低位株のデイトレ|コスパ向上の不条理

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トレードコスパ向上の鍵は、ここにあるのではないか?

そんな希望を胸に、低位株のデイトレ。

果たして、この低位株で、うまく立ち回ることはできるのでしょうか。

低位株が克服できれば、短期売買では鬼に金棒。

これは本当。

しかし、この手法には背中合わせの危険が…。

当方の低位株経験則、および、その思いは、以下のようなものです。

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低位株のコスト・パフォーマンス

低位株で1ティックの利益を狙う手法。

つわもののデイトレーダーの中には、信用取引の金利計算まで念頭に入れている人もいるでしょう。

あえて信用取引ではなく、現物玉を回す人もいます。

低位株は、現物株で売買すると、税金の面で有利になるからです。

(証券会社によりますが、同値降りをすると、1円損した勘定となり、税額の還付が受けられることがあるため。)

ところが、この低位株スキャ、かなり難易度は高い。

株価が60円台であれば、1000株で6万円の約定代金。

その6万円分の1ティックで1000円の利益が出ます。

コスパ高し。

しかし、買い注文を入れたとしても行列の後ろに並ぶ感じになります。

非常に気をもむトレードになりがちです。

1ティックで利幅がしっかり取れると言っても、その分難しくなるのであります。

コスパに裏腹のリスク

さらに安い、超低位株ではどうでしょうか?

20円台の銘柄など。

さすがに、簡単にインすることはできません。

みるみるうちに10%くらい動くこともあるのであるからして。

信じられないほど値動き率が大きくなる場合も。

上手く立ち回れば、非常に利幅の広いトレードが可能。

しかしその逆も十分あります。

コスパの良さとは裏腹のリスク。

そして、一年に何度かは、低位株相場がやってきて、動きまくることがあります。

低位株で上手く利益の出せる方法を編み出せたら、かなり心強いと言えます。

第一歩は100株

ついこの間までは、日本株は売買単位が100株あるいは1000株のものが多く、単元株数が統一されていませんでした。

単元株数は、2018年の10月より100株単位に統一(ただし全てではない)されたので、少額資金でのトレードにはさらに好都合になりました。

トレードが天才的に上手い人は別として、ワンショットの額は、出来るだけ小さく抑えたほうがよろしい。

ある程度勝てるようになったのを確認した後に、ワンショット金額を増やすことはいくらでもできます。

極小ロットで売買していも、必ず勝てるのであれば、それなりの利益になります。

例えば、1日5000円儲けられるのなら、1カ月20営業日で10万円のプラス。

しかし、負け続けて心が折れると、目的からは離れるばかりとなります。

信用金利の諸事情

そして、トレード回数が増えるごとに、手数料や諸経費が毎回かかり、トータルでは軽く見られない額になります。

この必要経費部分も極小となるように抑える、これは短期売買をする者にとっては必須条件。

最近では手数料が安い(場合によっては無料の)証券会社が多くなってきています。

とは言え、信用取引の金利はなかなか無視できない問題です。

証券会社によっては、約定代金がある程度大きくなると、この金利が無料となる場合があります。

しかし、少額で回す場合には、通常は金利がかかるのであります。

約定代金と金利

信用取引の金利は、通常、日計り決済(デイトレ)をする場合にもかかります。

デイトレードにおける1日当たりの金利ですが、

(1日当たりの金利)=(約定代金)×(日割りした1日分の金利)

と言う計算方法になります。

このため、同じ利益なら、約定代金が少なくなるようなトレードのほうが優れていることになります。

利幅の薄いスキャルピングトレードなどの場合には、利益に対する約定代金の額がかさみます。

このため、思いのほか金利の負担が大きくなる勘定となります。

低位株とはどんな銘柄か

低位株とは一言で言えば、地味に見えてその実、内に秘めた激しさを持つ銘柄です。

普段は淡々とバーコード的なチャート。

しかし、きっかけがあれば、他のどの価格帯にも勝る大きな値動きになります。

無情なまでのリスクを秘めつつ、爆発的な値上がりが起こり得る株。

簡単に手は出せないだけに、研究の余地がある銘柄群です。

株価水準の定義

低位株の明確な定義はありません。

低位株と言う名称は感覚的なものです。

100円以下の株であれば誰しも低位株と認めるでしょう。

200円以下の株でもたいていの人は低位株と呼びます。

200円台の株は、人によっては低位株と呼ぶ場合もあるし、中位株と呼ぶ人もいます。

区別があいまいな呼称。

低位、中位と来て、次に高位が来るのかと思いきや、高位株と言う呼び名は聞きません。

慣習上、高位株ではなく、値がさ株と呼びます。

低位株の値動き

低位株は通常、短期売買には向かない、重たい値動きをしています。

たとえば160円と161円の間を延々行ったり来たり。

これをバーコードチャートと呼びます。

そして、ある瞬間に162円に上がり、今度は162円と163円の間を行ったり来たりします。

ここで取るのは意外に難しい。

なぜなら、この行ったり来たりする1円の攻防において、「順番待ち」の恐怖がつきものであるからです。

順番待ちの恐怖

1円の利益が頂けない理由

160円と161円の往復の中で、160円で買い161で売るためには順番待ちが避けられません。

なぜなら、皆同じことを考えていると言ってよろしいからです。

目の前で160円の約定が続いても、自分がその価格で買えるとは限りません。

既に出ている買い注文の後に並ばなければなりません。

10万株の買い注文が出ている時、その後に1000株の買い注文を出したとしても、約定するのはいつになることやら。

たいていの場合は何十分も待って、その後に買えれば御の字です。

そして、買えた後に反対売買をしようとしても、また順番待ち。

ですから、通常はデイトレードはやりにくい場合が多い、と言う訳です。

値動き率のマジック

このように、短期売買はやりにくく感じ、地味に見える低位株ですが、値動きは大きい。

50円の株が1円値上がりしますと、率にして2%上がったことになります。

500円の株の場合、1円は0.2%に相当しますから10倍も違います。

低位の株であればあるほど、1円当たりの値動きは大きくなります。

低位株の特徴が、この値動きの大きさです。

値動きの極大化現象

局所的に盛り上がる低位株

何らかの材料が出たり、あるいは原因不明の出来高急増、このような場合、低位株の値動きは極めて激しくなります。

デイトレーダーはこの値幅に惹かれ、低位株にやってきます。

複雑怪奇な値動きを求めて。

利益を出すのが難しいことは、百も承知であります。

低位株で着実に利益が得られるトレーダーは、勝ち組であると言えます。

しかし、利益を出し易い銘柄は、損をするのも簡単。

背中合わせの不条理。

低位株の株価の安さ、これは多くの場合、それなりの理由がある場合が多い。

上場廃止すら視野に入っているケースがあります。

記憶に新しいのは、某航空株の上場廃止の時の事です。

【実録】主力大型一流株が寄り付き7円

200円台で推移していたとある主力の大手航空株、この上場廃止は記憶に新しい。

2010年、この銘柄は100円台にまで下がった後、突如として上場廃止が決まりました。

ストップ安を経て、次に寄り付いたのは7円。

航空関連株は景気変動に比較的影響を受けない、ディフェンシブセクターの銘柄です。

ですから、この上場廃止が決まった際には、誰しもが驚かざるを得ませんでした。

相場は何があるかわかりません。

前場寄り付き7円、寄り付いてから、大引けも7円。

しかし、翌日にはリバウンドで10円まで付けました。

上昇率40%。

バーコードチャートからわずかに上がったように見えたこの株。

地味に見えてその実、値動きは半端ありませんでした。

超低位株の特徴は、それだけではありません。

群を抜く値幅

100円未満の株は値幅制限が±30円になっています。

例えば、終値10円の株は翌日に40円まで上がる可能性があります。

もしそんな事になれば、株価は4倍です。

ただし、みるみるうちに1円張り付きもあり得ます。

値動きの幅は、どの価格帯の銘柄より激しい。

値幅において、最も注意を要する銘柄群、それが超低位株です。

【実録】低位株の特別売り気配

特別売り気配と資金拘束の時間

上記、手書きの分足チャートは、実際に当方が食らった例。

2018年10月5日、銘柄名はビート。

特売り状態のまま、下落した幅は55円。

1000株、金額にして235000円、たったそれだけ持っていただけで、一撃マイナス55,000円。

通常、低位株で特売りを食らえば、このくらいの下げは普通です。

この日、この銘柄は、天井の296円をつけてから、だらだらと下げて235円。

時刻は午前10時前、直後に特別売り気配。

40分間以上、特売りのまま下げ続け、ストップ安の180円で寄りました。

株数が多ければ、一たまりもなかった。

一撃退場もあり。

どうやって脱出したか?

低位株では、値下がりした後に急激に売買が細ることも良くあります。

そうなると、損切りしようにも立ち往生。

1円下で切ろうにも、その1円幅が大きいのであるからして。

仕方ないので、えいやーっとブン投げる。

そんな経験を、当方、幾度となくやっています。

しかし、この銘柄、こともあろうか、急速にリバウンドしてきたのであります。

ストップ安からの鬼リバ。

当方、恐怖で再度インすることができませんでした。

結局のところ、特別売り気配で振り落とされ、リバウンドでは見事に置いて行かれ。

脱出もへったくれもありません。

低位の何を狙うか

値上がりの率で言えば、低位株がよろしい。

であるからして、当然、常時、低位株の値上がりを探す。

これが当方の手法の一つであります。

しかし、何でもかんでも低位株を買えば良いかと言えば、全くそうではありません。

値上がり率が大きいと言うことは、値下がりの率も大きい。

すなわち、買うなら値上がりを狙わなければなりません。

値下がりする際に買ったのでは、単に効率良く負けると言うことに他ならない。

すなわち、ハイリスク・ハイリターンの手法。

では、値上がりを効率良く狙うためには、どうすれば良いのでしょうか。

ピンポイント狙い

低位株の値上がりは理由不明。

謎の火柱が多いのです。

そもそも、なぜ低位の株価に甘んじているのか。

その答えは、それなりの理由があるから、と言うこと。

すなわち、もともと業績が冴えない、あるいは、アレ懸念。

もしかして、ポックリ行くのではないか。

そんな怪しい雰囲気。

そんなこんなで、長らく低位にあるのであります。

にも関わらず、ある日突然、なぜ火柱を上げるのか?

その訳は、いくら考えてもわからない。

仕方ありません。

頼るべきものは、目ヂカラで値上がりを探す行為。

ピンポイントの手法とは、すなわち目ヂカラであります。

目ヂカラとは何か?

光線ビームを当てる

相場の端から端まで、光線ビームを当てる。

目ヂカラとは、集中力を持って相場を見る、その気合いであります。

するとどうでしょう?

年に数回くらいの頻度でしょうか。

月に1回もありませんな。

数カ月にせいぜい1回、あるいは2回。

低位株がじわじわと頭をもたげて来る、その前兆をとらえることができます。

なぜそうなるのかと考えるのは、上で述べたようにナンセンスに過ぎません。

相場では、先に結果があって、その原因が追認できるのみであります。

材料があって株価が上がる、これは必ずしも成り立たない。

値上がりと言う事実の後に、材料が出て来る。

これを、当方、原因と結果の逆転現象と呼びます。

すなわち、先出しの現実を、目ヂカラの光線ビームで拾う。

上がる株の念力探索

当方、常に上がる株を探しています。

そして、その上がりに何かの共通性はないのか?

上昇株群の特徴を追うのであります。

それは、ある時はIPO、またある時はアレな株、そして時には低位株に来る。

少なくとも、これらの銘柄群は常時探索します。

前頭葉から射出される念力、そして目ヂカラの光線ビーム。

なお、当方、オカルトは信じない主義であります。

信じないが、気づいたら、長らくこのていたらくであります。

低位株のすすめは大嘘

低位株のトレードをすすめる書籍を買ったことがあります。

15年くらい前の話です。

低位株は下値の目途が知れているので、買い。

そんな内容が書かれていたように記憶します。

しかし、この下値の目途とは、いったい何でしょうか。

出発点からツッコミどころが満載であります。

株の書物にはこのレベルのものが少なくありません。

これについて、当方の思いは、以下のようなものであります。

低位株の下値目途

まず、終値に対する翌日の制限値幅の例を挙げますと、以下のようになります。

  • 終値100円未満 上下30円
  • 終値200円未満 上下50円
  • 終値500円未満 上下80円

これによりますと、一見、価格が安ければ安いほど、翌日の上下の制限値幅は狭く見えます。

低位株の下値目途が知れている、その意味とは、このことなのでしょうか?

低位株のレンジ

例えば、株価30円の銘柄について調べます。

終値が30円であれば、翌日の制限値幅は上下30円となります。

株価は0円をつけることはありえないため、下限は1円、上限は60円となります。

これが翌日の想定レンジです。

終値30円の株は、最悪の場合、翌日に1円をつける場合もある、と言うことです。

仮に1円をつけた時、前日終値30円からの変動率をrとしますと、

r=(1-30)÷30=-0.966666666…

となります。

すなわち、およそ96.7%の下落率と言うことになります。

どこが下値の目途が知れているやねん。

本当の下値目途

低位株とは、その株価が安ければ安いほど、下値目途が深い傾向にあるのであります。

深いどころではありません。

投じた資金全てを失くす可能性があります。

それがこの-96.7%と言う数値です。

そして、上値の目途について言えば、1日で倍もあり得る。

すなわち、ハイリスク・ハイリターン以外の何物でもありません。

とてもではありませんが、相場の初心者におすすめできるしろものではないのであります。

下値目途が知れているは大嘘。

逆に下値目途が大きすぎて、一撃退場もありうる。

なぜ低位株をやるか

なぜ低位株なのか、その答えは、終値30円であれば、翌日中に、最大で上下に100%程度動く可能性。

これは値がさ株ではありえない値動きの範囲です。

すなわち、一撃で全てを失う可能性がありながら、少額を投じただけで、それなりの利益が出る可能性がある、と言うことです。

ここをうまく利用するのがトレードであります。

当方の場合、小額ずつ、上がりそうな低位株に分散することが多い。

小額でも、全て無くなったら、ショックですが。

低位株を恐れぬ理由

例えば、すでに30万円の儲けが出ているのなら、低位株に30万円を投じても、それほど怖くはありません。

最悪でも、30万円がなくなるだけだからです。

多くの人にとって、なぜ低位株のトレードが恐くないのかと言えば、このような理由によるものでしょう。

トレードとはそもそも、リスクとベネフィットを天秤にかける行為です。

ベネフィットが恐らくリスクを上回るであろう、そのタイミングで低位株に資金を振り向けるべきであります。

一般論で言えば、低位株など、とても軽くすすめられる類いのものではありません。

見も蓋もありませんが。


さて、本日の結果は、ノートレ。

前場は所用にて相場は欠席。

米株急落を受けての日本市場、さすがに危険な香りがしました。

ところが、後場、当方が相場に戻りますと、思ったほどは下げていません。

ストップ高をつけている銘柄も、普段通り。

ストップ安はなし。

値下がりランキング上位の下げ率も大したことなし。

これは爆下げ相場でも何でもなく、どちらかと言えば通常の相場。

そんな思いで、買い意欲が減退。

ノーポジにて大引け。

明日以降の秋相場に期待しつつ。