直近IPO初値寄付き後の注意すべき事柄まとめ。
何を隠そう私も食らったことがあります。
とんでもないまでの一直線の下落。
一度味わったらもうたくさんです。
新規公開株の初値はなるべく安く寄ってほしい、それが本音。
それでもリスクをゼロにすることはできません。
IPOデイトレで気にすることは一つ
本日の新規上場株は7805プリントネット。
デイトレーダーにとってはその業容がどうであるとか、財務内容が良いか悪いかなどは、あまり関係がありません。
スイングトレードで持ち越す際には念のため財務内容などを確認はしますが、デイトレードでそれをすることにはほとんど意味がないです。
今回のIPO、プリントネットもそうでした。
私が気にしていたのは、なるべく安く寄ってほしいと言うことだけです。
「寄り付くなら安く寄ってほしい」と…。
見込みの寄り付き値段を予想する
IPO株の初日では、気配からいつ頃寄り付くのか、概ねの予想をすることができます。
板に出ている買い注文と売り注文をトータルし、見込みの寄り付き値段を割り出します。
この見込みの寄り付き値段については、証券会社のツールによっては視覚的に分かるようになっている場合もあります。
ただし、私の場合はあくまで脳内で大まかな見込みを立てた上、その後は野となれ山となれ。
過剰な期待は全て捨て、気配の推移を見守るのみ。
なぜなら、途中から妙に厚い買い注文が入ってきて、結局その日のうちに寄らないなどと言うことが今まで何度もあったからです。
予想は予想であって、何の保証にもなりません。
とんでもない急落をどうするか
本日の7805プリントネットが寄り付いたのは10時30分頃。
ちょうど朝方のデイトレードが一通り終わった後です。
時間帯としては最もやり易いタイミングではありました。
IPO株の初日でもっとも怖いのが、とんでもない値幅を伴った急落です。
分足チャートにおいて、図中の矢印のような下げを食らったら、何をどうやっても大損してしまいます。
これはIPO株には良くあることと言って差し支えありません。
巻き込まれたら、それでおしまい。
特に警戒すべきは特別売り気配(別名特売り)。
特売りにいったん巻き込まれたら、逃げることも出来ず、ただ断続的に値段が下がっていくのを傍観するのみ。
何も手を打つことができなくなってしまいます。
直近IPO株の下げ幅
新規公開株のうち、セカンダリーで寄り付いて数日の間の株を、直近IPO株と呼ぶことがあります。
この直近IPO株においては、ザラバにおいて急落、それも特別売り気配を伴うような厳しい下落が起こることがままあります。
私が経験した中では、いきなり10%くらい下げた後にさらにみるみる内に15%くらい下げると言う、食らったら悶絶以外何もないと言う、とんでもない分足チャート。
普通の株はそうなる前にストップ安値に引っ掛かります。
トータル25%もの下落が起こるのは、寄り付きから急上昇してストップ高近くまで上がり、そこから急落する場合です。
上に15%くらい上がってから下に25%くらい下がると言う訳です。
もちろん寄り付いてすぐに急落して、即ストップ安に張り付くと言うパターンもあります。
急落と利益のバランスを考える
もっとも恐ろしいのがこの急落。
デイトレーダーの中にはこれを危惧して、IPO株では一切デイトレードをしないと言う人もいます。
ところが、IPO初日の株のティックを調べてみると、値つけが飛び飛びに上下に動いていて、通常の株のように最小ティックを往来する分足チャートとは一線を画した、時間単位ごとの大きい値動きが見て取れることがあります。
これを称して、“値動きが軽い” と表現されることもあります。
インしたら勝手に上に値が動いてくれると言う訳で、スキャルピング的な売買をする者にとっては願ってもない値動きです。
単位時間当たりの値動きの大きさは、短期売買をするものにとっては大きな魅力です。
簡単に利益が出ることと、急落を食らっての大損はトレードオフの関係になっているとも言えます。
これがいわゆるハイリスク・ハイリターン。
なぜIPO株は急落するのか
冒頭で安く寄ってほしいと書いたのは、このIPO株の究極のリスクとも言える、とんでもない急落の可能性が少しでも下がると思うからです。
もっとも怖いのは、初日に寄り付かず即金規制のまま数営業日上がり続けて、とんでもなく高い値がさの値段で寄り付いてから急落するパターンです。
なぜ急落するかと言えば、誰かがまとめて売りを浴びせるからです。
もう十分に儲かったからこの株は売り切ろうと思えば、持ち株を全部まとめてドカンと売る場合もあるかも知れません。
大儲けした人の儲けを保証するために、デイトレーダーがその人の“ブン投げ” による爆下げを引き受けると言うようなことにも成りかねないです。
ですから、直近IPO株でデイトレードをする際には安く寄ってもらったほうが安心感があります。
気休めの辛勝を積み重ねる
もちろん、IPOの初日に比較的安く寄ったからと言って急落しないと言う訳ではありません。
株に絶対はありませんので。
あくまで気休め。
本日のプリントネットは午前のうちに寄り付き、しかも2000円台と値がさ株と言うほどには価格が高くなかったので、比較的楽な気持ちでインすることができました。
珍しく大きな損切りもなかったので、気を良く大引けをむかえることができました。
このパターンは比較的ラッキーな部類です。
本日のトレード結果
【デイ新規建売買代金合計】(買建)概算200万円
(売建)なし
【デイ売買銘柄】(買建)3627ネオス、4777ガーラ、7242KYB、7805プリントネット
(売建)なし
【デイトレード損益】+1.0万円
【スイングトレード損益】+0.2万円
【本日のトータル結果】+1.2万円
【今月の損益】-5.1万円
【持越ポジション】新規買建2銘柄(新興株×1、東証1部×1)
新規売建なし
【含み益】なし
【225オプション】ポジションなし