ニューヨーク証券取引所の意外な歴史と現在の男女構成比。
あまり知られていないことですが、米国ウォール街は長らく、数において男性優位。
暗黒の時代から現在の華々しいNYSEまで、時を経てキュートな女性トレーダーが出現。
しかし、2020年3月23日、ついにNY証取は取引フロアを一時的に閉鎖し、完全な電子取引に移行。
コロナ禍のおかげです。
華やかな女性フロアトレーダーはどこへ。
ニューヨーク証券取引所が完全な電子取引に【2020年3月23日】
NYSE(ニューヨーク証券取引所)でトレーディングフロアを一時的に閉鎖し、全面的な電子取引に移行することとなりました。
新型コロナウイルス騒動による配慮です。
NY証取の立会場は閉鎖となり、いわゆる場立ちトレーダーは完全消滅。
実は、2020年3月、関係者2名がコロナウイルス陽性と判明していました。
これを受けてのことです。
電子取引は維持されますので、売買自体に影響はありません。
さて、唯一残されていた女性フロアトレーダー(下記)は一体どこへ?
ウォール街を見れば相場がわかる
今までのNYSE【2018年6月のニュース】
【ユーチューブ動画】華やかな服装で取引所を闊歩する女性トレーダー
超ミニスカート!
パンツスーツじゃないの?
固定観念、打破すべし。
トレーダーは英語ぺラペラ?
女性のトレーダーと言うとパンツスタイルで決めた、英語ペラペラの外資系投資銀行の方を想像します。
英語ができないと、ネット情報も日本語だけに限られてしまうので、英語ペラペラは大事な要素。
しかし、超短期の値動きにのみ着目している零細個人トレーダーですと、英語ペラペラでなくてもOK。
ツイッターで英文解釈教室
ツイッターでリツイートされて回ってきた英文に、「何だコレ意味わからない!」となる経験はよくあります。
短文なのに英文解釈とはこれいかに。
まことに残念。
そして、出来る女性がパンツルック、それは過去の話。
NYSEの華やかな時代…
この真紅のドレスの女性は23歳、フロアトレーダーと言って、昔の日本ですと「場立ち」と言いまして、身振り手振りを交えて大きな声を発していたご職業。
今や日本では、完全にコンピューターに取って変わられました。
ニューヨーク証券取引所では例外的に、電子取引に並行してこの「場立ち方式」を残していました。
昔の「頂点の」日本では、このような体に張りつくような原色系のドレスを着た女性が、そこいらじゅうにいたものです。
でも、このような女性が横でトレードしていたら、気になって値動きに集中できなさそう。
隠されたNYSEの裏事情
一見、華やかに見えるニューヨーク証券取引所。
上記の動画の中で「証券取引所は昔も今も男性ばかり。ただし、第二次世界大戦の期間を除いては…。」
との説明が入ります。
第二次世界大戦中は、全員が女性に入れ替わりました。
「全員が?」
そうです。
それがあの時代だったと言うことなのでしょう。
そして、大戦終結後、再び男性が戻りました。
いささか恐い現実。
NYSEの今
ニューヨーク証券取引所では、今も男性ばかりです。
ちょっと意外ではないでしょうか。
この赤いドレスの女性が、唯一のフルタイム・トレーダーでした。
米国、それもニューヨークのド真ん中のお話としては予想外。
ですが、時代の変化を感じる一つのできごとがあります。
NYSE、ニューヨーク証券取引所の社長(最高執行責任者COO)は、ステーシー・カニンガム氏、初の女性のCOOでした。
唯一の女性トレーダーはシュール
唯一の女性トレーダーによりますと、
「新しい変化を本当に信じています。
ステイシー・カニンガムが新社長になって、私のストーリーも女性がこの場に来るのを勇気づけていると思います。
5年前には考えられなかったこと。
驚くべきシュールです。」とのこと。
シュールと言う単語の意味がわからなくて、辞書を引きました。
引いても意味、わからなかったですけど。
米国株は史上最高値圏
華やかついでに、ニューヨークダウ、ナスダック、S&P500も高値圏。
- NYダウ:史上最高値目前
- NASDAQ:史上最高値更新
- S&P500指数:史上最高値目前
一言、言わせてください。
「コロナショックはどこ行ったんだよ!」
「ミニスカートのトレーダーを戻してくれ!」
いやはや、実におめでたい。
これぞ驚くべきシュールに違いありません。
女性トレーダーのあのスマイルを胸に、今日も相場に向かうとしましょう。