屑プットとは、ファープット。
価格が安い、株で言えば超低位株のようなものです。
このファープットを買い続ける方法とは、どのようなものか?
当方の思いは以下のようなものであります。
225オプションの捉え方
225オプションは、初心者には難しい。
しかし、株取引からイメージをつなげると入りやすいと言えます。
その上で全体相場との関係を意識しつつ、細かい知識・用語を覚えていく必要があります。
直観でとらえる
当方が225オプションの口座を開いたのは、株の初心者時代。
そして、本を2~3冊読んだものの、手を付けずにいました。
インザマネー、ストラングル、セータとか、用語が多い。
相場と言うものは、用語を理解し、全体のシステムを概略的に理解しただけでは、うまく取引はできません。
実際の値動き、全体相場との関係など、ある程度、直感的に理解する必要があります。
それが第一歩となります。
オプションのリスク
当方がオプションを実際にやろうと思ったきっかけ、それはオプションの口座を「買い限定」で開けることが分かったからです。
(証券会社によります。)
株、為替、オプション、どの分野でも「売り」には損失無限大のリスクがあります。
すなわち、売りで食らうのは避けたい。
オプションでは、似たような表示の項目が多いため、勘違いや誤発注が起こりやすくなります。
項目の勘違い・誤発注
例えば、株なら「トヨタ自動車」、「日産自動車」の項目を間違えることは、通常、あまりありません。
しかし「7203」「7201」と言うコードだけを見て売買していたら、そのうち双方を混同する勘違いや誤発注が起こるでしょう。
225オプションの場合、2204c26375、2204p26875、のように、表示が紛らわしい。
22は2022年を、04は4月限を、cはCall、pはPutを、後半の5桁が日経先物の価格を意味します。
まあ最初はピンと来ませんなぁ。
空売りの難しさ
値動きが大きくなることがあるため、オプションでの空売りのリスクは株より大きい。
ただし、値動きが必ず大きくなる訳ではありません。
先物が動かなければ、あまり動きません。
株の場合
空売りの難しさは、チャートを上下反転させて見ることができないことにあります。
証券会社の株ツールに、チャートの上下反転機能はないことが多い。
それが気軽に見られるようになると、心理的に違って来ます。
それ以外では、空売り料(手数料)、逆日歩の問題があります。
オプションの場合
225オプションを売買するようになると、株と違い、売りのほうが儲けやすいことに気づきます。
腐りが入るからです。
タイム・ディケイ。
そのおかげで実際に儲けやすい。
しかし、たまに大きく逆に動かれると大損するリスクがあります。
それも、とんでもない大損になる場合があるのであります。
225オプションの板表示
225オプションの板表示は株と似ています。
屑オプションなら、比較的閑散な低位株の板に近い。
損する確率も、低位株でデイをする場合と同じ程度くらいか。
低位株と違うのは、日経先物と連動性があること、取引の期限(取引最終日)があること、タイム・ディケイがあること等です。
株には「横ヨコ」と言う状態があります。
しかしオプションの場合、コールでもプットでも「日経横ヨコ」イコール徐々に値下がり、と言うことになります。
しかもオプションの最終日に近づくにつれ、値下がりの度合いが大きくなっていきます。
もちろん、先物が上がれば、コールも値上りする、「跳ね上がり現象」の可能性も。
先物とは別個にオプションの値が動く要因もあります。
誰かが連続的に買いを入れたら、先物など全く無視して値が上がります。
一時的ですが。
特に屑プットの場合、板が薄く、出来高もあまりないので、妙に「強い」、「弱い」と言うことがあります。
個人の売買が板に反映されることがある、と言うことです。
需給要因で動く
先物に連動する訳だから、強いも弱いもない、機械的に連動する、そんなふうに思っていると大間違い。
株に近い側面が少なからずあります。
それから、必ずしも先物に値動きが連動していると言う訳でもありません。
オプションの最終日までには修正されることが多いですが。
例えば、日経先物が20400円から20570円くらいまで、170円上がった場合、屑コールはたいして値上りしませんでした。
その後、再び20400円まで下げてからまた先物が上がった際には、今度は値上がり。
何でそんなに気まぐれなのか、と。
つまり、株と同じく、買いの手がどのくらい入るかによって、様相が一変します。
出来高が薄い深夜、板を2~3枚買って値が上がったら、そのままになったこともあります。
先物本体のように株やETF、その他との間で大量の裁定取引が入るようになれば、先物との連動性はより強くなるでしょう。
しかし、屑オプは出来高が薄すぎるため、一時的に値が動いてしまうことも普通にある、と言う訳です。
オプションに望むこと
出来高はもっと増えたほうがやり易くなるでしょう。
参加者がもっと増えた方がよろしい。
特に屑オプション(値段が1~30円くらいのもの)については。
損切ろうと思ったら、いきなり板が2~3段分くらい消えてしまい、投げるに投げられないと言う経験をしたことがあります。
低位株に似ている訳ですから、下手な売買をガチャガチャやると、あっと言う間に損失が積みあがってしまいます。
1円のパーセンテージが大きいですから。
30円で買って、すぐ降りても1円抜かれる、なんてことも。
株や日経先物に慣れていない方は、手を出さない方が無難。
ただし、知識を仕入れておいて損はなく、それどころか、相場を理解するのに非常に役立つ投資対象と言えます。
タイムディケイの心
オプションは先物や現物株と違い、腐りという難しさが加わります。
タイムディケイ。
ヘッジ戦略としては、先物との組合わせが必要になります。
日経先物が横ヨコだと、オプション買いの価値は(コール・プットともに)下がります。
日経先物が動かないのなら、売りでないとやりにくい。
急騰・急落か、横ヨコかを予め当てる必要があります。
横ヨコのままで推移するなら、オプションの買いは手仕舞いしたほうがよろしい。
激しい急騰・急落の際には、オプション買い。
ボラティリティが上がった場合には、急騰・急落を繰り返すため、方向を当てるのが難しくなります。
ケース・バイ・ケースによって、頭を切り替え、トレード方針を変更する必要があります。
タイムディケイの相殺
急激な上昇相場ならコール。
急激な下落相場ならプット。
じわじわ動く相場だったらオプション買いは適しません。
裸でオプションを売買するなら、まず第一に急騰・急落なのか、じわじわなのかを正確に当てる必要があります。
まあ難しいですわな。
これに対し、先物の場合はジワジワでも、思惑通りに動けば利が乗ります。
上手く先物や現物とオプションを組み合わせ、腐りを相殺する必要がある、と言うことです。
買い放置は難しい
日経が大陰線となり、プットをがっつり買い持っていた人は一夜にして大儲け。
この値動きは株や先物とは比べ物になりません。
しかし、オプション買いの腐りは厳しい。
いずれは腐って0円になることが多いのであります。
相場があまり動かないのであれば、現物株、あるいは先物のほうが圧倒的にやり易い。
現物株・先物は買い放置ができますから。
オプションで買い放置をするためには、先物やプット・コールの買い・売り合成など、複雑なやり方が必要になってきます。
買い放置と言っても、オプションには期限がありますし。
オプションの攻略法
日経のチャートがじわじわ上がって来る場合。
この時のコール買いの腐りは、体感しないとわかりません。
何ともイヤな、時間との戦い。
オプションの特徴は、時間との戦いにあります。
現物株にはない難しさです。
時間制限の難しさ。
そして場合によっては複雑な合成ポジション。
しかし、ポジションが複雑になればなるほど、利益は薄くなることが多い。
手数料がかかりますので。
その点をオプション買いの値動きの大きさで上手くカバーしなくてはなりません。
コスト計算の重要性
屑オプ買いで勝負し続ける手法もあります。
掛け捨て保険的な手法。
ただし、これをいつもやっていると、掛け捨てのコストがかさんでしまいます。
そもそも生命保険や自動車保険は割高です。
家、車、その次くらい?
スマホ代よりは高いのでは?
分割払いですと、あまり気にならなくなりますが、それは錯覚。
割高なものを分割しているだけです。
コストとの戦い、それが屑オプ買いの手法と言ってよろしい。
日経225オプションの要点
日経225オプションとは
日経平均の変動により上下する金融派生商品の一つです。
先物との違いは、
- 少額資金でも取引可能であること
- 値動きが大きいこと
- タイム・ディケイがあること
などです。
オプションには、コールとプットがあります。
コールオプションとは
指数の上昇にともない価格が上がります。
プットオプションとは
指数の下落にともない価格が上がります。
オプション(コール or プット)の買い
オプションの買いでの最大損失は、買った価格がゼロになるだけです。
しかし、タイムディケイと言って、時間とともに価格が下がる傾向があります。
オプション(コール or プット)の売り
オプションはタイムディケイにより価格が下がる傾向。
通常は空売りのほうが利益が出やすい。
しかし、値動きが大きく、売りは損失が無限大となるリスク。
万一を考えると初心者は避けるべき対象。
オプションデイトレの取引手法
プット・コールを単体でトレードするなら、株のデイトレードに近い。
しかし、近いようで全く別物。
難易度は高いと言えます。
しかし、使いこなせれば鬼に金棒です。
深夜の屑オプ・デイ
コールを外したり、プットを買ったり、一転コール買ったり。
何度も繰り返してしまうことがあります。
「ダウ、崩れるでしょ。」
そんな雰囲気にもかかわらず、なかなか崩れない、そんな時は多い。
何度も下手な売買を繰り返していると、あっと言う間に大損してしまいます。
そうなると、何とかして取り返そうという話になります。
予測は不可能
何度も行ったり来たりを繰り返して、思いとは逆に動くことも多い。
そんな時、厚めにオプションを買い持ち中。
本当に困った。
結局は運に違いないのであります。
結局、逆に行かれたら損切り。
行って来いを繰り返されると、オプ買いはアウトです。
たちまち腐ってきます。
すなわち値下がり。
屑オプの御法度
前日の大引け、コール・プットの双方の買いポジション。
決めたらそれを貫徹しなければなりません。
それを忘れてしまうことが多い。
屑コール・屑プットは損切りが非常にやりにくいです(特に深夜12時以降)。
買ってすぐ同値で降りることも難しい。
1円は必ず引かれる感じです。
しかも屑と言うだけあって板が薄く、深夜12時を過ぎると板が飛んでいることが多い。
そんなとき、平気で5円抜かれます。
コールとプットを間違える誤発注も。
深夜は感覚がおかしくなるのであるからして。
板が薄くて、いきなり爆損もあるよ、と。
深夜2時・3時の板飛び、25円のうちの2~3円、平気で抜かれ。
やられの率は株よりひどい。
株とは違ったコツがある
平気で株の何倍もやられます。
これを繰り返してはマズイ。
低位のアレな株でデイトレしたほうが、手数料が安い分マシ。
低位のアレな株は、出来高が盛り上がっている銘柄に入ることが多い。
ですので、出来高があるだけさらにマシ。
深夜の屑オプは、板スカスカ。
しかし、株に手を出す前に、オプションをマスターしておくのもよろしい。
そこから株に行くのです。
オプションの知識と経験で、全体相場と値動きの関係性がしっかり頭に入ることでしょう。
資金を入れずに、投資のキモを頭に叩き込むのです。
実際に資金をぶち込むのは、なるべく後回しにしたほうがよろしいと、そういう訳であります。
屑プットのありがちな例
買い持ちの個別株3銘柄のうち、2銘柄はギャップダウン。
1銘柄が大幅ギャップアップ。
完全なラッキーパンチ。
この1銘柄がトータルで寄与してプラス。
屑プット買いは、早々に薄利で降り。
当方、股裂きがコワくて、早降りになりがち。
日経レバの空売り、これも利益は出ますが。
しかしギャップダウンの幅が小さく、たいした利益にはなりません。
それでも前日に損した分の半分位は取り戻せることが多く、まあまあですか。
屑オプションを買い続ければ
「◯◯です。とは言え、××ですが…。」
と断り書きを入れる癖。
人間、あまりに思い通りにいかないと、予防線を張る癖がついてしまいます。
すなわち、相場で言えば、ヘッジを掛ける行為。
ヘッジと言うと格好良いですが、何とか爆損を避けたい、そんな「逃げ」の姿勢。
そんなことでは、たいして儲かりやしないのです。
ヘッジ玉で大儲け?
ほとんど無理ですな。
プット買いを厚く持っていたら大儲け、なんてことも、あるにはあります。
しかし、逆に動かれたら大損です。
厚くなんてとても持てません。
やはり片張りで利益を出せる人が一番強い。
保険をいくら厚く掛けても、経費負けするだけ。
それは逃げの人生に他ならないのであります。
仕方ないので、シンプルに屑プットを買い続ける。
掛け捨て保険手法。
チャンスがない
日経平均が爆下げする時は、後場に大崩れすることが多い。
または、最初から爆下げしていて、そのまま後場も横ヨコ。
そうなりそうだなと思ったら、トレードを控えておく。
インした途端に、全体相場が大暴落なんてこともあります。
しかし、大暴落はチャンス。
そう思って、日経平均とグロース指数を見ていますが、なかなかチャンスはやってこない。
そんなことが多いです。
相場のスカイダイバー
爆下げ相場はスカイ・ダイビング。
落下中、自らをコントロールできなければ単なる墜落と同じ。
そして、先行きが読めない、そんな時はノーポジ。
あるいは、日経レバ売り・屑プット買いの新興株買いポジ、そんなことが多い。
後は野となれ山となれ。
今後も、当方、屑プットは買い続けるのではないでしょうか。
一撃の大儲けを目指して。
さて、本日の結果は、スイング勝ち。
米国相場が下げ、ある程度覚悟していましたが、持ち株は結構強かった。
もう少し耐えていれば厚い利益も可能でした。
そこは持ち前の早降りで、薄利。
ちっとも儲かりゃしません。
ガツンと行きたいなぁ。
新興株の出来高は急に下がりました。
上がっている銘柄も少ない。
上がっているとしても、既にストップ高につけてしまっているような銘柄が多い。
日経はじわじわ下げつつ、動くような動かないような。
これはダメ相場の特徴です。
どうにもあかん。
しかし、三菱車はなぜ上げているのか。
ノーポジ引け、オプションもなし。