株の知識

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株の知識

多くの知識を抱え、かえって判断に迷ってしまう。

これでは本末転倒。

知識とは、まず基本。

何から学ぶのが良いのか?

当方の思いは以下のようなものであります。

値動きと配当

配当と言えば、相場の王道。

長期で配当を積み重ね、元を取る。

高配当銘柄を買うやり方もあり。

しかし、配当が高ければ高いほど、値動きは小さくなります。

なぜなら、長期ホルダーが多ければ多いほど、動かなくなるのであるからして。

例えば、ディフェンシブ系銘柄の代表である、医薬品、電力、鉄道などの大型株。

一目瞭然、値動きは小さい。

短期売買の場合には、これらのディフェンシブ系銘柄群を避ける人も多い。

それでも年に数度くらいは、これらのディフェンシブ系銘柄がトレード対象銘柄となる場合があります。

何らかの材料が出て、動意づいた場合です。

安全性

値動きが小さく、配当に厚い銘柄だからと言って、安全かと言えば、必ずしもそうではありません。

実際の話、ディフェンシブ系の大型株が大きく下落(10分の1になる等)したり、上場廃止になったケースがいくらでも存在します。

相場に絶対はありません。

高配当の銘柄に突如として悪材料が噴出し、無配となったならどうなるでしょうか。

とんでもなく下落します。

ストップ安を2回くらいは繰り返すかも知れません。

S安2回分でだいたい4割弱くらいは株価が下がってしまいます。

すなわち、財務優良、大型ディフェンシブ株であっても、1銘柄に全力はリスクあり。

対抗策としては、いろいろな知識・経験を積みながら、分散。

選択眼

暴落は食らったら仕舞い。

投入資金の何割かは即座に消えます。

対抗策として、わざわざ無配の銘柄を選び出し、その中から配当が復活しそうなものを探す人もいます。

もともと配当がない銘柄であれば、とりあえず無配発表のおかげで暴落することはなし。

財務分析、ファンダメンタル情報等に精通しているのであれば、そのようなやり方もあり。

要は、暴落しきってしまった銘柄の中から、復活しそうな銘柄を抽出。

しかし、いったん調子が悪くなった企業が復活すると言うのは、相当の困難を伴います。

ですから、かなりの目利き、選択眼が求められます。

すなわち、知識はあって損はなし。

知識の使い方

本をたくさん読むと言う手法。

段ボール1箱分くらいの本を片っ端から読んでみました。

しかし、まあ概ね、ネット上にある情報と大差ありませんでした。

必勝法はどこにも書いてありません。

必勝法が本に書いてあったなら、確かに一時は儲かります。

しかし、おいしいやり方であればあるほど、あっという間に広まります。

そして、皆が同じような銘柄を、同じようなポイントで買う。

限られたパイを分け合う形になります。

1つのパイを10人で分け合う。

結局、時間とともに儲けが薄くなっていきます。

すなわち、必勝法は自分独自のものでなければなりません。

知識は、その必勝法を独力で編み出すためのツールでしかない、と言うことです。

入手先

あくまで相場の知識は、自分独自のやり方を編み出すための前提。

やみくもに手を広げるのではなくて、必要最小限のものをまず覚えること。

知らない用語に出くわす度にググる。

最初のうちはそれで知識が広がっていきます。

2004~2005年頃の当時で言えば、ヤフーの株式掲示板と某匿名掲示板の株式関連板を当方、よく見ていました。

書き込みが荒れることが多くなり、そのうち見なくなりましたが。

その後はツイッター。

知らない語が出てきたら調べるのであります。

なぜそうするのか?

相場に聞くためです。

相場に聞く

相場のことは相場に聞く、この格言の意味は何か?

そう問われれば、当方、以下のように答えます。

すなわち、自分で答えを探し出すこと。

この界隈では、他人様を頼りにしてはならないのであります。

正確に言いますと、他人の話を聞いて上手くいく、それは単なるラッキーに過ぎない。

ラッキーに期待するよりも、自分の目を肥えさせること。

観察力の増強であります。

自分で答えを探す

誰かに聞いて答えを出す。

日本で暮らしていると、そのような態度にあまりにも慣らされ過ぎてしまいます。

ややもすると、独りで答えを出すと言う習慣がなくなる。

なぜなら、和を以て貴しと為す。

他者との関係性の中に答えを見つける。

そんな国なのであるからして。

当方が考えるに、これが日本で投資が流行らない理由の一つでもあります。

独断と言う語に、あなたはどのようなイメージを持つでしょうか。

辞書を引けば、独りで判断すると言う本来の意味に加え、独断に陥る、独断と偏見など、マイナスの意味が付記されています。

いわば、ある意味集団主義のこの国において、独断はなじまないものなのであります。

何がまずいのか

相場のことを相場に聞かない態度がまずいのであります。

相場のことは見るのだけれど、一応参考までに他人様の話を聞いてしまう。

他者の眼鏡を通して、相場を見てしまうのであります。

そして、気づけば、和を以って頷きに徹する。

皆の意見を聞き、らちがあかない、なんてことになりかねない。

このキッシー相場において。

場合によっては、詳しそうな人の話を全部鵜呑みにする。

そんなことが多いので、人をだましておカネを儲けよう、そんな人気取りの輩が現れるのであります。

誰かに聞くのではありません。

目の前の相場から、自分でヒントを拾ってくるのであります。

目の前から拾うための条件

人を介さず、目の前から儲けの種を拾ってくる。

このための条件は2つであります。

  • 知識
  • 観察

目的から離反しない

目が効かない、この第一の原因は、知識の不足であります。

そして、やりにくいことに、知識を身につける際、人から人へ知識が伝えられることが多い。

すなわち、話を聞いたり、ネットを見たり、本を読む。

場合によっては学校に通う。

最初の目的は、人を介さず目の前から儲けの種を拾ってくる、であった筈。

目的を設定した時点で目的から離れてしまう、矛盾を含む現象であります。

観察に徹する

すなわち、知識を身につけたいがばかりに、相場に背を向けてしまいかねない、と言うことであります。

観察を置き去りにしてしまい、他者を参考にし、相場のことを人様に聞くようになる。

これがよくある相場の難しさ。

相場では、知識ではなく、観察重視でなければなりません。

観察の中から自然と知識を身につける、これが理想なのであります。

観察>知識

早い話、観察だけしていれば良いのであります。

知識先行の危うさ。

しかし、知識が全くなしに観察をし続ける、これもまた難しい。

観察だけで突破しようとしますと、一歩間違えれば原始人のようになります。

いわば、原始人の狩猟であります。

すなわち、棒と石を手に、鹿やウサギを追いかける。

これでは、出会い頭に熊にやられることもありましょう。

しかし、はっきり言いましょう。

相場においては、我々は原始人なのであります。

なぜなら、相場の始まりはいつか?

相場の起源は浅い

相場ができてからの歴史の浅さ。

特に日本においてはそうであります。

  • 12世紀 債券が作られる(イタリア)
  • 16世紀 長期国債の発行(フランス)
  • 16世紀 証券取引所の設立(ベルギー)
  • 16世紀 株式の発行(イギリス)
  • 17世紀 大坂堂島で先物取引が始まる(日本)
  • 19世紀 米国に証券取引所ができる(アメリカ)
  • 19世紀 東京・大阪に証券取引所ができる(日本)
  • 20世紀 1995年ネット証券開始(日本)

先物でこそ、米相場の大坂(大阪ではない)で世界に先駆けて始まった日本ではあります。

しかし、日本で初めて証券取引所ができたのは、1800年代後半の東京。

この国は欧米諸国に比べ、相場においてはまだ、ひよっ子であります。

実際に相場が身近となったのは、インターネットが一般的となった2000年以降と言ってよろしい。

すなわち、原始人に近い。

知識以前の時代、と言うこと。

結論としては、注意深く観察せよ、であります。

そしてみずからの目で物色の矛先を探すのであります。

物色の矛先を探す

相場とは、思惑通りに動いてくれるかどうか。

思惑を外したら負けです。

そして、買いで入るなら、インした後にさらに買いが入ってくれる必要があります。

相場に援護してもらわなければ、勝てやしないのです。

相場の援護とは何か?

物色の矛先です。

自分の買いの後に大量の資金が入ってくる。

この見極めが物色の矛先探しであり、相場が思惑通りに動いてくれるか否か、その試金石なのであります。

物色とは資金の集中度

物色とは、より資金が入ってくるかどうかです。

資金が入ってこない所に相場は成らず。

すなわち、より多くの注目を集め、徐々にあるいは一気に、集中的に資金が入ること。

これを読まずして、思惑通りに動く相場はありません。

では資金が集中するとは何か?

売買代金か?

残念ながら、その答えは一言で説明しにくいのであります。

何かの指標を見れば、その答えがわかる類いのものではありません。

一筋縄ではいかない、複雑かつ曖昧模糊とした資金の流れ。

これを読み、そこに乗る必要があるのであります。

その方法の代表格が、コアとなる銘柄に注目することであります。

コアとなる銘柄を探す

コアとなる銘柄は、相場を牽引する、あるいはそう錯覚させるほどに目立つ銘柄。

グイグイと陽線が立っていることが多い。

陽線のみならず、売買代金もかなり多い。

しかし、売買代金だけでは判断がつきません。

そのような単一の要素で抽出すると、相場の偏りを無視することになるためです。

例えば、主力の大型株は元から売買代金は多い。

これが相場本来の偏りです。

したがって、単一項目だけで判断すると、その偏りをそのまま受け入れざるを得ないのであります。

結果、コアとなる銘柄を見逃しがちとなります。

すなわち、単一でない複数項目について比較し、優劣を判断する目が必要です。

銘柄群の比較

まず、候補銘柄を抽出する。

ざっくりと大まかに、コアとなりそうな銘柄を拾っていくのであります。

このうち、より注目度の高いと思われる銘柄を選別していきます。

例えば、原油株と商社にきていると思われる場合には、双方を比較します。

そのとき見るのは、次により資金が来そうな分野はどちらなのか。

最終的には相場勘、と言うことになります。

知識や経験はもちろんあった方がよろしい。

しかし、知識や経験が全てかと言えば、そんなことはありません。

なぜなら、我々は相場のプレイヤーだからです。

プレイヤーに必要なもの

プレイヤーには必ずしも知識と経験は必要ありません。

それが求められるのはプレイヤーではなく、コーチの方。

プレイヤーに大事なのは本能であります。

結局のところ、次に買いが入る先を探すに必要なものは、本能であります。

なぜなら、マーケットは必ずしも理屈で動いていない。

野性の本能がマーケットを突き動かすのであります。

ブルとベアの本能。

ブルとは雄牛、ベアとは熊。

彼らが理屈で動く筈もありません。

そして、われわれは彼らのフィールドに分け入っていくプレイヤー。

野性と人間の本能のぶつかりあい、と言うことであります。

ブルもベアも頂くぜ、と言う気概。

相場の知識はこれを起点に回り始めるものであります。

本日の結果および相場雑感【2023.1.25】

ノートレ。

今月、実は3営業日しかトレードしていません。

などと反省していたら、思わず手が出た。

新興株、素っ高値でおっさんが裸で担がれてそうな銘柄、買い。

日本製鉄も買った。

玉は薄いけれども。

相場はこれだ、これでやられてまう。

明日暴落したらマジ切れしそう。

たのむ、上げてくれ。