寄り天なぜ

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なぜ寄り天となるのか

なぜ寄り天となるのか、その答えは確率です。

寄り付きの位置と言う観点では、

  • 寄り天
  • 寄り底
  • 寄り付き横ヨコ

の3種類しかありません。

寄り付きが天井となるのか、底なのか、それとも横ヨコなのか?

この確率は大雑把に言って3分の1です。

確率は、時間軸をどう定義するかによって変わります。

横ヨコと言っても、ある瞬間から横ヨコではなくなります。

横ヨコは天井あるいは底を形成する運命にあるからです。

すなわち、寄り天を形成する理由は、単に確率分布に従いばらついた結果、そうなっているに過ぎません。

対処法その1

長らく寄り天で、こんがり焼かれてきました。

今も寄り天で揚げられています。

焦げるほどに。

すなわち、寄り天相場を上手く受け流す。

これが相場で勝つための一大事であります。

結論を言いましょう。

この寄り天相場への対処法、ベストの回答。

当方の考える限りにおいて、それは休むも相場。

相場が上がったのであれば休め、と。

実に面白みのない回答であります。

なぜそう言えるのか?

儲かった日に限って

当方、儲かった日に限ってやられると言うのを、数限りなく体験しております。

儲かった日に限って、デイでやられる。

大きくやられてしまい、利益を思い切りすっ飛ばす。

不思議なことにガッツリ儲かった日に限って、デイで大負け、これが信じられないくらいに多い。

理由は今一つはっきりしないのですが、事実、長きに渡ってそうであります。

当方が買い専だからなのか。

儲かった日のデイは、空売りをしたほうが良いのではないか。

そんなことを考えながら、大幅に削った利益が涙目に霞むのであります。

相場を休んでさえいれば、利益は温存できたのに。

利益の温存が全て

せっかく大儲けできたのに、それを削った上に、退場。

そんなことさえ、相場では良くある話。

名うての有名トレーダーが破産し、最後に自らの命を絶ったなんて話すら、界隈にはゴロゴロ転がっています。

すなわち、儲かったなら相場を休め。

これが何を隠そう、相場で生き残る精髄なのであります。

なぜなら、誰しも偶然大きく儲かることはあります。

そして、その後が大事なのです。

自分が大きく儲かったと言うことは、同じように儲かった人達がいる筈。

中には巨額の資金を運用するトレーダーもいるでしょう。

彼らがその莫大な資金を持って利益確定をしてきたり、複雑怪奇な取引を仕掛けて来る。

そう考えただけでも、ザラバでの値動きが難解極まりなくなるに違いありません。

彼らはその巨体ゆえ、簡単に相場を降りることは難しい。

そのため、普段とは違う規模の資金の出入りが発生します。

真相はあくまで不明。

儲かった朝にはデイをしない

儲かった日の前場ではデイトレをしない。

これも当方の経験則によれば有効。

あるいは、ワンショットを極小にする。

ともかく、せっかく得た利益を不意にすることだけは避ける必要があります。

思いがけない利益が出た朝、デイをしないと言う鉄則は完全に忘れ去られます。

まず、一発目のデイで損切り。

悔しいので二発目、三発目と資金投入、三連続負け。

しかも三回目は玉を大きくしてしまう、など。

大幅に利益を削ったところで、泣く泣くやっとデイ撤退。

大損をぶっこいてから、ようやく休むも相場へ。

遅すぎるっつーの。

休むも相場ができなければ

にしても、ギャップアップ相場はなかなかのもの。

デイで大負けを喫したにも関わらず、まだ利益が残っている、なんてこともあります。

これがギャップアップの優位性であります。

利益とは、リスクを押してベットした、血と汗の結晶の上に成り立っています。

そして、休むも相場が実践できない以上、さらなる血と汗をザラバに吸い取られてしまいかねない。

スイングの利益は、数回のデイで簡単に失ってしまう。

すなわち、デイの利益よりスイングの利益を温存したほうがよろしい。

相場に向かえば向かうほど、そのような結論に至らざるを得ないのであります。

デイトレードの不安定性

デイトレで安定して勝てるのであれば、寄り天など関係ありません。

逆に言えば、寄り天でやられると言うことは、デイが安定して勝てていないと言うこと。

特に相場が上がった日には、その傾向が顕著なのであります。

すなわち、一回の損切りでドカンとやられるデイトレ。

それを忘れてはいけないと言う結論。

寄り天相場のデイ

寄り天相場こそ、もっとも難しい。

特にデイトレードにおいてはそう言えます。

デイにおいては、相場が強いことが何の役にも立たないのであります。

なぜなら、買う前に上がってしまうから。

ある意味、常に買い遅れ涙目。

それが寄り天相場の迷宮なのであります。

上げ相場の盲点

上げ相場のデイがなぜ難しいか?

なぜなら、買った途端に下げてくるからです。

買ってすぐに下げて来られては、デイでは上手くいきません。

では、最初から空売りをすれば良いのではないか?

その答えはノーであります。

ぶち上げ相場で空売りをかけるほどリスクの高いものはありません。

流れに逆らう行為であるからして。

買いで上手く攻める方法

寄り天の相場において、買いで上手く攻める方法。

その奥義は、もっとも強い銘柄を探し出すことであります。

もっとも強い銘柄であるからこそ、買ってからさらに上がります。

弱含んだ銘柄にインしたのでは、着実に養分にされてしまいます。

寄り天においては、何より銘柄選定の目が試されると言うことです。

最強かつ頑強に上げ続ける銘柄、そこにインできてこそ、ようやく利益を頂ける。

では、その最強の銘柄をどう探すのか。

そもそも、そんな都合の良い銘柄などあるのか?

頑強銘柄はどこにあるのか?

最強銘柄は必ずしも

頑強に強く、自分が買ってから、さらにグイグイ上げてくれる。

実に都合の良い、願ったりかなったりの銘柄。

残念ながら、そのような銘柄は必ずしも簡単には見つかりません。

日経平均がグイグイ上げているにも関わらず、どの銘柄もヘタってしまう。

上がりそうに見せておいて、実はじわじわ下がる。

そんな銘柄が少なくないのであります。

すなわち、最強銘柄が存在しない、そんな迷惑な相場になりかねない。

寄り天の注意すべき事象であります。

相場が良い日にはかえって、疑心暗鬼になりかねないのであります。

相場が良い日こそ

相場が良い日こそ注意。

簡単に儲かるのはスイングで買い持っていた人、それも上がる直前にポジった人のみであります。

寄り天の難しさはここにあります。

しかし、休んだら相場は儲かりません。

休むばかりでは、前の損切りを取り返せない。

すなわち、寄り天とは、板挟みの相場であります。

そこで出て来る妥協案、それは、小さく休むと言うコンセプト。

板挟みから脱出するには、それしかありません。

せっかくの高寄りも、だらだら下げる寄り天相場では意味なし。

そして、前もって寄り天の詳細を知ることはできないのであります。

微妙に上げてから急に方向転換する、そんなダマシもあるのです。

爆上げ銘柄で食らわない方法

急落を食らい、そのままストップ安張り付け。

なんと怖ろし相場の鉄槌。

最悪の場合、S安連発で逃げられないなんてことも。

この爆下げ罰ゲームを何とか避ける事、これ、短期トレードの急務。

そのためのマイルール。

すなわち、3倍相場は離れる

このルール、長らく実践中であり、そこそこの効果あり。

ただし、これで全て安心と言う訳ではありません。

かえってチャンスを逃してしまい、地団駄を踏む場合もあります。

実に相場は難しい。

3倍相場を離れる

短期に3倍まで上げた株は危険。

従いまして、当方、3倍上げたヤバい株には手を出しません。

忌むべきドカン大爆下げ。

何より、これを避けることが急務であります。

急激な上げほど危険性は増します。

ストップ高が連発し、値幅制限の上限が撤廃された場合など、一日で100%上げるなんてこともあります。

IPO株も要注意です。

初値をつけた時点で、すでに高すぎる場合も少なくありません。

この場合、売り出し価格から換算し、3倍を超えていないか、チェックするなどをしています。

濡れ手にアワで手に入れた利益も、寄らず値つかずのストップ安を食らっては、何の意味もありません。

そもそも、利益を失うだけなら問題はありません。

もっともまずい事象、それは、利が乗ってもいないのにとんでも下げを食らうこと。

過去の例では、数日でストップ安を差し挟み、7割下げた、なんてこともありました。

したがって、この3倍相場を離れるルール、以下のきわめてまれな例を除き、当方、かたくなに守ることを常としています。

3倍で必ずしも離れない例外

ストップ高張り付きの状態

ストップ高に張り付いて引けた場合、ギャップアップの可能性に賭け、持ち越す場合があります。

しかし、そんな銘柄を買える場合はまれ。

実際の話、S高張り付けで引け、翌日S安気配なんてこともなくはない。

危なすぎるのであります。

そもそも、3倍相場から離れている筈なのに、その3倍の頂点でストップ高をつかめる筈もありません。

従いまして、これは例外中の例外であり、たまたま乗れた場合は必ずしも降りない、と言う程度のものであります。

下のほうから持ち越している

3倍相場のスタート地点から持ち越している場合。

十分に利が乗っているのであれば、すぐに利益確定をする必要がありません。

しかし、下からホールドして3倍と言うのも、なかなかにして達成困難。

急激に3倍も上げる株はボラティリティが大きすぎるのです。

このため、たいていは振り落とされてしまう。

まあ1日で振り落とされますわな。

すなわち、このケースもまれ。

それほど心配する必要はないと言うわけであります。

3倍まで上がる期間

ゆっくり、何年もの期間をかけて上がる場合は、たとえ3倍上がったとしても、それほど気にする必要はありません。

値固めができているためです。

値固めとは、ある程度の出来高をこなし、時間も経過し、マーケットに株価がしっかりと周知されている状態を言います。

この場合は、正当な評価がなされた結果であると考えることもでき、急落を心配する必要はあまり高くはありません。

では、どのくらいの期間を経て3倍上がるなら良いのでしょうか。

それはよくわかりません。

しかし、3倍相場が数営業日で達成された、など言う場合、これはなかなかに危ない、と言うことであります。

リスク低減のためには、このような株を避けておく。

それが当方の習慣であります。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

利幅薄く、地団太を踏みました。

2023年の2月相場は負け。

上旬、勝っていましたが、損切りを失敗。

デイで傷口を広げた日がありました。

これな。

仕方ないので、まーたアレな株買い持ち。

3月相場は勝たせてよ。