短期筋とは
短期筋(たんきすじ)とは、別名、投機筋、目先筋。
短期間に売買をする人々。
1日で仕切る、いわゆるデイトレード。
あるいは、数日以内、1カ月以内など、その取引形態は様々です。
ヘッジファンド、金融機関のディーラー、個人投資家など、相場の界隈に広く存在します。
短期筋は投資家の敵か
(回答)投資家の敵ではありません。
むしろ、仲間。
マーケットにおいて、必要欠くべからざる貴重な取引主体です。
(理由)短期筋は相場全体のリスクを低減するため。
なぜそう言えるのか?
値動きの平準化
値動きの高低差
買えば値が上がり、売れば値が下がる。
それが値動きというしろものです。
短期筋のおかげでとんでもない値動きになった?
逆であります。
なぜなら、短期筋は買いで値を引き上げ、売りで値を引き下げる。
買い・売りのワンセットを常に繰り返す者たち。
その中で利益を得ようと画策しているのであります。
すなわち、短期筋が増えれば増えるほど、値動きは小さくなり、平準化されます。
むしろ、値動きは真っ平の、動かない相場になりかねない。
値動きを小さくする者
安く買って高く売る。
相場において、これを否定できる者はいません。
高く買って、さらに高く売る場合もある?
高い所で買いを入れている、その時点で、値上がりを見越している。
これは、安いと思って買っているのと同じです。
高く買うトレーダーも、結局のところ、安く買って高く売っている。
普遍的な手法に乗っ取ってトレードしているに過ぎません。
その結果、どうなるか?
安く買えば、その安い値は値上がりする。
高く売れば、その高い値は値下がりする。
これが値動きの平準化であり、短期筋の及ぼす効用に他なりません。
短期筋の人口問題
そもそもが、1人の短期筋・1回のトレードにおいて、買いのパワーに対し、売りのパワーは等価であります。
短期筋の定義は、短期で買い、買った分を短期で売り切るのであるからして。
買いっぱなしで売らない?
それは長期投資です。
このため、短期筋にとって、値動きの上下動への寄与はフィフティー・フィフティー。
デイトレーダーが増えれば増えるほど、自分たちの買いで値が上がり、自分たちの売りで値が下がります。
値動きの平準化を反復し、それが行き渡ることとなるのです。
短期筋の人口が増えるとどうなるか?
値動きの高低差が減じてしまい、短期では儲けることが難しくなります。
すなわち、短期筋が減ってくれたほうが、短期筋自身のチャンスは増えます。
ライバルなどいない方がやりやすいのであります。
短期筋が相場を取り戻す
「相場が悪いのは短期筋のせい」
「デイトレーダーのおかげで損をした」
これは、言っている意図とは逆の意味で真実です。
デイトレーダーだらけになったなら、短期的な値動きの高低差は平準化されます。
中長期投資でしか儲けられなくなるのであります。
つまり、投資の本分である中長期投資の独壇場。
短期筋が増えすぎたら、そのおかげで短期筋自身が儲からなくなる、その意味ではまさに短期筋のせい。
彼らのおかげで本来あるべき姿、投資の王道に戻る、それが相場の偽らざる実情と言えます。
にもかかわらず、なぜ短期筋ばかりが悪者にされるのか?
なぜ短期筋は敵視されるのか
ヘッジファンドの仕掛け
巨額の資金を持って運用するヘッジファンド。
彼らの仕掛けが囃されることがあります。
確かに、そこまで資金が巨額であれば、アコギな売り仕掛けも不可能ではありません。
相場を振り回す、なんてこともやりかねない。
これがよくある投機筋主導の相場であります。
先物を売り崩せば、相場は一方向に動きます。
そんな話が短期筋を悪者にします。
しかし、この話、どこからどこまで本当なのかは、確かめるすべはありません。
運動音痴がプレイヤーを叩く
どこかのおエラい官僚さまが、こう言い放ちました。
「バ●で無●任な短期筋」
そう言って、個人投資家を叩いたのであります。
短期筋とは、ポジションを持った瞬間に大損する可能性が発生するものであります。
ノーリスクの短期筋などありえない。
すなわち、勝った途端に責任を引き受けざるを得ません。
毎日それ。
税金で食い、一度も投資をやったことがなく、しかも今後も間違いなく税金で食っていく。
天下りで億っちゃおうかな。
そんなヤカラに言われる筋合いではない。
全くもって見当違いのみならず、マーケットを知らない経済音痴。
まさに運動音痴がスポーツ選手をののしっている図であります。
まことに安易な、マーケットを見下した言説に他なりません。
短期筋は勝手に消えていく
巨額の資金を持って売り仕掛けをしたなら、いずれその玉は買い戻さなければなりません。
なぜなら、短期筋は短期売買であって、買いと売りがワンセットであるからです。
この外せない事情により、短期筋は勝手に消えていくのであります。
叩かなくとも、勝手に消える。
これが盛者必衰の理であります。
たとえ、巨額の資金を持って相場を動かそうとも、勝ち続けられる保証などどこにもないのであるからして。
ヘッジファンドが巨額の損失を被って退場。
そんな話はそこかしこに落ちています。
にもかかわらず、税金で食っている筋からすると、気に食わなくてたまらないのでしょうな。
たとえ一時の話であっても。
本日の結果および相場雑感【2023.1.26】
さて、本日の結果はスイング負け。
ストポ銘柄も持っていたのに、トータルやられました。
朝から損切り。
まあこんなことばかりですな。
しかし、損したのに儲かった気分です。
なぜなら、大損をこいてはいない。
それだけで助かったのであるからして、儲かった気分。
相場をやっていると、こんな感じになりかねない。
相場が悪くなると、損失だらけでハイになる、なんてこともあります。
損失ハイ。
ご注意ください。
新興株の出来高がやっと戻ってきました。
ようやく億トレが出揃ったか。
今までどこ行ってたんだよ、おっせえなあ。
まだもうちょい。
出来高は足りない。
ノーポジ。