30万円の資金でトレードするか?
それとも3000万円か?
トレードの巧拙により結果は大きく変わります。
信用取引に関する規制緩和のおかげで、30万暴威があながち不利であるとは断言できない状況も。
小額資金が必ずしもディスられるとは限らない時代の到来です。
デイトレード資金30万円で運用のメリット
30万暴威とは何か
暴威とはネットスラングで、ボーイ(Boy)の意味。
つまり、若造(わかぞう)のこと。
その言葉を初めて見たのは、2007~2008年頃だったでしょうか。
2ちゃんねるの株板で、生意気な書き込みをする者に対し、
「なんだコノ暴威は?」
「どうせ30万暴威だろ。」
(最近は2ちゃんねるを見ていないので、その後どうなったのかは知りません。)
30万暴威とは、資金30万円の若造を意味する言葉です。
30万暴威の信用枠
30万暴威とは、当初は弱小資金の者をディスる語でした。
(「ディスる」とは悪く言う、下に見るの意味。)
30万円の小額資金では、投資をするには少額過ぎる印象があります。
当時、30万円で信用取引をすると、1日の建て代金は概ねその3倍まで。
90万円分を往復(買いと売り)させたところで、信用枠がなくなっていました。
つまり信用取引がそれ以上できませんでした。
90万円の株でしたら、1回買って売ったら終わり。
2013年“信用無限回転” が始まる
2013年からこの信用枠は、事実上撤廃されたのと同じになりました。
信用取引に関する規制が緩和されたためです。
これにより、たとえ30万円の資金でも信用取引を使えば、当日中に何回でも繰り返しトレードすることができるようになりました。
同一銘柄でも、別の銘柄でも。
この信用取引の規制緩和を称して、俗に“信用無限回転” などと呼ぶようになりました。
現物株取引ではどうなるのか
ちなみに現物株ですと、資金の枠内で同一銘柄を1日に1回、買い・売りをすることしかできません。
これは現在でも同じです。
30万円の資金でしたら、30万円分の株を買って売るだけ。
それ以上の売買を繰り返したい場合には、別銘柄でトレードしなければなりません。
そもそも30万円で買える株には、限りがあります。
その上で同一銘柄につき1往復しかできないのでは、かなりトレードする機会が限定されてしまいます。
デイトレードをする場合には、信用取引を使ったほうが幅広い価格帯の銘柄で、より頻繁(ひんぱん)な売買をすることができます。
30万暴威の理由
当初、“ディスり” の対象であった30万暴威。
実はこの信用取引の規制緩和によって、以前に比べ、トレードの巧拙(こうせつ)が資金の増減に寄与するようになりました。
トレードが上手な人は資金が増え、下手な人は資金が減ります。
その度合いは、トレードの回数が増えれば増えるほど、より増強される可能性があります。
そうなると30万暴威は、もはや昔の彼ではありません。
30万暴威は昔の彼にあらず
確かに10年前の信用枠の制限があった状態でも、少額資金から資産を増やした人はいました。
成功する人は少ないながらもいて、トレードの上手さで乗り切ります。
これは株式投資の醍醐味でもあります。
そして、“信用無限トレード” のおかげでそのチャンスは増えたかのように見えます。
(もちろんその分リスクも増えた訳ですが…。)
とりあえずは30万円の資金でデイトレをし、1日に1万円を稼ぐ。
1万円ずつ30営業日、利益を出し続ければ、30万円は60万円になります。
ここで大事なのは、“れば” 。
業界用語“タラレバ” です。
注意喚起を促す危険な用語。
英文法で言うところの“仮定法” の一種。
「もし◯◯していれば、◯◯だったのに。」
利益が絵にかいた餅とならないよう、注意しなくてはなりません。
3000万暴威のデメリット
運用資金が3000万円の場合、30万暴威の100倍。
0が二つ余分についただけです。
この事実は恐ろしいことです。
30万円でデイトレードをしていると、普通にそれが損失で消えてなくなることがあります。
そして、実は3000万円で株をやっていても状況は同じです。
にわかには信じられないかも知れませんが、本当の話。
信用取引をやっていたら、資金がなくなるだけでは済まない場合もあります。
レバレッジをかけてトレードしていて、大損した場合などです。
資金が大きいから損をしない等と言うことは、全くありません。
30万円を飛ばすのと同じ調子で、3000万をキレイさっぱり飛ばす可能性もあります。
300万以上を回すなら株主優待が比較的安全?
資金がなくなってしまう、あるいはそれでは済まない危険性があるのが株式投資。
トレードが下手ならやらないほうが良いです。
株の売買を極力しないで、両建てで株主優待だけもらおうとする行為。
これも資金を守るためなら“アリ” です。
そうやって時間を稼いでいるうちに、株式投資のコツを覚えるかも知れません。
資金が大きくなればなるほど、失う痛手は大きいです。
運用資金別のメリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット | |
30万円 | なくなっても耐えられる | 増えてもうれしくない |
300万円 | 増えるとスゴイ | なくなると鬱 |
3000万円 | 増えるとコガネ持ち | なくなると白目・失神 |
こうして見ると、やはり30万暴威が有利との印象も…。
損をする前提なら、圧倒的に30万暴威が有利と言うことになります。
12月27日のトレード結果
とりあえず、デイトレで微妙に取り返しておきました。
もう今年はあきらめました。
2019年に期待します。
かなり控え目な売買でしたが、それでも買建総額が170万円。
資金30万円、現物株だったらほとんど無理です。
信用取引があって良かったです。
【デイトレード売買銘柄】
(買建)3195ジェネレーションパス、4428リンク、6063日本エマージェンシーアシスタンス
(売建)なし
デイトレード新規建売買代金(買建) | 概算170万円 |
デイトレード新規建売買代金(売建) | なし |
デイトレード損益 | +1.1万円 |
スイングトレード損益 | なし |
本日のトータル結果 | +1.1万円 |
今月の損益 | -6.0万円 |
持越ポジション(新規買建) | なし |
持越ポジション(新規売建) | なし |
含み益 | なし |
225オプション | なし |