サラリーマンにおすすめと言えば長期投資。
しかし、いかんせん何十年も株を持たなければなりません。
会社員に株の短期投資は無理でしょうか。
1つの方法として、スマホから休憩時間に発注を出すやり方があります。
仕事に影響があると良くありませんので、注意すべき手法です。
株式投資のジレンマ
株と言うものは不思議なもの。
時間的優位性のある人には資金がなく、資金がある人には時間的優位性がない等と言うことが往々にしてあります。
株の時間的優位性とは
もしあなたが40年以上の長期に渡って、株におカネを入れたままにできるなら、利益をしっかり出せる可能性は上がります。
その株が上場廃止にならない限り、40年後には株価上がっている可能性が高いです。
しかもその間、配当を得ることができます。
もちろん絶対にそうなるとは断言できません。
しかし、ある程度銘柄を分散させることによって、上場廃止や暴落のリスクを軽減できます。
長期投資には、時間を見方につけると言う優位性があります。
少ない資金で分散投資をする方法
長期の分散投資に優位性があることがわかっているにも関わらず、それが出来る若い世代には、資金がない場合が多いです。
20代あるいは30代であれば、30~40年の長期投資も不可能ではありません。
しかし、いかんせん分散するだけの資金がなければ無理。
ただし、工夫さえすれば少ない資金でも分散をすることはできます。
端株(はかぶ)を買う方法などです。
サラリーマンが株の短期投資?
既に株をやらないまま40歳以上になってしまっている場合、長期投資は難しくなります。
次の世代にバトンタッチ(相続)するつもりなら話は別ですが…。
そこで出て来るのが株の短期投資。
デイトレードや一泊二日のスイングトレードです。
私はサラリーマンをしながら、一泊二日のスイングトレードを普通にやっていました。
ただし、必ずしもおすすめできるやり方ではありません。
トイレ・トレーダーの出現
当時、スマホはまだなく、折りたたみ式のガラケーの時代でした。
それでも、ガラケーからインターネットに接続できるようにはなっていました。
2005年~2011年くらいの時期です。
この頃、気軽に株のトレードが出来るようになったため、昼休みなどに発注を出す人も出始めました。
私も昼休みに外出し、コーヒーショップなどでポチポチとケータイをいじっている事もありました。
しかし、思わず熱中して小さな画面を見ていたら、後ろに静かに知り合いが立っていたこともあり、落ち着きません。
これを経て、世に「トイレトレーダー」が発祥することとなりました。
株雑誌やテレビのニュースで「トイレトレーダー」の話が取り上げられるようになったのです。
トイレ・トレーダー流行 → トイレーダーへ
いつの間にかトイレトレーダーの名称は、トイレーダーへと変遷していました。
2000年初頭のITバブルや、2003年から2006年にかけての新興市場活況、そしてライブドアショック。
それらを経て、ネットを介した株式投資が広まりつつありました。
トイレーダーの手法
他の人がどんなやり方をしていたのかは知りません。
私がやっていた方法をご紹介しましょう。
- 前の晩にある程度の銘柄を絞り込み、モバイル用の株ツールに銘柄を登録する。
- 昼休みにこの登録銘柄を見て、「引け指し」の買い発注(指値)を出しておく。
そうすると、その日の午後3時(大引け)に、指値価格より下で引けた銘柄を買うことができます。
買いの指値をたくさん出しておくことも可能。
翌日うまく値が上がれば、ラッキー。
トイレーダーはおすすめできない
私の場合、そのような株取引をしながらリーマンショックや東日本大震災も経験しました。
余計なストレスを抱える日も多かったです。
ただし、仕事には影響しませんでした。
昼に発注を出した後には、夜まで株のことなど忘れていましたので。
今思えば、少額ずつ長期の分散投資だけをしたほうが良かったような気もします。
しかし、その期間を経て、相場の知識を頭に入れることができました。
興味深く株式投資を続けることができたのです。
トイレーダーになるかならないかは、あなた次第です。