換気扇の交換を面倒だとお思いですか?
古い換気扇はすぐ交換したほうが良いです。
費用も安く、手間もさほどかかりません。
冷房使用前に補助的に使えば、電気代の節約にも寄与します。
何を隠そう私も面倒臭がって手をつけていませんでした。
交換時間5分、費用4500円。
換気扇の種類について
以下は、屋外に面する壁に取りつける、プロペラ状の羽根がついた一般換気扇についてのお話です。
「レンジフード」の場合には、別の対応が必要です。
(レンジフードとは、ダクトを介し排気するシステムで、最近の新しいマンションなどによくあるものです。)
また、浴室の換気扇、トイレの換気扇も別の対応が必要である場合がありますので、ご注意ください。
換気扇の空調効果で暑さ対策に寄与する
冷房の補助として換気扇を使う
真夏の最も暑い時期にいくら扇風機の回転数を上げても、それほど涼しくはなりません。
部屋の換気扇についても同様で、ある程度以上、気温が高ければいくら換気扇を回しても、室温はあまり低くはならないのです。
冷房を使わない限りは。
ただし、冷房を使う際の補助としては、意味があります。
例えば、冷房未使用の場合で、室内温度が34℃、外気が30℃などと言う状況は夏に向けて多くなります。
その場合、換気扇で室温を外気温に近づけることは可能です。
その後に冷房を使えば、冷房効果の補助になり、電気代も節約できる訳です。
電化製品の放熱エネルギー
室内は、冷蔵庫や炊飯器、テレビ、パソコンなど、多くの電化製品の発熱がありますので、室温は上がる一方です。
もちろん、マルチモニター(複数モニター)の環境でPCをガンガン使用していると、モニター1台の時と比べ、室温の上昇はより激しくなります。
モニターの裏面を手で触れてみてください。
体温より高いです。と言うことは、少なくとも37℃以上はある訳です。
PC内部のCPUやグラフィックボード(グラボ)の温度は、手でさわれないほど上がることがあります。
それを緩和するために部品にファンが使われている訳です。
これらの電化製品の放熱する分と人間自体が体から発する熱の総和は相当なものになるため、室内の温まった空気を屋外に排気することは冷却効率において相応の効果があり、冷房代の節約にも寄与することになります。
古びた換気扇の交換を面倒がる
以前より、いかにも古い換気扇が私は気になっていました。
PCのCPU周り、ファン周りの掃除をした際に、思わず部屋の換気扇に目が行く。
ところが、長きに渡って換気扇は交換したことがありません。
これ、業者に頼んだら何十万円も取られるんじゃないか?なんて気遅れしていました。
ところが、実際に自分で交換して見たら、あら簡単。
5分で終わりました。
(換気扇を箱から出したり、いろいろな準備を含めれば30分位?)
費用も驚くほど安い。
換気扇の性能も上がっているのか、プロペラの送風能力も高い感じ。
それでいて静かですし、交換せずに放置していたことを後悔しました。
何より、古い換気扇は、場合によっては発火の危険性もあり得るとのことです。
耐用年数を過ぎている、あるいは見た目の劣化が激しく思える場合には、すぐに交換したほうが良いと思います。
キッチン近くの換気扇であれば、油汚れが配線に付着し、油分が配線の被覆内部にまで染みこんでしまっている場合があります。
換気扇の交換に必要な費用
購入した換気扇の価格:4,500円程度(国内大手家電メーカー製、ネット通販)
その他にかかった費用:なし
(換気扇と壁の間に組み込む枠も市販されていますが、なくても問題ありませんでした。)
換気扇の交換で最も重要なのは“壁開口部サイズ”
換気扇のサイズについては、下記をご参考の上、自己責任で良くお調べになってください。
サイズを間違うと、買った換気扇が無駄になってしまいます。
- 壁開口部サイズ
- 羽根径
- 本体外形サイズ
必須の確認事項は、1の「壁開口部サイズ」です。
「壁開口部サイズ」とは、壁に開いている正方形の穴のサイズ(一辺の“内のり”)のことです。
通常は正方形の一辺が25cm、30cmのどちらか。
これが合わないと換気扇をはめ込むことができません。
実際の壁の開口部を計測し、換気扇のスペック表の壁開口部サイズをつき合わせ、合致しているかご確認ください。
2と3は、1が決まった後の二次的な要素なので、気にしなくても大丈夫です。
壁の厚さについては、10~15cm前後の普通の壁であれば問題ありません。
換気扇のほうで融通が効くようになっています。
(壁の厚さが換気扇より厚ければ、外壁から室内側に換気扇が引っ込む形になり、壁が薄ければ換気扇が外側に飛び出す形になる可能性はありますが問題なし。)
キッチン近くの換気扇交換の場合のDIY所要時間
換気扇の説明書を読了:1分
交換作業:5分
換気扇の箱出し・準備・そうじなど:30分くらい(交換作業の前後合わせて)
換気扇は通常、室内側からパカッとはめ込む形状になっていて、室外側に抜け落ちることはありません。
壁の穴にハマった換気扇は、壁の厚み(10~15cm程度?)の上に乗っかっている状態です。
そのままでは大きな地震などによって室内側に落ちてしまうこともあり得るため、換気扇上部に2本、垂直上方向きのネジがあり、そのネジでつっかえ棒のように上に押し付ける格好で固定します。
(製品によって多少の違いがあるかも知れませんが、古い換気扇も違うメーカーだったにも関わらず、同じ仕様でした。)
さらに強力に固定する場合には、換気扇下部中央の1本の木ネジで、壁に打ち込むような方法で固定します。
(私は壁にネジ穴が開くのが嫌なので、木ネジは使用していませんが無問題です。)
ホームセンターで購入できるなら早い
私はネット通販で換気扇を購入しましたが、到着までに1週間程度時間がかかりました。
おそらく、換気扇の在庫数を少なくしておいて、発注が来てから納品するシステムなのかも知れません。
お急ぎなら、予めネットで換気扇の型番を調べ、候補をいくつか上げておき、ホームセンターで同じものがあったら買うと早いと思います。
換気扇交換後、どうなったか
暑いと思った際に30分ほど換気扇を回し、ある程度排気して、それもで暑い場合に冷房をつけるようになりました。
30分以上換気扇を回していると、それだけで室温が低くなるのが実感できます。
今までは換気扇が古く、音もうるさかったため、そんな考えはあまりありませんでした。
使うのはキッチンで料理をしている時だけ。
動かしている換気扇がキッチンの一カ所しかなくとも、排気されたエアーの分は他から吸気されますので、室内の空気はいずれ入れ替わることになります。
別の部屋の窓でも、開けてさえいれば吸気され、家の広さにもよりますが30分程度でそこそこの空気が入れ替わるはずです。
ただし、真夏の場合はその30分も我慢できないので、すぐに冷房をかけると思いますが。
微妙に暑い時期には、換気扇による換気が役に立っています。