令和の読み方(アクセント)についてまとめました。
新元号改元とともに時代は新たな局面へ。
「れいわ」をどう発音するか、この問題に結論を出さなくてはなりません。
言語学の専門家による説。
アナウンサーが実際にどう読むか。
比較検討の末に達した結論とは?
令和(れいわ)の読み方・アクセントは?【第一の結論】
結論から言うと、
- 正式な読み方は決まっていない
- アナウンサーは「れ」にアクセントを置いている場合が多い
となります。
正式な読み方(アクセント)は決まっていない
某民放のテレビ番組内で、内閣官房より「特に決まっていない」との回答を得たとの情報。
確かに、読み方(アクセント)は、地方によっても差があります。
一律に決めるものではないと言えば、その通りでしょう。
アナウンサーは令和の「れ」にアクセントを置いている
ニュース等でアナウンサーが発する読み方。
多くの場合、「れいわ」3音について「高低低」と、最初にアクセントを置いています。
さしあたり、これが標準語の読み方なのでしょうか。
アクセントとは何?
標準語において、「二時」と「虹」の読み方の違いは、アクセントの位置です。
「二時」は最初にアクセント、「虹」は後ろにアクセント。
いきなり「お~い!ニジだぞー!」と叫ばれた場合。
アクセントによる区別が無かったら、時刻の「ニジ」か、空に現れた「ニジ」なのか、迷う筈です。
起伏式アクセントと平板式アクセント
アクセント研究の世界では,下がり目のあるものを起伏式アクセント,下がり目のないものを平板式アクセントと呼んで区別しています。
そうなると、「二時」は起伏式アクセント、「虹」は平板式アクセントと言うことになります。
令和は起伏式アクセント?
多くのアナウンサーの読み方に習えば、標準語での「令和」は起伏式アクセント説が濃厚です。
起伏式と平板式の区別の方法
助詞を付けても下がり目の現れないアクセント。
それが平板式であるとする説が、上記の引用元であげられています。
その説に従い判別してみますと…。
令和はどちら?助詞「が」をつけてみた
「令和が新元号です」と読む時。
「れいわが」の4音は、高低低低、低高高高の2種類の読み方が可能。
前者は下がり目ありで、起伏式アクセント。
後者は下がり目なしで、平板式アクセントになります。
2種類の読み方が存在するのでは、判別ができません。
やはり、アナウンサーの読み方に従うしかないのでしょうか。
アクセントが平板化する傾向
実は、東京で多く見られる現象として、アクセントの平板化があります。
例えば、「バイク」について言えば、もともと起伏式アクセントであったものが、いつの間にか平板式に変化しつつあります。
起伏式アクセント・平板式アクセントによる読み方(3音の高低)
起伏式 | 平板式 | |
バイク | 高低低 | 低高高 |
スマホ | 高低低 | 低高高 |
モデル | 高低低 | 低高高 |
確かに、実感として、平板式で読む人のほうが多いような気がします。
このアクセントの平板化は、その分野に詳しいことの目印なのだとか。
あえて平板化アクセントを身にまとう男
そこで出現するのが、時代を先回りして平板化アクセントを身にまとう男。
「マウスがこわれた。」
この時、あえてマウスを低高高と読めば、自分はパソコン周辺機器に詳しいとの目印になります。
正直、起伏式で読むべきか、平板式なのか、いちいち悩むのは面倒。
ならば、全部平板式で読んでしまえと。
「パンツ」の発音問題も発生
「パンツ」を高低低で読むべきか、低高高で読むべきか問題。
最近は、衣服のボトムスのことを、低高高でパンツと読みます。
この読み方を下手に間違えると、「あなたちょっとアレ」と言うことになり兼ねません。
「ズボン」の立場はどこに行ったのでしょうか?
悩むくらいなら低高高で読む
このいろいろと難しいご時世。
「全部平板式アクセントで読んでしまえ」と言う人が現れても不思議はありません。
ダサいとか何とか言われる前に、先に手を打ってしまう訳です。
世の中は忙しい。
ややこしいアクセント問題、考えている暇はありませんので。
アナウンサーの読み方にあえて対抗【最終的な結論】
令和をあえて低高高のアクセントで読む。
それもアリかも知れません。
アクセントの平板化を先回りする訳です。
時代の流れに逆らわず、あえて先取りする男。
令和時代に遅れずについて行く、令和おじさんの誕生です。