のあらすじは、実に面白いものでありましょう。

おカネを払って、その物語に聞き入るのもわるくはないのかも知れない。

しかし、そうではなくて、物語は物語、現実は現実。

その区別を冷徹に行う必要があるのであります。

持ち合いに翻弄され、時間を浪費する。

そうなりたくなければ、グダグダ相場と決別せよと。

そして、ただ頑強に上がる銘柄を買えばよろし。

これが相場における、普遍の真実であります。

三角持ち合いなんぞ、◯◯食らえだ。

さあ、ひたすらぶち上がる株を探そうではありませんか。

本日の結果

ノートレ。

チャンス待ち。

例年、年初はこんな感じ。

無理に入ってもやられるだけ。

億トレはまだ集合してない。

たぶんまだスキー場。

早くもどってこいよ。

ノーポジ引け。