コンコルド効果とは
コンコルド効果とは、相場においては、もっともやってはならない、恐ろしやな状態。
すなわち、手をかけコストをかけ、労力を尽くして突き進んだ挙句のお話であります。
あまりに多くの犠牲を払った後の、想像を絶する窮地。
しかるに、引くに引けない。
やればやるほど事態は悪化する一方。
これを横目にどうすることもできない。
身動きが取れなくなるのであります。
損切りが遅れた？
事態はもはや、損切りのレベルではありません。
パニックです。
なぜコンコルドなのか
往年の超音速旅客機、コンコルド。
仏・英が共同で開発した、夢のターボジェット大型機です。
開発時点から採算が取れないとささやかれていたものの。
しかし、無謀にもそのまま事業を続行。
これがコンコルド効果であります。
結果、巨額の負債を抱え、事業は破綻しました。
莫大な開発コスト、極度の燃費の悪さ、成層圏をマッハ2で突き抜け、ソニックブームをまき散らしながら、地球半周を2時間で飛ぶ。
しかし、採算が取れないのではお話になりません。
その意味では、三菱MRJの撤退は賢いと言わざるを得ない。
引くときにはさっと引く。
ちゅうちょしてはなりません。
これが勝負ごとの全てであります。
サンクコスト
Sunk cost とは、埋没費用と訳されます。
今さら撤退しても回収できない、いわば損切りのコスト。
ところが、事態はたいていの場合、損切りのレベルでは済みません。
大損してから損切りでは、損切りとは呼べない。
すなわち、撤退する時は全てが破綻。
世界の終わりはこうやって来るとか・来ないとか。
おそろしや！
相場も同様であります。
引くに引けない大勝負は避けねばなりません。
後に引けない状態を打開する法
相場においては、実に度々、後に引けないトレードが発生します。
何かと言えば背水の陣。
これをどうにか避けたい。
良い方法はないのでしょうか？
基準までギリ耐える？
結局のところ、追い込まれている時点で、ほとんど負けに等しい。
正確に言うと、負けではないが、その瀬戸際。
そして、戻るのを待つ。
我慢する。
いつまで待つのか？
戻り始めたらもちろん、さらに耐えます。
この国は忍耐が美徳なのであるからして。
含み損がなくなるまで。
で、同値のちょっと下で損切りするか、同値降りなら良し。
勢いが感じられれば、利確ポイントまで我慢することもあります。
しかし、これは完全なる負けトレードに他ならない。
いろいろと理屈をつけながら、含み損を耐えている時点でアウトなのであります。
考えるのは誤り
トレード中に思い悩む、そもそもこの行為が間違えています。
心理状態に左右されてはなりません。
トレードマシンになった筈ですよね？
オレは利益を獲る機械であると。
であるのに、迷っている。
悩む、迷う、苦しむ。
トレードに無用の行為です。
必要なのは鉄の心。
なぜそんな、形勢不利の中で忍耐が必要になって来るのか？
その答えは、
- インのポイントが間違えている
- 考えが甘い
と言うことに他なりません。
最初が間違えている
最初に入るポイントが間違えている。
だからこそ苦しむハメになります。
もうちょっと楽に勝てるポイントは探せなかったのでしょうか？
それを今一度、検証する必要があります。
トレードが誤りであった、そんな根拠はなかなか見つかりません。
しかし、何かが間違えている。
原因不明。
相場ではそういうことが良くあります。
いっそのこと、地合いのせいにしてしまおうか？
最高効率ポイントを選び抜く
まずは改善することであります。
高効率の追求。
もっと簡単に利確できる銘柄はなかったのか？
銘柄選びの改善。
タイミングの改善。
なんかねーのかよ？と言う。
はあ、苦しい。
でもそれしかないわな。
トヨタのカイゼン方式。
デイトレもトヨタ式で。
損切りポイントをかすめる、ギリでやばいトレード。
これを少しでも減らすしか方法はありません。
そして、最後はやっぱり気持ちの問題。
気合い。
気合いとは何か
気合いとは、基準まではギリ耐える、淡々と耐えるポーカーフェイスのことです。
結局は耐えている。
しかし、ポーカーフェイスは保たねばなりません。
気合いとは、表情のことだったのです。
それに本日、気づきました。
顔色を変えてはいけません。
態度に示してはならぬのです。
決められた手順を貫徹する。
その際に淡々とやる訳であります。
顔色や態度に出したり、しゃべったりしますと、そこから手順が守れなくなります。
鉄壁のポーカーフェイス。
それが気合い。
さて、本日の結果は、スイング負け。
前場、切るかどうか結構悩みました。
しかしコンコルドの失敗を思い出しカット。
持っていれば損の上塗りでした。
しかし、よくブン投げますなあ。
場中、懲りずにドカドカとまたスイング買い。
週末は相場を忘れ、空を飛びたいと思います。
