短期売買と信用評価損益率

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短期売買と信用評価損益率についての私の見方まとめ。

結論から言いますと、相場の一寸先は闇。

どんな数値データがあろうとも、相場がどちらに動くかを言い当てることは難しい。

しかし利益を得るためには確率的な行動を取る必要あり。

はたして注目すべきは何?

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日経平均の下げより大切なこと

日経平均株価の日足チャートは、25日移動平均線からの乖離率が概ね-8%程度。

ここ数年、上げ相場が続いた中では珍しいことです。

とは言え、このくらいの日本株の下げはたまにあることで、それほどひどい下げと言う訳ではありません。

このくらいの下げでも持ち株の含み損に驚いてしまい、思わずナンピン買いをしたこともありますが…。

問題は、マザーズ指数。

小型株はもともと値動きが大きいです。

マザーズ指数がこれだけ下がると言うことは、小型株の中長期で投資している人がとんでもない含み損を抱えているかも知れないと言うことです。

信用評価損益率がまずいことに…

個人投資家がどのくらい追い込まれているかは、信用評価損益率を見れば大体わかります。

この信用評価損益率は、東証発表の数値から毎週の分を計算した結果を日経新聞が公表しています。

信用評価損益率とは

信用取引で買い持ちしている人の損失状況を数値化した指標です。

分子/分母で言えば、分子に「評価損益額」、分母に「信用建玉の残高(買建)」を入れて計算し、百分率としたものです。

指標から株価の予想をどうとらえるか

指標を見て何らかの判断を下す時には、その指標の振れ幅を見ることが大切になってきます。

あらゆる指標はたいていの場合、一定の範囲を行ったり来たりします。

例えば、1日の平均気温のグラフを見れば、東京であれば1月に3℃くらい、8月に26℃くらいをつけます。

もちろん東京では、真夏には瞬間的に35℃を超えることもありますが、夜には気温が下がるため、平均すると26℃くらいになります。

冬も同じく、0℃以下の下げも普通にあります。

そして、1日の平均気温を折れ線グラフ化すると、1年間と言う周期で、この3℃と26℃の間を行ったり来たりしています。

通常はおおむね下限3℃、上限26℃のバンド内の往復となります。

指標はあくまで“平均”

株価に関する指標も同様で、あくまで平均的な意味を含む数値であるため、あまり細かい動きや、指標の定義(計算方法)がどうであるかは、私の場合あまり気にしません。

今回の信用評価損益率で言えば、現在のところ-10%程度であり、このくらいの水準ではさほどの大きな下落とは言いにくいです。

とは言え、マザーズ指数は大きく下振れしています。

と言うことは、個人投資家がかなり損を出している、あるいは含み損を抱えていると予想できます。

もう一つの信用評価損益率

日経新聞が公表する信用評価損益率とは別に、各証券会社が公表する証券会社別の信用評価損益率と言うものがあります。

これは、その証券会社で売買する個人投資家などの損益の状態を示すものと考えても差し支えないです。

この証券会社ごとの指標の振れ幅を見れば、個人投資家の心理状態を概ね把握することができます。

グラフ化した時に、一定の“バンド” 内を行ったり来たりする傾向。

つまり、その下限で株を買うことができれば、儲けることができるかも知れません。

信用評価損益率と短期売買

私の場合は、実はこの信用評価損益率はあくまで参考事項としており、ずっと数値を追いかけると言うことはやっていません。

それは私が短期売買をメインにするようになり、瞬間風速的にはこのような指標とは無関係に全体相場が下落したり、上昇したりすることを体験しているからです。

例えば、リーマンショックの時には、この信用評価損益率は下限に近い位置にあることも少なくなかったです。

しかし、下限にあるからと言って株が戻り始めるかと言うと、必ずしもそんなことはありませんでした。

むしろ、そこから信じられないくらい下がる時もありました。

中長期でトレードする人はともかく、極めて短期で決済をするタイプの売買においては、あくまで参考にしかならないという判断です。

「相場は相場に聞く」の意味

このように、あまりに何らかの指標に神経質になっても、相場を相場に聞く姿勢からは離れてしまい、思わぬ全体相場の下落を食らうこともあり得ます。

例えば、本日の相場状況を見ますと、確かに日経平均は下げているものの、ここ数日ではじわじわとした下落傾向です。

その中でマザーズ指数がキツイ下げになっている状況。

このままじわじわ株価が戻す可能性もありますが、さらなる日経平均の下げが来れば、もっとひどいことになる可能性もゼロをとは言えません。

結局のところ、明日どうなるかは全くわからない状態。

相場とは毎度のことながらこのようなもの。

むしろ、相場が行き過ぎてクラッシュすることに備えるほうが安全かも知れません。

(そんなことを言っていると、グングン株価が戻したりしますが。)

本日のトレード結果及びポジション

このような相場判断のもと、ここのところデイトレードで爆損続きであることも考え、デイトレには一切手を出さずに様子見。

新興市場の株では、壊滅的に下げている銘柄も散見されるとは言え、これで下げ止まったとはとても言えない状況です。

主力の日本株も、大陰線が出て出来高が急に上がっている訳でもありません。

中には、6222島精機や8174日本瓦斯のように、なぜこんなに下げているのかわからないような株もありますが…。

それでも全体相場がクラッシュしたら、後にどうなるかは全くわからないです。

とりあえず、代表的な主力株を小さく空売りしておきました。

毎日の相場を神経質に見て行かざるを得ない状況。

引き続き明日以降の相場についていくしかありません。

【デイ新規建売買代金合計】(買建)なし
(売建)なし
【デイ売買銘柄】(買建)なし
(売建)なし
【デイトレード損益】なし
【スイングトレード損益】+3.0万円
【本日のトータル結果】+3.0万円
【今月の損益】-13.4万円
【持越ポジション】新規買建1銘柄(新興株)
新規売建1銘柄(東証1部)
【含み益】なし
【225オプション】ポジションなし